バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

四国の西側半周・美味なる旅(2)

2010-10-23 12:08:07 | ☆バスde温泉(四国)

四国の西側半周・美味なる旅(1)の続きです

P1080147

宇和島の朝は、朝食を求めて宇和島駅近くの住宅街をウロウロ。ここに地元の方々に愛されるうどん屋さんがあるんですね。

P1080163

今日は宇和島駅から列車移動です。特急宇和海はJR四国のディーゼル特急で、宇和島と松山を1時間20分ほどで結んでいます。車両は2000系。強力エンジンと振り子機能でもって、線形のよくない予讃本線の末端部分にもかかわらず、高速でぶっ飛ばしてゆきます。内子駅あたりからは新線区間になるので更にスピードアップ。

Img_2106

この内子には歴史的な町並みとともに、伝統的な芝居小屋が残っています。この芝居小屋を目当てに、以前に訪れています。

P1080183

松山駅に到着し、駅で伊予鉄・市内電車の一日乗車券を購入。松山駅前に現れた小ぶりでかわいらしいスタイルの電車に乗って松山の中心部にある伊予鉄の松山市駅へ向かいます。

P1080190_2

松山市駅は百貨店のいよてつ高島屋を併設したターミナルビルになっていて、JR松山駅より立派。ここから伊予鉄の郊外電車・高浜線で三津浜を目指します。車両は700系。この車両は元は京王電車で、新宿から八王子方面を走っていたんですね。

P1080212

三津浜駅で降りて、ここから古い町並みの中を15分ぐらい歩いて港の方へ。昨日、宇和島で食べた鯛めしとは別のスタイルの鯛めしがこの港町にあるんです。

P1080218_2

この三津浜の街へは、ここに来るまでは解らなかったのだが、三津浜駅より港山駅の方が近くて便利。街と港山駅の間には三津浜港の入り江が横たわっているが、これを市営の渡し舟で渡ることができる、そして渡りきったら駅はすぐそばなんです。

P1080224

この渡し舟、なんでも日本一短い渡しだそうで、上陸用舟艇のような小船が、岸壁に直に接岸します。運行ダイヤなんてものは無く、乗り場で手を振ったら迎えに来てくれる…これは便利だ。これって松山の名物として観光スポットになり得ますよ。

P1080225

港山駅からは再び高浜線で松山市駅へ。車両は伊予鉄オリジナルの610系です。

P1080186

松山市駅前から道後温泉に向かおうとしたら、ちょうど「坊っちゃん列車」が待っていたので乗ることにします。この「ぼっちゃん列車」は軽便鉄道時代に伊予鉄道で使用された蒸気機関車を復元し、古町・JR松山駅前・松山市駅・道後温泉間を走らせている観光列車。さすがに都心を蒸気機関で走らすことができなくて、ディーゼル機関を搭載しています。

P1080309

道後温泉は四国を代表する温泉地、とりわけ温泉が少ない四国では珍しい、高い湯温と豊富な湧出量を誇っています。そしてなんといっても、温泉文化と温泉情緒が実に富んでいます。

P1080253

ホテルにチェックイン後、夕食は伊予鉄に乗って松山市街へ出かけます。せっかくの一日乗車券、しっかり使わないとね。しばらく魚が続いていたので今夜は肉を。伊予牛のステーキをいただくことにします。

P1080280

今夜の宿は、道後温泉では少し異質の欧風のホテルです。ここは以前にも泊まっていて、けっこう気に入ったんですね。

続く…

<script type="text/javascript" charset="UTF-8" src="http://map.yahooapis.jp/MapsService/embedmap/V2/?lat=33.64764222743809&amp;lon=132.67880027742257&amp;datum=wgs&amp;z=10&amp;mode=map&amp;type=scroll&amp;pointer=on&amp;home=off&amp;hlat=null&amp;hlon=null&amp;fa=ks&amp;ei=UTF-8&amp;b=1&amp;n=10&amp;s=1287803260d8fa673d6eee54b681e7a12e343020d8&amp;width=320&amp;height=240"></script>

更新の励みです!下のバナーをぽちっとしてね
にほんブログ村 旅行ブログへ


伊予鉄道(軌道線)@松山

2010-10-22 10:41:47 | 乗り物(路面電車)

P1080393

伊予鉄は松山と郊外を結ぶ鉄道線と松山市内の路面電車を持つ地方私鉄で、鉄道事業のほか、中予地方をエリアとして路線バス・貸切バス事業を展開している。また、百貨店、旅行代理店、観光関連、人材派遣など、愛媛の経済の中核を担っている企業体です。この伊予鉄の軌道線は市内電車と呼ばれ、松山市駅を拠点に、松山城を囲む形で運行されている環状線と、道後温泉と松山市駅前、JR松山駅前、本町六丁目を結ぶ系統で運行されています。車両は営業用の電車38両と事業用の電動貨車1両、「坊っちゃん列車」用のディーゼル機関車2両、客車3両の計44両。

P1080250

現在、営業用電車の主力は1951年から1965年にかけてナニワ工機(現アルナ車両)と帝國車輛(現東急車輛)で製造された50形です。50形はヴァリエーションが豊富で、製造年によって2つのタイプに分けることができる。前期形はすべてナニワ工機の製造で、深い屋根の重厚な外観を持ち、古い工法で製造されています。写真の58号は1954年製。いわゆる「バス窓」が特徴的な車です。

P1080242

後期形は軽量構造を採用していて、屋根の浅い軽快なスタイルが特徴的。製造当初からすべて間接非自動制御方式で、Zパンタ、50kW電動機を装備しています。写真の66号は1962年に製造された車両です。当時のバス車体の工法を取り入れた軽量車体で、側面に補強用のリブとリベットが特徴的。

P1080183

この75号は1965年製の車両で、リブとリベットがなくなっています。

P1080273

2000形は1964年製の元は京都市電。1979年からこの松山で働いています。京都の軌間が1435mmの標準軌であるのに対して、伊予鉄は1067mmの狭軌であるため、台車枠はそのままで、車輪軸だけ狭軌に合わせる改造を施したとのこと。松山市内線の主力である50形の初期型がもともと京都市電をモデルにして製造されたので、この京都市電からの転入組が松山市内を走っても、まったく違和感はありません。

P1080345

写真は最新鋭の2100形です。この電車はノンステップになっていてお年寄りにも乗りやすい。音も静かで乗り心地も上々。ただ、定員が少ないので混雑しやすいのが難点。また、「ペーー!」っと鳴るフォーンの音には幻滅です。電車なんだからもう少し重厚感があってもいいんでは?

P1080235

そして、伊予鉄市内線で忘れてならないのがこの「坊ちゃん列車」で、松山観光の目玉として2001年から運行しています。このオールドタイマーの復活にあたってはいろいろ苦労があったようで、その最大の問題が蒸気機関車に付きもののばい煙。それを克服するためになんとディーゼルエンジンを車体に仕込むという荒業を採用しています。

P1080184

P1080232

蒸気機関車ならではのドラフト音は車外スピーカーによって鳴らし、煙突からは発煙装置から水蒸気を使用したダミーの煙を出すなど、小憎いまでの工夫がなされています。また、運転台には前方監視用のモニターテレビがあったりして、古いスタイルと最新設備のアンバランスさが可笑しいですね。この伊予鉄、こういった地方私鉄にしては珍しく黒字経営を維持している優良企業とのこと。黒字の所以は頻繁に走っている便利なダイヤにあるのかもしれませんね。

<script type="text/javascript" charset="UTF-8" src="http://map.yahooapis.jp/MapsService/embedmap/V2/?lat=33.846188306345276&amp;lon=132.76540344209502&amp;datum=wgs&amp;z=14&amp;mode=map&amp;type=scroll&amp;pointer=on&amp;home=on&amp;hlat=33.853173995325&amp;hlon=132.80514305086&amp;fa=ks&amp;ei=UTF-8&amp;b=1&amp;n=10&amp;s=1287711679d8fa673d6eee54b681e7a12e343020d8&amp;width=320&amp;height=240"></script>

更新の励みです!下のバナーをぽちっとしてね
にほんブログ村 旅行ブログへ


四国の西側半周・美味なる旅(1)

2010-10-19 23:02:42 | ☆バスde温泉(四国)

大阪では連続猛暑日の新記録となった今年の夏、ようやく秋の風が感じられるようになった9月の最終週にようやく夏休みをいただくことができました。駆け込み消化です。折角のまとまったお休みなので、例によってバスde温泉を実行してみることにします。

P1070995

仕事を終えていったん家に帰り、急いで着替えて旅の支度を整えます。はい、今回は夜の出発です。これだと少ない日程を有効に消化できるからね。旅のスタートは大阪あべの橋駅の高速バス乗り場。普段、通勤の時に羨ましく見ていた「しまんとブルーライナー」にのって、高知県の西部、中村を目指します。

P1080001

この路線は高知西南交通と近鉄バスの共同運航。21:00に京都駅を出発、大阪のあべの橋を22:15、その後、難波・梅田・神戸三宮を経由して、朝の7時代に高知県の中村・宿毛を結ぶ、昼行1便、夜行1便の高速バスです。車両は日野の新型セレガ、もう高速バスではスタンダードと言ってもいいほど普及しているタイプですね。

P1080006

あべの橋で乗ったときはチラホラ程度だった乗客も、梅田と三宮で空席も埋まり、ほぼ満席状態で三宮を出発、明石海峡大橋を渡り、淡路サービスエリアで深夜の休憩を済ますと、その後すぐに消灯、外は暗くてよく分からないが高速道路をひた走っているようです。

P1080050

ぐっすり眠った翌朝、日も明けきった7:05に中村駅に到着し、ここで下車。この先、宿毛に向かうバスを見送ります。土佐くろしお鉄道の本社もある中村駅には新しい待合室もあって、ここで8時まで時間をつぶします。

P1080013

駅前のレンタサイクル屋さんが開くと同時に自転車を借りることに。「バスde温泉」の旅では初の試み、レンタサイクルを使って中村市内から四万十川を散策することにします。平成の大合併によって四万十市となった中村は、高知県西部の中心都市で、戦国時代には土佐一条氏の城下町。駅から少し離れている市街地は、碁盤目状に区画されており、「土佐の小京都」として知られているが、1946年の南海地震で被災したので、古い町並はほとんど残っていません。

P1080016

この地方都市に多くの観光客が集まる理由は、なんといっても四万十川に尽きる。レンタサイクルで借りた自転車は電動アシスト付き。上流に遡っていくにもかかわらず楽ちん楽ちん!

P1080017

川べりのさわやかな風を浴びながらのサイクリングは快調!30分ほどで佐田の沈下橋に着きました。潜水橋とも呼ばれる沈下橋は、普段の水位では橋として使えるものの、増水時には水面下に沈んでしまう橋のことで、橋桁を低くできること、橋の長さを短くできることで設置費用が安いため、特に山村で多くみられました。反面、増水時には橋として機能しなくなるし、構造上、欄干を設置できないため、転落事故が絶えず、現在では少なくなりつつあります。

P1080029

この佐田の沈下橋も欄干は無く、ここを自転車で渡るのは少なからず恐怖を感じます。しかし、橋から川面が近いので、日本有数の清流を間近に見ることができる。川の中に塩ビ管が沈められているのを発見!これは天然鰻の罠ですね。鰻さんがこのパイプに棲みついたところを一気に引き上げる。まさに鰻の寝床!実にのどかな、なんだか日本の原風景みたいな風情にまったりしてしまいます。ひとしきり癒されたところで今日の早めの昼食を。はい、もちろん鰻です。

P1080044

来た道を、今度は下流に向かって中村市街に戻ります。下りもやっぱり気持ちええ。ところが、行きはあれほど楽ちんだった電アシ自転車だが、バッテリーが切れて全くアシストしなくなりました。これならただの重いだけの自転車やん!スピードは極端に落ちるが次の列車の時刻は迫ってくる。田舎の路線のこと、これを逃すと次は恐ろしく先になるので、肩で息しながら、必死のパッチでペダルを漕ぐ…やっとこ中村駅に戻ってこれました。(よかった…)

P1080008

中村駅から土佐くろしお鉄道のディーゼルカーに乗って宿毛へ。この鉄道は国鉄の末期、工事が凍結された宿毛線と阿佐西線と、廃止対象となった国鉄中村線を引きうけて、高知県と沿線自治体が主体となって設立された第三セクター鉄道会社です。中村から宿毛の間は工事凍結路線をこの鉄道が開業させたもので、全線立体交差の新しい路線です。

P1080051

P1080052_2

車両はこの鉄道の創成期に登場したディーゼルカーで、車体は両運転台式の17m級、座席は転換クロスシートとロングシートを組み合わせたセミクロスシートになっています。

P1080057_2

高架になった路線を快調に飛ばし、約30分で宿毛駅に到着。端頭式のこの駅では、2005年に岡山発特急「南風17号」が止まり切れずに脱線、外壁を突き破り、車両は原形をとどめぬぐらいに大破。運転士が死亡、車掌と乗客9名がケガを負った大事故がありました。

P1080060

そのため、事故前と後では駅舎の姿も変わっているんですね。

P1080063

宿毛駅前から宇和島自動車のバスで宇和島を目指します。車両はふそう・エアロスターのノンステップです。宿毛からしばらくは山道の峠越え、この峠が県境になっていて、ここから愛媛県。このバス路線はバイパスを通らず旧道の宿毛街道をくねくねと縫っていく。なので、街道を歩くお遍路さんの姿もちょくちょく見ることに。四国を感じますね。

P1080073

愛南町の城辺BSが宇和島自動車の営業所になっていて、ここで運転士が交替します。この辺りは少し賑わっているので漁港のようです。そしてしばらくすると宇和海が車窓に広がってきます。

P1080147

宿毛駅から2時間弱の乗車で宇和島市内に入ります。バスは終点の宇和島駅前に到着し、ここで降りました。宇和島市は南予地方の中心都市で宇和島城を中心に発展した城下町です。闘牛でも知られているが、実は食の宝庫でもあるんですよ。

P1080084

駅前のロータリーには闘牛の牛のブロンズ像と、それに並んで、宇和島鉄道の蒸気機関車が展示されています。この宇和島鉄道は軌間762mmの軽便鉄道だったのだが、これを国有化した後、改軌したのが現在の予土線です。

P1080091

P1080092

宇和島城は藤堂高虎によって築かれたお城。小高い丘の上てっぺんに天守と本丸、それを囲むように二ノ丸などを配置した平山城で、昔は西側半分が海に接しているとともに、東側に海水を引き込んでいた海城だったようです。時間もあるので登ってみることにします。不規則な石段は、バスに座りっぱなしだった足に結構堪える。それでもちょっとは運動しておかないと晩ご飯がおいしく食べれなくなるからね。

P1080093

天守からは宇和島市内が一望。小規模な都市ながら大きい港や、近代的な病院があったりして、南予の中心地らしい矜持を感じます。

P1080087

宇和島城のおひざ元、宇和島随一の商店街「きさいやロード」のアーケードを終点あたりにあるお店で宇和島の郷土料理をいただくことにします。

P1080081

今夜の宿はJR四国の運営する「ホテルクレメント宇和島」です。宇和島駅に直結の便利さに惹かれました。ええ、珍しく温泉なし。四国は温泉が少ないので仕方ないですね。

続く…

<script type="text/javascript" charset="UTF-8" src="http://map.yahooapis.jp/MapsService/embedmap/V2/?lat=33.09702037622079&amp;lon=132.77884704116843&amp;datum=wgs&amp;z=10&amp;mode=map&amp;type=scroll&amp;pointer=on&amp;home=off&amp;hlat=null&amp;hlon=null&amp;fa=ks&amp;ei=UTF-8&amp;b=1&amp;n=10&amp;s=1287496744d8fa673d6eee54b681e7a12e343020d8&amp;width=320&amp;height=240"></script>

更新の励みです!下のバナーをぽちっとしてね
にほんブログ村 旅行ブログへ


内子座@内子

2010-10-18 08:44:30 | まち歩き

Img_2109

愛媛県・内子町の中心にある八日市・護国の町は、明治から大正にかけ、木蝋の生産・輸出で栄えました。しかし、パラフィンなどのように、蝋が化学精製されるようになってくると、需要も衰え、街も急速に寂れてしまいました。

Img_2114

Img_2115

ところが、何が幸いするかわからない。急速に寂れたことによって、余計な手を付けられることなく栄えたころの美しい町並みがフリーズドライされることに。後年、それが観光資源となることに気づいた官民の慧眼が、この街を復元・整備。1983年に愛媛県指定文化の里「木蝋と白壁の町並み」として指定されて以後、それが「まちおこし」の成功へとつながっていたのです。

Img_2106

大正時代に建てられた歌舞伎劇場「内子座」は、こんな内子のシンボルとして端正な姿を現在に留めています。この芝居小屋は、内子の町が木蝋や生糸などの生産で栄えた大正5年に、地元の人々の娯楽の場として地元有志の出資により建設されました。

Img_2121

Img_2123

農閑期には歌舞伎や文楽、後に映画や落語なども演じられていたが、芝居が廃れていった戦後には映画館に改装。さらに商工会館として利用すべく桟敷の撤去などの大改装を受けたが、商工会館の閉鎖後、老朽化により取り壊されようとしていました。しかし、町並み保存の機運も高まった頃に、まちづくりの核として活用していくべきとの町民からの要望により、実際に歌舞伎公演ができるよう舞台や客席を復元・整備することになり、1995年に復活しました。

Img_2125

Img_2130

回り舞台や迫りなどの舞台装置から客席の広告看板に至るまで、その復元は徹底。今や、日本の芝居や劇場関係者からは、伝統的な芝居公演を開催することができる貴重な「小屋」として知られています。この業界に少なからず関わりのあるワタシとしては、非常に興味深く見学させていただきました。関係者の熱意には頭が下がりますね。

  • 訪問日:2006年1月22日
<script type='text/javascript' charset='UTF-8' src='http://map.yahooapis.jp/MapsService/embedmap/V2/?lat=33.55149253294101&amp;lon=132.65002371237722&amp;datum=wgs&amp;z=18&amp;mode=map&amp;type=scroll&amp;pointer=on&amp;home=on&amp;hlat=33.572904289357&amp;hlon=132.7643716471&amp;fa=ks&amp;ei=UTF-8&amp;b=1&amp;n=10&amp;s=1287359048d8fa673d6eee54b681e7a12e343020d8&amp;width=320&amp;height=240'></script>

更新の励みです!下のバナーをぽちっとしてね
にほんブログ村 旅行ブログへ


とんがらし(Red Pepper's Club)@今治

2010-10-17 11:14:59 | 料理(酒・居酒屋)

P1080439

愛媛県第二の都市にして、最近の造船不況や、中国製のタオルの普及、そして百貨店の大丸の閉店によって、いささか元気のない今治市。そんな今治でも、街随一の繁華街、今治商店街は、やや賑わっていて多少安心します。そんな商店街の少し東側、甘味のお店から駅方面に戻る途中、たまたま見つけた居酒屋らしいお店に入ってみました。このお店を選んだのは緑の提灯があったから。地場産の食材が期待できるからですね。

P1080441

早速お通しが出てきました。豆腐と小芋の炊いたのです。お!いい味付けやな。ギネスを飲みながらじっくりメニューを見てみると、寿司・お刺身・炭焼きやら、なんとパスタまである。何でもありやなぁ…

P1080449

P1080445

まずはおすすめメニューの「さんまの塩焼き」と「たこ地獄」を。「たこ地獄」は、この店のお得意である激辛料理で、その名の由来は、辛く炒められたたこはもとより、作るも地獄、食べるも地獄…とのこと。一口食べたらブワッと汗が吹き出てきました。

P1080443

これは「宇宙一旨いせんざんき」。「せんざんき」とは、このあたりの呼び方だが、なんのことはない、鶏の唐揚げです。衣がパリパリで身はジューシーの、確かに旨い唐揚げですね。「宇宙一旨い…」とは、言ったモン勝ちです。

P1080453

P1080447

里芋の空揚げはホクホクした食感。ポテトサラダとともに癒しの一品。

P1080450

ここの店主は寿司職人だそうで、ならばお寿司を…あなご鮨はフワッとしていて口の中でとろける。レベル高いな。

P1080451

今回、なんの情報も無く、飛び込みでこのお店に入りました。飛び込みっちゅうのは少なからず緊張と警戒があります。最初、恐る恐るドアを開けると、中は明るく健全な印象。少し安心し、店内に進もうとすると、先客の靴でけつまずく…店内はスリッパに履き替えるようになっているんですね。自宅のように寛いでもらおうとの配慮でしょうか。このお店の建物は今治城のくろがね御門を代表作の、かなり腕利きの棟梁に依頼したとのこと。確かに見事な梁だわ。結果的に、お料理のクオリティーが高いうえに。実にいい感じの店主とママさん出会うことができました。こんなお店、近くにあったらなぁ…

  • 営業時間:17:00 ~23:00
  • 定休日:日曜・祝日
<script type="text/javascript" charset="UTF-8" src="http://map.yahooapis.jp/MapsService/embedmap/V2/?lat=34.0655616698385&amp;lon=132.9999526637239&amp;datum=wgs&amp;z=18&amp;mode=map&amp;type=scroll&amp;pointer=on&amp;home=on&amp;hlat=34.022316243924&amp;hlon=132.93763690168&amp;fa=ks&amp;ei=UTF-8&amp;b=1&amp;n=10&amp;s=1287281676d8fa673d6eee54b681e7a12e343020d8&amp;width=320&amp;height=240"></script>

更新の励みです!下のバナーをぽちっとしてね
にほんブログ村 旅行ブログへ

とんがらし 居酒屋 / 今治駅
夜総合点★★★☆☆ 3.0


登泉堂@今治

2010-10-14 22:45:44 | 料理(甘味)

P1080436

今治商店街の入り口、ドンドビ交差点から3筋ほど東へ。北へ少し入った住宅街の中に現れた実に昭和チックなお店。ここは苺のかき氷で地域では超有名店である甘味のお店です。なんでも、このイチゴシロップは採りたての新鮮なそのままシロップにして熟成させたものだと…期待できますね。ところが、入店してみると壁に「今年の氷いちごは終わりました」との張り紙が…はい、春先に生の苺を使って大量に作り置きするものの、それを売り切ってしまうと補充できないと…今は9月末。当然といえば当然ですね。

P1080437_2

残念だが仕方ない。伊予柑(570円)のカキ氷をお願いすることにします。主力商品は苺に譲るとしても、さすが柑橘類の本場・愛媛だけのことあって、爽やかで甘酸っぱい伊予柑そのままの風味が氷に染みています。これももちろん本物の伊予柑をそのまま濃縮したもの。美味いやないですか。

P1080438

同行者は和三盆(650円)の氷を。こちらは徳島産の手作りの和三盆糖をシロップにしたものとは徳島県で造られる手作り砂糖です。和三盆特有のまろやかであっさりした風味が氷の瑞々しさを増幅させますね。それはそうと、氷自体も美味しい感じがします。この絶妙なシャリシャリ感、これは氷の質の良さとともに、かき氷機の刃の調整がいいからなんですね。けっこうええ値段ではあるが、温かいお茶とともに、ほっこりできるお店です。

  • 営業時間:9:00~19:00
  • 定休日:日曜(8月は無休)
<script type="text/javascript" charset="UTF-8" src="http://map.yahooapis.jp/MapsService/embedmap/V2/?lat=34.062573115451144&amp;lon=133.00283067399621&amp;datum=wgs&amp;z=18&amp;mode=map&amp;type=scroll&amp;pointer=on&amp;home=on&amp;hlat=34.022316243924&amp;hlon=132.93763690168&amp;fa=ks&amp;ei=UTF-8&amp;b=1&amp;n=10&amp;s=1287063916d8fa673d6eee54b681e7a12e343020d8&amp;width=320&amp;height=240"></script>

更新の励みです!下のバナーをぽちっとしてね
にほんブログ村 旅行ブログへ

登泉堂 甘味処 / 今治駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0


アサヒ@松山(銀天街)

2010-10-13 08:37:15 | 料理(うどん・そば)

P1080394

伊予鉄の松山市駅から銀天街のアーケードを東へ、通りが左にカーブした辺りの裏通りにある食堂です。ここは、松山のソウルフード・鍋焼きうどんのお店なんですね。松山で知らない人がいない老舗店らしいが、外観もかなり古くなっていて、実に昭和な風貌です。

P1080399

手前がテーブル席で、奥がちょっとした座敷になっているようです。それにしてもテーブルが小さいなぁ…メニューは、鍋焼うどん(500円)、鍋焼玉子うどん(550円)、いなりずし2個(220円)、いなりずし1個(120円)のみ。実に潔いですね。

P1080395

お腹もすいていたので鍋焼玉子うどん(550円)といなりずしを注文しました。いなりずしは、大きくもなく小さくもなく、甘い揚げさんのシンプルなもの。

P1080400

そうこうするうちに鍋焼うどんが運ばれてきました。この時点で料金を支払うのがここのスタイル。昔懐かしいアルミの鍋で出てきました。昔の給食を思い出しますね(年齢がバレるって!)。レンゲもアルミ。どうやらこれが松山のスタンダードのようで、熱伝導率の優れたアルミのこと、テーブルの表面も傷んでいます。

P1080401

ちくわ、かまぼこ、牛肉、揚げ、葱とともに、玉子が半熟状で載っています。まずはだし汁を啜ってみると…うっ!甘い!意外な甘さに驚くが、甘さの中にも深みが感じられる。なんだか懐かしい味ですね。饂飩はかなり柔らかい…と言うか、くたくたなぐらい。しかしこれはこれで出汁を吸って美味しく感じるのが不思議ですね。全体の量は少ない目。この時期まだ暑いのに箸が進んでしまい、あっという間になくなりました。

P1080397

訪問した時間帯による(午後3時ごろ)によるのかもしれないが、買い物ついでに寄ってみた女性客が多いようです。確かにこのうどん、大の男の昼食には物足りないが、こ腹が減ったときのおやつとしてはちょうどいいですね。

  • 営業時間:10:00~18:00(売りきれ閉店)
  • 定休日:水曜
<script type="text/javascript" charset="UTF-8" src="http://map.yahooapis.jp/MapsService/embedmap/V2/?lat=33.83643055256419&amp;lon=132.76942943782677&amp;datum=wgs&amp;z=18&amp;mode=map&amp;type=scroll&amp;pointer=on&amp;home=on&amp;hlat=33.853173995325&amp;hlon=132.80514305086&amp;fa=ks&amp;ei=UTF-8&amp;b=1&amp;n=10&amp;s=1286926607d8fa673d6eee54b681e7a12e343020d8&amp;width=320&amp;height=240"></script>

更新の励みです!下のバナーをぽちっとしてね
にほんブログ村 旅行ブログへ

アサヒ うどん / 大街道駅石手川公園駅市役所前駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5


キングオブダイニング(道後山の手ホテル)@松山(道後温泉)

2010-10-12 23:13:45 | 料理(フレンチ・イタリアン)

P1080336

道後温泉での宿泊は「道後 山の手ホテル」。イングランド風を標榜するホテルだからこそ、朝食も期待できるかな?そんな期待をもって、2,000円ほど高くなるが、朝食付きのプランにしてみました。朝食はホテルのメインダイニングでいただきます。このホテル、全体を英国調の設えになっていて、このダイニングも落ち着いた色調で整えられていますね。

P1080338

和食か洋食のチョイスということなので、ここはもちろん洋食を。先ずはジュースにサラダ、ヨーグルト。卵料理はオムレツ・フライドエッグ・スクランブルエッグの、肉料理はベーコン・ソーセージ・ハムのチョイスになっています。ごく一般的なスタイルですね。

P1080341

オムレツはいいんだが、同行者のフライドエッグは半熟のターンオーバーをお願いしたにもかかわらず完全に固まっている。パンもいまひとつ。大量生産品だし、ジャムもバターもよくあるパック入りのタイプ。ホテルのコンセプトにはこれほど英国風にこだわっているのに、朝食にはそれが感じられなかったなぁ…せめてカリカリのトーストやシリアルを用意するとか、ポーチドエッグもチョイスできるようにするとか…手間を掛けずに英国風にすることは簡単だと思うのだが。

P1080337

このホテル、値段のわりにはいいホテルだと思っていたんだが、朝食については期待外れでした。和食・洋食のチョイス…っという時点で想像しておくべきでしたね。

  • 営業時間:7:00~22:00
  • 定休日:無休
<script type="text/javascript" charset="UTF-8" src="http://map.yahooapis.jp/MapsService/embedmap/V2/?lat=33.85325418486641&amp;lon=132.78580968828012&amp;datum=wgs&amp;z=18&amp;mode=map&amp;type=scroll&amp;pointer=on&amp;home=on&amp;hlat=33.853173995325&amp;hlon=132.80514305086&amp;fa=ks&amp;ei=UTF-8&amp;b=1&amp;n=10&amp;s=1286892794d8fa673d6eee54b681e7a12e343020d8&amp;width=320&amp;height=240"></script>

更新の励みです!下のバナーをぽちっとしてね
にほんブログ村 旅行ブログへ

道後山の手ホテル King of Dining フレンチ / 道後温泉駅道後公園駅南町駅
昼総合点★★☆☆☆ 2.0


オールドイングランド・道後山の手ホテル@道後温泉

2010-10-11 22:57:59 | 温泉(愛媛県)

日本三古湯の一つ、道後温泉は、夏目漱石の小説『坊つちやん』(1905年)にも描かれ、愛媛県の代表的な観光地であり、四国での数少ない温泉地の代表格です。


道後温泉のシンボル、道後温泉本館から坂道を少し登ったところには、大規模なホテルが建ち並んでいて、多くの宿泊客で賑わっています。


この「オールドイングランド・道後山の手ホテル」は、和風旅館や温泉ホテルの中で異彩を放っている、瀟洒な佇まいの英国調ホテルです。


玄関にはシルクハットのベルボーイがお出迎え、ロビーなどパブリックスペースには英国風の調度が配され、上質な雰囲気を醸しています。


こんなホテルでもやはり道後、温泉はあるのです。ここの温泉は広い内湯に檜の露天が付いた一般的なスタイル。さすがホテルだけに清掃は充分で清潔。ボディソープやシャンプーをはじめ、各種アメニティーも充実していますね。


肝心の泉質はというと道後温泉からの引き湯とのこと。もともと道後温泉は集中配湯の上に旅館数も多いと…なので泉質は推して知るべし。はい、循環ろ過です。仕方ないですね。また、温泉情緒は一切なし。でもまあ風情を求めるお客さんは、たいがい道後温泉本館に出向くだろうから問題はありません。


このホテル、当初は1886年創業の老舗旅館だったのだが、2004年に全面的に建て替え、その際、和風旅館のスタイルを捨てて、このような英国をイメージしたプライベートホテルに生まれ変わったとのこと。そのおかげで今や道後で一二を争う人気のホテルになっています。

このホテル、非常にコストパフォーマンスが高く大変満足でした。イン13:00・アウト12:00というのも嬉しい。また、ホテル客室としては珍しいフローリング。これは多少冷たい印象があるものの清潔感があっていい。何よりもスタッフの接客が実にすばらしいと思います。

・場所:伊予鉄市内電車・道後温泉駅
・泉質:アルカリ性単純泉 43度
・訪問日:2010年9月27日


霧の森菓子工房 松山店@松山(大街道)

2010-10-10 09:25:38 | 料理(甘味)

P1080349

伊予鉄市内電車の大街道電停から北へ、松山随一の商店街、大街道のアーケードとは反対側。ここも大街道ではあるが、地元ではロープウェイ街と呼ばれている通り沿いのお店です。松山城に登るロープウェイがここから出ているからそんな通称になっています。松山城に登る途中のお昼前にたまたま発見、ふらっと立ち寄ってみました。

P1080346

ここは通販で大人気のお菓子、「霧の森大福」のお店なんですね。たまたま席が空いていたので店内でこのお菓子をいただくことにします。イートインだとお茶のサービスもあるんですね。かなりお得です。

P1080347

このお菓子は、いわゆる大福餅に愛媛・新宮村のかぶせ抹茶をまぶしてあるもの。中身は餡に加えて生クリームも入っている。ふわっと柔らかい餅を口に含むと、抹茶の風味が広がってくるとともに、クリームのまろやかさがそれに加わる。和菓子とは思えぬ味わいで、人気なのも理解できるなぁ…

P1120152

サービスのお茶、これがまた美味しい。これも新宮茶なんですかね。店内でお茶も販売しているようだし、かなりお茶へのこだわりがあるようです。まったりお茶とお菓子をいただいていたら、団体さんがやってきて大福が次から次へと売れていく。あっという間に大福が売り切れました。平日だからよかったんだが、土日だと開店前から行列ができて、すぐに売切れるとか…

  • 営業時間:10:00~19:00
  • 定休日:月曜
<script type="text/javascript" charset="UTF-8" src="http://map.yahooapis.jp/MapsService/embedmap/V2/?lat=33.84236776607105&amp;lon=132.77061765641966&amp;datum=wgs&amp;z=18&amp;mode=map&amp;type=scroll&amp;pointer=on&amp;home=on&amp;hlat=33.853173995325&amp;hlon=132.80514305086&amp;fa=ks&amp;ei=UTF-8&amp;b=1&amp;n=10&amp;s=1286670310d8fa673d6eee54b681e7a12e343020d8&amp;width=320&amp;height=240"></script>

更新の励みです!下のバナーをぽちっとしてね
にほんブログ村 旅行ブログへ

霧の森菓子工房 松山店和菓子 / 大街道駅県庁前駅勝山町駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5