1巻を手にとって読み始めたのは何歳の頃だったでしょう。
「百巻を目指す」というスケールの大きな宣言と、
まだ学生のような若い作者の写真に、
若気の至り・・非常に偉そうですけど、
「付き合ってやるか」という気になって、
その後、もう20年位にはなるのでしょうか。
新刊が出る頃になると、本屋の平積みに目を送り、
百何十巻にもなったこのシリーズをずっと愛読してきました。
「中嶋梓」名の本は、殆ど手をつけませんでしたが、
「栗本薫」の本は、推理小説も、やおい系の本も、
ハチャメチャSFも、ひととおり。
手当たり次第に本を読み漁る私が、たぶん初めて
作家に執着して読んだ人。
特にグインサーガは、私の生活のなかにしっかりと組み込まれていきました。
妹ちゃんが私と似たような本好きだとわかって、
いつか、彼女にも「グインサーガ」を読む日がくるだろうな。
きっと、その世界を楽しむだろうなと、
心のどこかで楽しみにしていました。
今日、携帯の画面で「死去」の報に触れ、
帰宅中で、しばらく動けなくなりました。
お逢いした事もない、家族でもない方ですが、
その方の書き続けてきた小説の世界は、
私の中にこれほどまでに根強く張っていたのだと、
動けなくなるほどのショックを受けてる自分が
またショックでした。
ご冥福をお祈りするしかないのはわかっていますが、
そんな一言では済ませたくないような・・
そんな気持ちです。
「百巻を目指す」というスケールの大きな宣言と、
まだ学生のような若い作者の写真に、
若気の至り・・非常に偉そうですけど、
「付き合ってやるか」という気になって、
その後、もう20年位にはなるのでしょうか。
新刊が出る頃になると、本屋の平積みに目を送り、
百何十巻にもなったこのシリーズをずっと愛読してきました。
「中嶋梓」名の本は、殆ど手をつけませんでしたが、
「栗本薫」の本は、推理小説も、やおい系の本も、
ハチャメチャSFも、ひととおり。
手当たり次第に本を読み漁る私が、たぶん初めて
作家に執着して読んだ人。
特にグインサーガは、私の生活のなかにしっかりと組み込まれていきました。
妹ちゃんが私と似たような本好きだとわかって、
いつか、彼女にも「グインサーガ」を読む日がくるだろうな。
きっと、その世界を楽しむだろうなと、
心のどこかで楽しみにしていました。
今日、携帯の画面で「死去」の報に触れ、
帰宅中で、しばらく動けなくなりました。
お逢いした事もない、家族でもない方ですが、
その方の書き続けてきた小説の世界は、
私の中にこれほどまでに根強く張っていたのだと、
動けなくなるほどのショックを受けてる自分が
またショックでした。
ご冥福をお祈りするしかないのはわかっていますが、
そんな一言では済ませたくないような・・
そんな気持ちです。
栗本さんは多芸多趣味の方でしたから、
ライブとかミュージッカルとかカブキの原作とか、色々なことをされていましたよね。
グインサーガも、ミュージカルになったり、イラスト集が出たり、秋葉原では3万円もするキャラクターのフィギュアもみかけました。
ファンクラブなども盛んだったようです。
私は「ただの読者」でいられればそれで良かったのですが、遠い将来、いつか、このシリーズが完結を見たときには、
「ウン十年間、リアルタイムで楽しませていただきました。」
と、1度だけお手紙しようかなとそんなことを考えた事もあります。
あの方は、後書きでご自分の近況をお書きになりますから、2度目の癌で闘病中だということも、決して病状が楽観的なものでない事もわかってはいました。
それでも、グインサーガは相変わらず着々と巻を重ねていましたし、
完結するまでは旅立たれる事はないだろう、、
何の根拠もなく、そんな感じがしていました。
グインサーガは120巻を越えても尚その世界を広げていて、完結までは最低でも後100巻ぐらいはいくだろうと思っていましたから、まだまだ逝ってしまわれることはないと・・。
もうこれで20数年。学生時代から7度の引越しも乗り越えて、ずっと本棚の中で増殖し続けてきたグインサーガ。後3巻は出るそうですが、そのあとはもう増えていく事はないのですね。
それがなんとも寂しい気がしています。
56歳はお若いですよね。「グインサーガ」最初は友達に貸してもらい、以後は結婚するまでは毎巻買って、妹と読んでおりました。独自の世界観を楽しませてもらいました。友達はBGM集も買ったりしてました。
妹ちゃんも、本好きで良いですね。我が家はどうやら、私だけです。同じものを活字で読んで語れる相手がいるのは本当に楽しいものです。
栗本薫さん、私もご冥福をお祈り申し上げます。
(seiさん、のんびり娘さんのお勉強いっしょに頑張ってらっしゃるのですね。お体に気をつけてお過ごしください)