国語のTTって、いったい何をしたもんかと、
始める前は考えましたが、動き出してみると、
結局「困っているこの謎を解きほぐす」
という点で、算数とそれほど変わりないんだなって思えます。
さて、その「謎」なんですけど、算数以上に
「あぁ、そうだったのか!」
っていうのが多いです。
例えば、二年生の国語。
今は「鳥のちえ」という説明文の読み取りをしています。
手元に本が無いので、うろ覚えですみませんが1部、私の記憶で抜粋すると・・
カラスが空から道路に貝を落としています。なぜこんな事をするのでしょう?
カラスは、固い道路に貝を落として割っているのです。
一度で割れないときはもう一度。それでも割れないときは何度でも繰り返して落とします。
固い木の実は、道路に置いて車に引かせることもあります。
次の段落では、「ささごい」という鳥が、
虫を使って魚を水面におびき寄せ、つかまえる話が、
その次の段落には、「やまがら」という鳥が、
秋に1000個以上の木の実を別々の場所に隠し、
数ヶ月たってもその場所をちゃんと覚えていることなどが書いてあります。
うちの二年生は、この単元を共通のワークシートを使って勉強しました。
1枚目のワークシートには、3種類の鳥の絵が描いてあって、その下に文を書く欄が設けてあります。
最初の段階で、それぞれの鳥のどこがすごいのか。どんな知恵があるのかを短く書き出すワークシートです。
このワークシートに取り組む時、スーパー先生は、
「カラスは・・・・がすごい!ささごいは・・・がすごい!やまがらは・・・がすごい!
って、最後に『すごい!』がつくように書いてごらん。」
とおっしゃって、子ども達が自然に自分の言葉で書き出せるようにしていました。
スーパー先生は、実に上手に授業を進めていかれる方なので、
このクラスでは、「うまく文章に出来ない。」とか「字が思い出せない」とか、
そういうフォローをするだけでよかったのですが、翌日お隣のクラスで同じところを見て「あぁ・・・」って思いました。
手の止まっている何人かの子どものところを回りながら、ピンとくるものがあったので、
「ねぇ、カラスなんで貝を落としてるんだろう?」
とたずねてみると、
「・・遊んでる?」
って返って来たんですね。
「カラスって、貝の中身食べるんだって知ってた?」
「ううん。そうなの?」
この文章写真もちゃんとついているんだけど、
カラスが落として割った貝は巻貝。写真には中身は写ってないから
「カラスが食べる」という事がイメージできなかったんだろうね。
そう思って文章を読んでみると、
「カラスは食べるために貝を割る」
何ていう事は特にかかれてないの。
それは自明の理として、
食べ物を得るために、カラスがする工夫が
面白くわかりやすく書かれているの。
でも、根本の「食べるために」という事がイメージできていなければ、
「ちえがある」とか「すごい」とか感じられないわけですわ。
自分の家庭を振り返っても、貝っていえばアサリとかしじみとか
2枚貝しか食べさせてない。私の子どものころは、「海水浴=サザエのつぼ焼き」だったんですけど、最近は見ないねぇ。
うちの田舎は、全国でも珍しく落花生を茹でて食べる地域なんで、
殻を取って中身を食べるという体験は非常に豊富だったけど、
うちの子たちは、年に一回、夏休みに田舎にいったときぐらい。
小さい頃、のんびり娘のために何度も向いてあげた甘栗だって、
最近は「むいちゃいました」みたいなので済ませちゃってますもんね。
貝の中身を取り出したり、木の実を割るのに苦労したってこと
たぶん殆どのお子さんが持ってないんだろうなって思います。
だから、わからないのよね。
スーパー先生のクラスではこういう事に気がつかなかったのは、
先生がとても上手に子供達に文の内容を想像させていたからなんだと
思います。
この先生は、「言葉だけ」の説明にしないし、
「わかっているはず」というものの見方をしない。
やっぱりすごいなぁ・・。
始める前は考えましたが、動き出してみると、
結局「困っているこの謎を解きほぐす」
という点で、算数とそれほど変わりないんだなって思えます。
さて、その「謎」なんですけど、算数以上に
「あぁ、そうだったのか!」
っていうのが多いです。
例えば、二年生の国語。
今は「鳥のちえ」という説明文の読み取りをしています。
手元に本が無いので、うろ覚えですみませんが1部、私の記憶で抜粋すると・・
カラスが空から道路に貝を落としています。なぜこんな事をするのでしょう?
カラスは、固い道路に貝を落として割っているのです。
一度で割れないときはもう一度。それでも割れないときは何度でも繰り返して落とします。
固い木の実は、道路に置いて車に引かせることもあります。
次の段落では、「ささごい」という鳥が、
虫を使って魚を水面におびき寄せ、つかまえる話が、
その次の段落には、「やまがら」という鳥が、
秋に1000個以上の木の実を別々の場所に隠し、
数ヶ月たってもその場所をちゃんと覚えていることなどが書いてあります。
うちの二年生は、この単元を共通のワークシートを使って勉強しました。
1枚目のワークシートには、3種類の鳥の絵が描いてあって、その下に文を書く欄が設けてあります。
最初の段階で、それぞれの鳥のどこがすごいのか。どんな知恵があるのかを短く書き出すワークシートです。
このワークシートに取り組む時、スーパー先生は、
「カラスは・・・・がすごい!ささごいは・・・がすごい!やまがらは・・・がすごい!
って、最後に『すごい!』がつくように書いてごらん。」
とおっしゃって、子ども達が自然に自分の言葉で書き出せるようにしていました。
スーパー先生は、実に上手に授業を進めていかれる方なので、
このクラスでは、「うまく文章に出来ない。」とか「字が思い出せない」とか、
そういうフォローをするだけでよかったのですが、翌日お隣のクラスで同じところを見て「あぁ・・・」って思いました。
手の止まっている何人かの子どものところを回りながら、ピンとくるものがあったので、
「ねぇ、カラスなんで貝を落としてるんだろう?」
とたずねてみると、
「・・遊んでる?」
って返って来たんですね。
「カラスって、貝の中身食べるんだって知ってた?」
「ううん。そうなの?」
この文章写真もちゃんとついているんだけど、
カラスが落として割った貝は巻貝。写真には中身は写ってないから
「カラスが食べる」という事がイメージできなかったんだろうね。
そう思って文章を読んでみると、
「カラスは食べるために貝を割る」
何ていう事は特にかかれてないの。
それは自明の理として、
食べ物を得るために、カラスがする工夫が
面白くわかりやすく書かれているの。
でも、根本の「食べるために」という事がイメージできていなければ、
「ちえがある」とか「すごい」とか感じられないわけですわ。
自分の家庭を振り返っても、貝っていえばアサリとかしじみとか
2枚貝しか食べさせてない。私の子どものころは、「海水浴=サザエのつぼ焼き」だったんですけど、最近は見ないねぇ。
うちの田舎は、全国でも珍しく落花生を茹でて食べる地域なんで、
殻を取って中身を食べるという体験は非常に豊富だったけど、
うちの子たちは、年に一回、夏休みに田舎にいったときぐらい。
小さい頃、のんびり娘のために何度も向いてあげた甘栗だって、
最近は「むいちゃいました」みたいなので済ませちゃってますもんね。
貝の中身を取り出したり、木の実を割るのに苦労したってこと
たぶん殆どのお子さんが持ってないんだろうなって思います。
だから、わからないのよね。
スーパー先生のクラスではこういう事に気がつかなかったのは、
先生がとても上手に子供達に文の内容を想像させていたからなんだと
思います。
この先生は、「言葉だけ」の説明にしないし、
「わかっているはず」というものの見方をしない。
やっぱりすごいなぁ・・。
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