バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

脇浜温泉浴場@小浜温泉

2009-08-28 22:42:44 | 温泉(長崎県)

小浜温泉で宿泊したついでに、地元の共同湯を訪れました。ついでというか、ここが目的で小浜温泉に来たといってもいい、以前からあこがれていた共同湯です。地元の人たちに「おたっしゃん湯」と呼ばれているこの脇浜共同浴場、漁業倉庫のような外観には温泉らしい雰囲気はまったくありません。

入浴料は150円。脱衣所には鍵のない木製のロッカーが並んでいます。浴室は裸電球がぶら下がっているだけの照明だが、日中は天井には穴が開いていて、陽の光が差し込んでくる。


今にも崩壊しそうなオンボロな浴場ではあるが、地元の人たちが切れ目なく訪れてきます。掲げられてる入浴の心得なんて実に味があるなあ。

見よ!この美しい色!陽光が透明の湯を通過してタイルの緑色を強調する。清らかなお湯に身を沈めると、うっとりとしてしまう…温泉の美しさとは、けっして建物の綺麗さではないことを教えてくれます。

ただしここのお湯も高温で濃厚な源泉のこと、湧き水で薄めているにもかかわらず、かなり塩分が強く、しばらく浸かっているとすぐにのぼせてしまいます。そのままうどんの出汁になりそうな塩辛さ、源泉は如何ほど辛いのでしょうか。

温泉の成分はナトリウムが突出して多いものの、ほかの成分はほとんどない。つまり暖かい塩水です。竹を割ったような性格のこの湯は漢な湯、まさしく男の湯ですね。

・場所:長崎県営バス、島原鉄道・雲仙登山口BS
・泉質:塩化物泉 105℃
・訪問日:2006年8月21日

旅館國崎@小浜温泉

2009-08-26 23:24:00 | 温泉(長崎県)

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近くに雲仙というブランド温泉があるので陰に隠れてしまっているが、この小浜温泉も中規模の旅館が建ち並び、小さいながらも繁華街もある。なかなか立派な温泉街です。バスターミナルから少し離れたところにある老舗旅館の「旅館國崎」は、小規模ではあるが、洗練されたインテリアで、高級感が漂います。その割には朝食付きで9000円ちょっとなのはリーズナブルですね。

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この小浜温泉は湧出量が豊富で、しかも非常に高温。なので掛け流しには適した条件なのだが、加水で温度を下げるのはは致し方ない。この旅館でも例外ではないが、それでもここでは湧き水で割っているので、天然水であることには違いありません。一般浴室はそれほど広くない、ごく普通のお風呂だが、中のお湯はもちろんジャブジャブ掛け流している新鮮なお湯です。

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それよりこの旅館では貸切風呂のほうが凝っていて、石風呂、檜風呂、露天風呂の3種となっており、そのどれもが無料。

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特に露天は大きく、独りで貸しきるのには少なからず後ろめたさを感じてしまいます。この小浜温泉は体が温まる塩辛い湯。加水で薄まってるはずなのに、それでもかなり濃ゆい。夏のさなかにこのお湯に浸かったら、湯上りに体を拭いても拭いても汗が噴き出してきます。寒い時期には最高だろうな。

  • 泉質:塩化物泉 105度
  • 場所:長崎県営バス、島原鉄道・小浜BS
  • 訪問日:2006年8月20日
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意地でもバスで行く別府・共同湯の旅(1)@別府

2009-08-17 15:45:07 | ☆バスde温泉(九州)

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今回、目指すは憧れの温泉パラダイス?別府です。温泉の宝庫に行くのだから本当ならあれこれ下調べをするべきでしょうが、前日は遅くまでの仕事だったためリサーチの時間もなく、取り敢えず早朝6時過ぎの新幹線、700系のひかりレーススターに乗り込みました。 
車内でしっかり朝寝ができたので睡眠は充分。8時20分に山口県の徳山駅に降り立ちました。

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ところで、大阪から別府に行くなら、普通は飛行機で一気に大分空港まで飛ぶか、山陽新幹線で小倉乗り換えで日豊本線で行くか、面白いのは大阪南港から関西汽船の大型フェリーでのんびり船旅を楽しむかだよね。そこを敢えて徳山駅で降りたのは、ここで、広島と別府を結ぶ大分交通、広交観光の高速バス別府ゆけむり号に乗るためです。温泉には意地でもバスで行かねばならん!

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ただし、このバスの始発の広島から乗るには、あまりにも早朝過ぎて前泊が必要。仕方なく新幹線で追い越してここ徳山で途中乗車することにしたのです。

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徳山駅前で高速バスを待っていると、この駅前ロータリーに頻繁に防長交通のバスが発着している。このバス、どこか見覚えのあるカラーだな?そうそう、このカラー、まんま近鉄バスやん…この会社は近鉄グループなので、お下がりが回ってくるようです。

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7時35分に広島を発った広交観光のふそうエアロが、定刻の9時10分に徳山駅前に現れました。乗り込んだバスには先客が4人。ここから乗ったのはワタシ一人だけなので計5人…ガラガラです。

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徳山駅を出発してしばらく走ると徳山港のフェリー乗り場に到着、運転士が乗船の手続をすると、バスはするすると船内に滑り込んでいきます。そう、この別府ゆけむり号はバスごとフェリーに乗る極めて珍しいバス路線なのです。

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船員によってバスが固定されると、われわれ乗客と運転士はバスを降りて、船室へ移動します。なので、ここまでの乗車時間は10分程度。広島から乗務の運転士にとっては、この乗船時間が休憩時間となるのでしょう。周防灘を横断するこのフェリー、その名もスオーナダフェリーです。でも、なんでカタカナやねん?

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船内はバスの乗客のほか、マイカーの家族連れがちらほらと見られる程度で、実に閑散。船内には座敷席もあるが、子どもの声が騒々しいので敬遠し、椅子席に自分の落ち着き場所を見つけてゆったりとしていると、船はユルユルと岸壁を離れていきました。船はスオーナダフェリーの保有する2隻の内のひとつ、ニューくにさきです。

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右舷に見える、小さい入り江が入り組んでいる島は大津島。この島こそ人間魚雷「回天」の基地があったところです。島内には特攻の記念館もあるそうで、広島の大久野島とともに、ぜひとも訪ねてみたい戦争遺跡のひとつです。映画出口のない海で、市川海老蔵がキャッチボールしてたのはこの島のどこかでしょうか?あの映画、泣いたなぁ…

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波穏やかな周防灘の遠くのほうに、スオーナダフェリーの別の一隻が見えました。進光丸なのでしょう。

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船は国東半島の先っぽにある竹田津港に着きました。われわれバスの乗客は先にバスに乗っておかないといけないので、接岸作業を見ることはできません。それでも車内から船の舳先のハッチが開いていくのが見える。
タッタカターーーッタカタッタ タッタカタッタッターーー
船員の合図で発進!サンダーバード2号みたいだ。カッコエー!!!

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バスは竹田津港から国道213号で大分空港をかすめ、大分空港道路を通って別府市内に入ります。自動車の往来の激しい国道10号線沿い、別府北浜にある大分交通のバスターミナル(といってもバス停に毛の生えた程度だが)に到着しました。さて、別府には着いたものの困った…今からどうすればいいのだろう?ここには観光案内所すらないので、とりあえず別府駅へ。駅前には手湯が整備されています。列車で着いた観光客にとっての最初の温泉なんでしょうね。手湯にぶら下げられた暖簾をよく見ると、混浴と書いてある…こういう小ボケには必ずツッコムのが関西人の性。

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実はバスルートの下調べに力を入れたので、温泉リサーチに気が回らず、観光案内所で情報を仕入れなければならなかったのです。ここでもらった地図を片手に、別府の温泉街を再び北浜のほうへ歩くと、威厳が感じられる建物が現れてきました。この旅の最初の温泉は、これぞ別府温泉を代表する竹瓦温泉です。この建物を見て、温泉天国の別府に来たんや…っと実感しました。

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都市部にある温泉街のこと、スナックやらラウンジやら…ネオン眩しい盛り場の顔を見せる。食事できる場所には事欠きません。

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大分の麦焼酎とでかなりいい感じになってきました。お宿へ戻るのに千鳥足でネオン街を歩いていたら、激しい呼び込みのお声が…なんだか楽しくなってきて、わざと声の掛かりやすいところへちょっと遠回り。

続く…

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駅前高等温泉@別府温泉(別府温泉郷)

2009-08-16 10:32:40 | 温泉(大分県)

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その名のとおり別府の駅前にある駅前高等温泉は、大正13年建造のレトロな洋館です。で、なにが高等かというと入浴料が300円と高い代わりにタオルを貸してくれること…温泉のインフレで感覚がマヒしてしまいます。

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それほど広くない浴室には清澄なお湯が満たされています。泉質はあっさりしていて、図らずも上がり湯としては実に適しています。隣にもうひとつの浴槽があり、ぬる湯になっていて、少々湯あたり気味の体にはすこぶる快適。

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全身倶梨伽羅紋々の先客がいたので、ここでとうとう撮影断念かっと思ったが、挨拶するとものすごっくさわやかなアニキで、快く写真を撮らせてくれました。別府の旅の最後の温泉が、こういったあっさりしたところでよかった。一服の清涼剤のようです。

それにしても、この人気の別府温泉、今回の旅行で入ったすべての温泉を撮影できたのは奇跡的ですね。

  • 泉質:単純温泉 源泉温度不明
  • 場所:JR別府駅 大分交通バス、亀の井バス・別府駅前BS
  • 訪問日:2008年5月12日
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神丘温泉@鉄輪温泉(別府温泉郷)

2009-08-15 22:22:37 | 温泉(大分県)

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事前の下調べなしにいきなりに別府に来てしまって、右も左もわからず途方に暮れていたのだがたが、ありがたいですね、温友(温泉友だち)のおにゆりさんからネットで泥湯の情報をいただきました。これはぜひとも行ってみなければ。指示されたとおりにごく普通の住宅街を歩いて探すものの、こんなところに本当に温泉があるのだろうか?

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とても温泉とは思えない構えに危うく通り過ぎるところでした。駄菓子とか日用品とか売っている、なんだかよく判らない店先が神丘温泉の入り口です。店の婆さんに泥湯に入りたいと告げると、泥湯への入り方の詳しい説明がありました。

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説明のいちばん最初が靴の脱ぎ方。三和土で靴を脱いで靴を持ったまま廊下に上がり、そこで脱衣とのこと。なるほど、普通の温泉施設では考えられないが、下駄箱もも脱衣所もない、廊下で服を脱いで温泉をいただくスタイル。いきなりのカルチャーショックです。

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説明の通り、先ず普通のお湯に入って体を洗います。といってもここまで2つのお湯に入っているので形式的なものになるが…普通のお湯といっても、これも温泉。透明で無味無臭の特徴のないお湯ではあるが、もちろん掛け流しです。ただし廃墟みたいな場所ではある。

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裸のままいったん廊下に戻り、泥湯浴場に移動です。小さい浴槽にヤクルトのような色のお湯が満たされています。

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下からポコポコ湧いているのは、おそらく泥を攪拌するために空気を送っているのでしょう。それにしても、ここも普通湯にもまして廃墟です。なんか苔も生えてるし…萎えるなぁ…浸かってみるとクリーミーなお湯で、意外とザラザラ感はありません。

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熱めのお湯になっていて、数分浸かって上がり、自然に乾くのを待つのがよく効くとのこと。これぞ怪湯!ガツンときます。しかしお湯はともかく、この建物のボロさ加減、よほど耐性ができていなけりゃ無理でしょうね。

  • 泉質:鉄含鉱泥泉・単純泉 温度不明
  • 場所:亀の井バス・本坊主BS
  • 訪問日:2008年5月12日
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