旅路 とまりぎ

いくつかのグループでのできごと(主に旅)

烏山寺町

2011年08月26日 | 神社仏閣

         烏山寺町
                   とまりぎ
 京王線千歳烏山駅の北、バスが通っているくらいだから徒歩20分は覚悟のところに、寺がたくさん集っていて寺町と呼んでいる。
 大正時代の関東大震災で被害を受けた下町の寺が移ったとのことだ。
 現在、26の寺院がある。
 檀家も最初は下町だったのだろうが事情によっては郊外へ移転したとすれば、ここまで来るのに時間がかかっている人も多いのだろう。
 実際に、むかし人形町に住んでいた人が東武線越谷へ移られて、はるばると電車を乗り継いで来られている。

 仏教と一口に言っても、宗派がとても多い。ここには日蓮宗、真言宗豊山派、真宗大谷派、浄土真宗西本願寺派、浄土真宗本願寺派、浄土宗、法華宗、臨済宗とあるが、天台宗、曹洞宗などが26寺院のうちにはない。
    
         
 寺町通りの一番北にある高源院には弁天池があって、ここへ入る。

           
 池には浮御堂があって、ここから見ると睡蓮とコウホネが水面を覆っている。

             
 鴨が休憩所のように横たわった木の上にいる。
 よく見ると亀も一緒だ。
 水の中には鯉が泳いでいる。
 
 この池は絵を描く人たちが時々来ている。
 故遠藤博(伯)先生も趣味の絵画でここへ来ていたのを、遺作の中から発見したことがあった。

        
  石積みの間から出ているのは、つい最近も別の場所で見たことがある。
 シダ類のカタヒバ(片檜葉)のようだ。
 むかしイワヒバ(岩檜葉)をイワマツと名づけ、「とまりぎ」仲間は育てたことがあったが、水遣りを忘れて枯らせてしまった。これと近い種のようだ。


  高源院近くの専光寺には、浮世絵師喜多川歌麿の墓がある。
  稱往院には、俳人宝井其角の墓がある。
  永隆寺には、人間国宝 落語家 三遊亭圓生の墓がある。
  寺町通りより一本西の通りの妙善寺には、江戸の人情作家為永春水の墓がある。
  一番南にある妙高寺には、尊皇の先覚者藤井右門、日本画の速水御舟、今村紫紅、小村雪岱、漆芸家川之辺一朝の墓がある。
  多くの寺があるが、高源院の池のようなところは他にはない。

 
           
 

コメント
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