バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

いか太郎@鳥取(賀露漁港)

2010-03-30 23:17:10 | 料理(和食)

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鳥取市内からは北西部、賀露漁港の鳥取港海鮮市場「かろいち」にある海鮮のお店です。店内は5つのテーブル席とカウンター。コーヒーショップのような簡素なインテリアで、気軽にササッと食事のできるような雰囲気です。

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このお店で海鮮丼(980円)をいただきました。さすが市場内のお店、乗っている具がどれも新鮮でプリプリ!お世辞抜きに旨い。しかも量が半端ないにもかかわらずこの値段…コスパ抜群です。

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他にもウニ丼やイカ丼など、値打ちある料理が数々揃っています。ここの市場には地物の新鮮野菜や特産品、海産物などがズラッと並んでいます。ここに寄ったら手ぶらでは帰ってこれないですね。

  • 営業時間:10:00~15:00
  • 定休日 水曜
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おふくろの味 いか太郎 魚介・海鮮料理 / 鳥取大学前駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0


浜市@鳥取

2010-03-29 23:56:27 | 料理(和食)

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JR鳥取駅のすぐ近く、アーケードになった商店街の入り口近くにあるお店です。この辺りを夕食を求めてブラブラしていてたまたま見つけたお店です。料理屋といった風のこぎれいな玄関に惹かれて入ってみたものの、中はそれほどでもなく、いたって庶民的な食堂。

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看板メニューはお造りの定食とのこと、岩牡蠣の定食を注文しました。

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お皿の上にはアジなどの地産の新鮮な刺身が並んでいて、ツヤツヤで美しいですね。摘んでみたら脂が乗って実に旨い。

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岩牡蠣の身はよく肥えていてプルンプルン。これで1,400円とは値打ちがあるなぁ…このお店、もとは魚屋さんだったとのこと。魚が新鮮で旨い理由が判りました。

  • 営業時間:不明
  • 定休日:不明
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浜市 (和食(その他) / 鳥取駅
夜総合点★★★☆☆ 3.0


ホテルモナーク鳥取@鳥取温泉

2010-03-25 22:59:04 | 温泉(鳥取県)
朝早くの鳥取駅を出発するバスに乗るため、鳥取市内に前泊することにしました。どこかビジネスホテルでも取ろうとかと検索したら、鳥取駅近くのホテルモナークは温泉があるではないか。 鳥取では市街地の真ん中に温泉が湧いていて、温泉銭湯も数軒あるようです。
ホテルモナーク鳥取HPより

確かにこのホテルの住所も鳥取市永楽温泉町。さすがに掛け流しは望むべくもないが、ビジホのユニットバスに身を沈めるよりかは、温泉大浴場で足を伸ばせるほうがいいに決まってる。


このホテルは鳥取市内では大規模な部類で結婚式場もある様子。客室から1階にある大浴場に行くには、温泉専用のエレベーターを使うようになっています。なるほど、これだと浴衣姿でレストランや、結婚式場を横切ることはできません。


温泉は割と大きめの浴槽に澄明なお湯が満たされています。匂いも味もない実にとらえどころのない浴感だが、そこは温泉のこと、白湯のようにキシキシしないのがうれしいですね。


また、こういうホテルでよくある最上階の展望浴場ではないのがいいですね。最上階だとお湯をポンプでくみ上げることによって劣化させてしまう。しかも、このほうがホテルにとってもメンテナンスが容易です。


客室は普通のビジネスホテルに毛が生えた程度だが、食堂でいただく朝食はちゃんとしたものがでてきます。味も悪くはないし、名物の竹輪もある。鳥取市内の拠点にするには申し分の無いホテルです。

・場所:JR鳥取駅
・泉質:ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 53.2度
・訪問日:2008年6月21日

早春の東海を横断するバスと地方私鉄の旅@愛知(3)

2010-03-24 23:29:33 | ☆バスde温泉(東海)

早春の東海を横断するバスと地方私鉄の旅@静岡(2)の続きです

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熱海での宿泊は旅館街の中心部、「大湯」のすぐ近くにある旅館です。

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翌朝、旅館を辞して街をぶらぶらすると、市内あちこちで源泉に出会います。やはり温泉としてのポテンシャルは衰えていないようです。

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「熱海のぉ、海岸ん、散歩するぅー」
熱海の散策で外せないのがここ。尾崎紅葉の金色夜叉で有名な「お宮の松」です。その隣、お宮を足蹴にする貫一の銅像も名所のひとつです。しかしこれ、金色夜叉を知らない外国人が見たら、単なるDVに見えるんやないかと少し心配してしまうが…

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新幹線に乗って西に戻る前に、豆相人車鉄道の熱海駅跡を示すモニュメントを発見しました。人車鉄道とは蒸気力でもなく馬力でもなく、ましてや電力でもない、人力によって動いていた明治時代の鉄道のことで、芥川龍之介の作品、「トロッコ」の舞台となったことで知られています。当時は人件費も安かったんですね。

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熱海から「こだま」に乗ること2時間弱、一気に豊橋までやってきました。豊橋駅は新幹線と東海道線、飯田線、名鉄のターミナルで、大きな駅ビルが建っています。ここから案内表示にしたがって新豊橋駅に向かって歩道橋を渡ります。

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巨大ターミナルの端っこに現れたのは何とも貧相・・・失礼・・・遠慮深い駅が豊橋鉄道の起点、新豊橋駅です。

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駅は小さいが3両編成の電車が、15分おきに運転されている割と元気なローカル私鉄です。
車両は東急電車の払い下げ。のどかな景色の中、三河田原に向かって渥美半島の根元を走っています。

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三河田原駅で伊良湖岬行きの豊鉄バスに乗り換えます。バスの起点は豊橋駅で、最初からこのバスに乗ってもよかったのだが、ローカル私鉄も乗ってみたかったので、今回は途中の三河田原で乗り継ぎました。このバスは都市間連絡と観光用を兼ねているようで、車両はふそうの1ドア車。短区間の乗客は少ないようです。

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渥美半島の先端を走るバスの車窓には、菜の花畑とキャベツ畑が広がっています。

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終点の伊良湖岬に着くころには乗客はワタシのほか2組の観光客だけになっていました。伊良湖岬には「道の駅クリスタルポルト」として、真新しいビルが建っています。中はフェリーターミナルや土産物屋のほか、島崎藤村の詩「椰子の実」をテーマにした「やしの実博物館」があります。
-名も知らぬ 遠き島より 流れよる 椰子の実ひとつ-
誰もが知ってるこの詩は、民俗学者の柳田國男が伊良湖に滞在したときに、椰子の実の偶然拾ったことを親友の島崎藤村に話したところ、藤村がイメージを膨らませて詩化したとのこと。

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フェリーの出航までまだまだ時間があるので、伊良湖岬灯台まで歩いてみることにしました。向こうに見えるのは神島、そこはもう三重県です。太平洋や伊勢湾・三河湾を睨む位置に建つこの灯台は「日本の灯台50選」にも選ばれているそうです。

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フェリーターミナルのセルフサービスのカフェテリアでちょっと遅めの昼食を。うどんではなくきしめんがなのはこの地らしい。

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ようやく時間となり、伊勢湾フェリーの大きな口から、自動車と一緒に乗船です。船は乗用車にして約50台の車両と、500名が乗船できる2300トンもの大きさ。広々とした船内は、さすがに食堂こそないものの売店でビールやつまみものぐらいは手に入れることができる。さらに320円の追加料金を支払えば特別室も利用できるが、この日は空いていたため一般客室でも十分快適です。

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出航して間もなく、左舷に先ほど訪れた伊良湖岬の灯台が見えます。わかりますか?岬の先っぽにある小さい出っ張りがそれ。今や、実質的な灯台機能は丘の上の無人灯台が担っているようです。

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右舷に答志島、左舷に菅島が見えると、伊勢湾横断が終了。ここから菅島水道を進んでいくと、突き当りが鳥羽港です。55分の船旅はあっという間です。

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鳥羽に接岸すると、旅客専用のボーディングブリッジが着けられました。伊良湖より設備は整っているようです。鳥羽水族館の一角にあるフェリーターミナルを素通りし、歩いて鳥羽駅に向かうことにしました。すでに近鉄特急の座席指定は船の中から携帯のチケットレスサービスで取っているものの、意外に駅が遠い!

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間に合った!急いで乗車券と缶チューハイを買ってプラットホームへ。最近の近鉄特急は車内販売がないので困りものです。難波行きの伊勢志摩ライナーに飛び乗ったら、すぐにドアが閉まりました。

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先頭車両まで揺れる車内を移動してデラックスシートへ。束の間の贅沢を楽しみながら今回の東への旅を反芻していました。

  • 訪問日:2007年2月5・6日
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早春の東海を横断するバスと地方私鉄の旅@静岡(2)

2010-03-23 22:58:16 | ☆バスde温泉(東海)

早春の東海を横断するバスと地方私鉄の旅@静岡(1)の続きです

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修善寺駅から、今度は南伊豆の河津へ向かう東海バスの天城線に乗ります。このバスは「伊豆の踊り子」が辿った下田街道を縦走する路線。途中、湯ヶ島の温泉を通るが、こここそ川端康成が「伊豆の踊り子」を執筆したところです。ただし、ワタシはこの作品を読んでないので、これを機に映画で観てみよっかな…と思い、帰ってから調べてみると…1954年・美空ひばり、1960年・鰐淵晴子、1963年・吉永小百合、1967年・内藤洋子、1974年・山口百恵……なんと5本もある。山口百恵のは有名だが、内藤洋子って…ひょっとして「ルンナ」?

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そろそろ頭の中に石川さゆりの歌声がぐるぐる廻ってきました。「隠れ宿」の湯ヶ島を過ぎると「九十九折、浄蓮の滝」。前方には「山が燃える」天城です。浄蓮の滝のバス停には大きな駐車場と土産物屋が建ち並んでいます。ここで他の乗客がすべて降りてしまって、ワタシ独りになってしまいました。ここからは「くらくら燃える火をくぐる」天城越え区間で、「何があってももういい」気分…

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人気のない車内はテープの車内放送と唸りを上げるエンジン音だけ。松本清澄原作の映画、「天城越え」で印象的だった旧天城隧道にも行きたいところ。明治後期に掘り抜かれた現存する最も長い石造トンネルだが、時間の関係でそのままバスに乗り続け、バスは新天城トンネルを抜けていきます。結局、バスの運転士のオヂサンと二人の「天城越え」でした…「恨んでもぉー、 恨んーでもぉ」

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直径80m、高低差45mの「河津七滝(かわづななだる)ループ橋」で一気に高度を下げます。河津七滝は溶岩流の末端にできた滝で、上流から、七つの滝(たる)が続いているらしい。バスは湯ヶ野温泉のあたりで下田街道から別れて河津方面へ向かいます。湯ヶ野温泉は河津温泉郷のひとつで、ここも「伊豆の踊り子」に描かれていたところらしい。あー、読んで来るんやった。この時期に、早くも咲いている桜を見ながら伊豆急行の河津駅に着きました。

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ここから伊豆急行で、といっても、下田方面から現れた電車はJR東日本の「スーパービュー踊り子」、池袋行きですが…伊豆急行は東急グループの総帥、五島慶太の強い意志によって伊東と下田の間に建設された1961年開業の比較的新しい私鉄です。戦後、高度成長の時代に西武グループ(伊豆箱根鉄道)、小田急グループ(東海バス)、そしてこの東急グループである伊豆急がこの地域の覇権を激しく争いました。その激しさは「伊豆戦争」と称されるほどだったそうです。

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「スーパービュー踊り子」は全席座席指定の特急。JRの発足の3年後、最後のバブル期に登場したせいか、室内は豪華で展望もいい。乗車口は10両編成のうち5ヵ所に限定されており、乗車時にアテンダントが指定券をチェックするようになっています。

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列車は伊豆熱川に停車、車窓から沸き上がる湯煙がそこここに見える。豊かな源泉があるようです。それより熱川といえば、ワタシ世代には花登筺のTVドラマ「細腕繁盛記」に尽きる!
 -銭の花の色は清らかに白い-
 -だが蕾は血のにじんだように赤く-
 -その香りは汗の匂いがする-
冒頭のナレーションは30年以上経過した今でもソラで言えます。このドラマ、悪役の富士真奈美が例の台詞で主役の新珠三千代より印象が強い。
「佳ぁ代ぉ…おみゃぁに食わせる飯はにゃぁずら!!」

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質問!京橋はどんなところ?
解答は…
「ええとこだっせ!グランシャトーがおまっせ!」
では伊東は?
「伊東に行くならハトヤ」
伊東を過ぎてすぐに車窓から「サンハトヤ」の巨大な建物が見えてきました。ハトヤのスゴイところは、ワタシ世代の関西人なら誰でも知っているところ。昔は関西でもCMを流していたからね。
「電話は4126(ヨイフロ)」

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夕暮れになって、熱海に到着。熱海駅前は旅館の送迎バスやタクシーで賑わっています。今夜の宿泊はこの熱海です。それにしても、熱海ってまたベタっていうか安直って言うか…伊豆には他にも名泉があるでしょうに。ここは高度成長時代やバブル期にたいそう賑わった日本を代表する歓楽型温泉地。しかし今や、団体旅行から個人旅行に嗜好が移ってしまったなかで、凋落が著しいと聞きます。逆にそんな地では、栄華を極めた昭和の高度成長の臭いを発する温泉情緒に触れることができるのではないかとの期待があったのです。

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徒歩で旅館に向かう観光客は少ないようで、駅前の商店街は照明こそ賑やか。しかし、そこを歩く人影は疎らです。平日だからでしょうか。

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熱海温泉の旅館街にたどり着くと、そこは昭和の情緒タップリ。レトロな看板に興味が惹かれます。巨大ホテルも華やかな時代の面影を残しています。このスナック喫茶「****」なんか、昭和のあの時代なら特に気にされることもなかったのでしょうが、今やこんな看板はあり得ない。

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裏通りにたまたま見つけたフランス料理店。どこか気品が感じられるこの店構えに惹かれてフラフラ入ってしまいました。温泉旅行でフランス料理ってのもイイんでは?

続く…

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早春の東海を横断するバスと地方私鉄の旅@静岡(1)

2010-03-22 00:04:40 | ☆バスde温泉(東海)

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このバスde温泉では、関西より西に向かうことが多いのだが、今回は気持ちを切り替えて、(ていうか、そろそろネタも尽きかけてきたので)東に向かってみることにしました。東を目指して行く旅の始まりは近鉄特急です。大阪と名古屋を結ぶアーバンライナーに大和八木から乗り込みます。登場以来20年近くを経過したアーバンライナーは、大幅なリニューアルを得て、アーバンライナーplusとしてまったく別のような列車になっています。

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アーバンライナーのデラックスシートはグリーン車以上の居住性。なのに料金は案外安いので、たまには贅沢もいい。近鉄自慢の「ゆりかごシート」は包み込まれる感覚で実に快適です。2時間弱で近鉄名古屋に到着。

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ここで新幹線の乗り換えるのだが、専用の乗換え口を通れば乗り換え時間は非常に短くて便利。名古屋駅から三島まで「こだま」に乗ります。車両は300系。東海道新幹線は1964年に開通して以来、日本の大動脈。ワタシも時折利用するが、考えてみると、そのほとんどが「のぞみ」で、そのすべてが仕事での利用。旅行で、しかも「こだま」に乗った記憶がありません。
ビジネスライクな新幹線なんてひとり旅に使えないなぁっと思っていたからね。しかし、各駅をこまめに停まり、その駅では何本もの「のぞみ」や「ひかり」に抜かれていく「こだま」は、どこかのんびりしていて旅情すら感じてしまいます。

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ウトウトするうちに三島駅に到着、ここで伊豆箱根鉄道に乗り換えます。伊豆半島の中央の内陸部を縦走する地方私鉄、伊豆箱根鉄道は、三島と修善寺を結ぶこの駿豆線のほかに、東に離れたところ、小田原市と南足柄市を結ぶ大雄山線があります。この三島駅には専用の乗継口から入場できるのだが、JRの乗車券とこの鉄道の切符を引き換えて入場するところ、新幹線の出口で乗車券を取るのを忘れたようで、引き換える乗車券がない。たまにこういう失敗をやってしまいます。ちょうど昼時なのプラットホームにある売店に行くと名物「アジ寿司」と記されているとともに、売切れの表示が…伊豆箱根鉄道の電車は3両編成のセミクロスシート。のどかな田園地帯をトコトコ走ります。駅弁を食べるに丁度いい情景なのにな…(ガックリ)

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終点の修善寺駅は南伊豆各地へ向かうバスの出発点で、駅前は賑わっています。ところが、修善寺の温泉街はここから少し離れているので、10分ほどバスに乗る必要があります。
まあ、バス好きには都合がいいのだが…

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東海バスと伊豆箱根バスが共同で駅と温泉を結んでいます。小田急系列の東海バスと西武系列の伊豆箱根バスが仲良く走っているのは面白いところ。往きは東海バスのいすゞキュービックです。

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10分ほどで温泉街に着きました。この修善寺は伊豆で最も歴史のある温泉地。高級旅館が建ち並ぶ静かな温泉街で、公園や遊歩道なんかも整備されていて、温泉情緒が溢れていますね。

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温泉街の中央を流れる桂川の畔には、この修善寺温泉の発祥の温泉である「独鈷(とっこ)の湯」という露天湯があります。ところが、現在は足湯として利用するのみで、入浴は禁止されています。こんな大勢の観光客に見られながらの入浴するのは、特殊な嗜好がない限りムリでしょうね。

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駅への復路は伊豆箱根バスで、車両はいすゞエルガミオ。この伊豆箱根バスの車内放送が秀逸。テープの女性のアナウンスが昔の車掌風の独特な言い回しをしているが、これが実に名調子!絶対「マニヤ」がいるに違いないっと思い、帰ってから調べてみたら、テープがヤフオクに出品されてました。恐るべし!バスオタ!!!

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駅まで戻ってようやくで昼食を摂ることができました。駅前のそば屋で山菜おろしの蕎麦を注文。東日本を実感するのは、カツオ出汁の醤油味がかなり濃ゆいこと。関西の薄味に慣れたワタシにはある意味、新鮮な体験です。塩分の摂りすぎはよくないので出汁は残したが、それでも後から喉が渇いてきました。

続く…

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夢いろは(旧ホテル・アイオラ)@熱海温泉

2010-03-21 21:41:44 | 温泉(静岡県)

東海道新幹線、東海道本線・熱海駅から10分ほど歩いたところ。巨大ホテルの建ち並ぶ熱海温泉の中心部、熱海七湯と呼ばれる源泉の中の、「大湯」のすぐ近くにある旅館です。


外観こそ新築っぽいのだが、実はかなりの年季が入っています。ここでは夕食はなく、朝食のみの、いわゆる片泊まりだけのシステム(当時。現在は夕食付きのプランもあるようです。)です。


旅館の庭に源泉が引かれていて、温泉卵や野菜蒸しを自作できて人気のようです。ここでは人件費を削減するためスタッフの人数を極力絞って格安料金を実現しています。


そのぶん、仲居さんがいないので布団は自分で敷くことになる。それはいいのだが、せめて東西南北を示してほしいな。一応、北枕はいやなので…


ここの大浴場は源泉をそのまま掛け流しているのが自慢です。確かに湯口から塩辛いお湯が流れ出ており、浴槽の縁から排水に流されています。もちろん無粋な塩素臭はありません。


お湯の質はなかなかのもので、塩化物泉特有のガツン感があって、熱海の底力を感じさせます。いろいろ割り切った感のある旅館だが、気楽な一人旅にはちょうどいいですね。

・場所:JR熱海駅、伊豆東海バス・東銀座BS
・泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
・訪問日:2007年2月5日


マ・シュミエール@熱海

2010-03-19 23:45:33 | 料理(フレンチ・イタリアン)

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熱海の裏通りにたまたま見つけた、どこか気品が感じられる店構えのフランス料理店です。このお店で軽めのセット料理をいただきました。

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先ずはスープ・ド・ポワソン。これは魚介の旨みが凝縮された逸品です。

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続いてニンジンのサラダです。ニンジンがメインというのも珍しいが、ホワイトアスパラみたいなのが超美味。椰子の新芽らしいんだが、名前を聞いたけど忘れました…

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メインは牛肉のワイン煮。バラ肉を丁寧に煮込んでいて重厚に仕上がっています。付け合せにマッシュポテトなんて、最近は見かけないが、これも丁寧に裏ごしされていて、作り手の真摯さが感じられますね。

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外観と同様、店内も品よく飾りつけられていますね。愚直にも昔ながらのスタイルを守っている、「フレンチ」っと言うより「フランス料理」というべき、いまどき流行らない料理ですが、これが逆に新鮮さを感じます。年配のご夫妻で営む小さい店でした。いいとこ見つけた!

  • 営業時間:12:00~14:00、17:00~20:00
  • 定休日:水曜
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マ・シュミエール フレンチ / 来宮駅熱海駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5


筥湯(はこゆ)@修善寺温泉

2010-03-18 23:19:33 | 温泉(静岡県)

伊豆箱根鉄道駿豆線・修善寺駅から路線バスで10分足らず、修善寺温泉バス停まで8分。日本百名湯に選ばれている修善寺温泉は、伊豆半島で最も歴史がある温泉です。


温泉街の中心に流れる修善寺川の両岸には温泉宿や飲食店が建ち並ぶとともに、修善寺温泉のシンボルというべき「独鈷の湯」があり、無料で足湯を楽しめます。


この修善寺には「独鈷の湯」など共同湯が7ヶ所あり、これらは地元住民の利用のみ許されていた状態でした。しかし2002年、歴史ある外湯を復元して観光用の温泉施設にした「筥湯(はこゆ)」が開業し、観光客も入浴可能となりました。


修善寺を愛した夏目漱石の漢詩にちなんだ「仰空楼」がそそり立っており、ここのシンボルになっています。内湯のみのシンプルな温泉施設だが、入浴料350円とは安い。


浴室は木で覆われ、天井から光が差し込む造りになっています。澄明で無味無臭の単純泉が湯口からサラサラと流れ出ているが、「加温あり・加水あり・循環あり」という、泉質的には銭湯と変わらぬお湯が満たされています。


修善寺では以前、無秩序な湯の汲み上げにより、温泉水位下がって海水が混入したり、主要成分の含有量が少なくなったりしたため、1981年より集中管理に切り替えているとのこと。貴重な源泉を守るためには、これはこれで仕方の無いことかも知れません。

・場所:東海自動車、伊豆箱根バス・修善寺温泉BS
・泉質:アルカリ性単純泉 61.2度
・訪問日:2007年2月5日


初夏の北陸・地方私鉄とバスの旅(2)@福井

2010-03-17 23:07:11 | ☆バスde温泉(北陸)

初夏の北陸・地方私鉄とバスの旅(1) @福井の続きです。

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東尋坊から三国港へは京福バスの、今度は中型レインボー。三国港まで海沿いの漁村を走ります。

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岬ぃー巡りのぉー…バスはぁー走るぅー。。。いい気分だ。

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三国港駅から乗った電車はこれ。関西人なら見覚えのある車両ですね。そう。色は変わっているが元は阪神電車です。京福電鉄時代には比較的新しい車両だったが、旧型車が一掃された今では最古参で、さすがに古さは隠せない。それでもいつまでも走ってもらいたい車両です。

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車内は更新されているものの、どこか懐かしさを感じてしまいます。今度はアテンダントが乗っていない純粋のワンマン運転。三国港から乗る乗客はワタシひとりだったが、次の三国駅からは大勢の高校生が乗り込んできました。

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田園地帯は田植えも終わった様子。遠くににょきにょきと建つホテル群が見えると、ここが芦原温泉です。ここ芦原温泉は明治16年開湯の比較的新しい温泉で、田んぼの灌漑用に井戸を掘ってたら突如お湯が湧いてきたとのこと。

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翌朝は駅前からバスに乗ってJRの芦原温泉駅へ。現れたバスは昨日、東尋坊への車と同じ。

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芦原温泉駅で永平寺行きのバスに乗り換えます。福井観光のもうひとつの定番、永平寺を目指すことにしました。ところが接続が悪く1時間近くの待ちが…退屈しながら長い間待って、ようやく現れたバスは、これまた昨日乗った車と同じ。バスはあわら市、坂井市の田園地帯をひたすら走ります。丸岡の町内に入ったときにチラッとだけ丸岡城が姿を見せます。このバスのルートは昭和40年代まで京福電鉄が走っていたルートで、丸岡のバス停ではいかにも駅の跡といった風情です。

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歴史を感じさせる駅舎で知られる永平寺口駅でえちぜん鉄道からの乗り継ぎ客を乗せ、ここから山道に入ります。

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バスは曹洞宗大本山の永平寺の門前に着きました。ここから寺内まで、歩く距離は僅かです。直近まで寄れるのはバスだから。ここまでマイカーで来た人は、駐車場を探してうろうろする羽目に陥っています。

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門前で500円の参拝券を買い、近代的な建物の中にある受付の僧侶に渡します。これで入山です。

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参拝する前に、僧侶から仏閣の配置や参拝の心得など、簡単なレクチャーを受けます。心得は「僧侶に直接カメラを向けるな」とか「この場所ではフラッシュを焚くな」とか「立ち入り禁止の場所には入るな」とか、常識的なことばかり。逆に、その常識すら守れないヤツらがいるのかと…レクチャーの最初と最後はもちろん合掌。神聖な空間に入り込んだことを実感します。

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ただひたすら座禅することだけが修行ではなく、ここでの生活すべてが修行とされています。とはいえ、もうすぐ昼食の時間、長い回廊を歩く修行僧の表情も柔和です。

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僧侶のレクチャーの中で印象的な一言…「ここでは観光気分をいったん置いて、修行者の気持ちになることによって、この参拝が心に残るのです。」
確かにっ!

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禅宗ではトイレのことを東司(とうす)と呼ぶそうで、この東司も重要な精神修行の場だそうな。トイレは決して「御不浄」ではないのですね。

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このポスターも耳が痛いな。「無明なる酒を飲まないとみずからに誓います」
そう…だよね…酒は飲んでも飲まれるなってことでしょうか。ワタシに直接語りかけているようなこの一言、いままでの度々の無明に「カツ!」の一言。嗚呼…

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門前は土産物屋が林立しています。平日なので、店員もヒマそう。しかし、観光バスが到着する度に、ここぞとばかりに呼び込み合戦を繰り広げています。なのに一人で歩くワタシには誰一人呼び止めようとしません。金にならん客を見極めるのは上手ですね。

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永平寺からは福井駅直通のリムジンバスが便利です。一部、自動車専用道を走るため、30分を切る速さ。京福電鉄の永平寺線が廃止されるのも肯けます。

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福井ではぜひとも経験しておかなければならないのは、この地のご当地グルメを代表する「ソースかつ丼」。このソースかつ丼の発祥の店として知られるヨーロッパ軒を訪れました。ところがご覧のとおり定休日。

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仕方がないので別のお店を探します。うろうろして、ようやく見つけたのがこの小川家で、店は大手牛丼チェーン風のつくりです。

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卵でとじてある一般的なものと違い、目の細かいパン粉で包まれたカツに、ウスターソースを潜らせてご飯に盛ったもの。ソースと揚げ油によってご飯がテカテカになって余計においしそうに見える。ただ、味はまったくの想像どおりで目新しさはない。しかも味が一定なのでだんだん飽きてくる。まあ、これが本気で美味けりゃ全国に普及しているはずだが…

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福井駅からサンダーバードで帰ります。今度は琵琶湖側の席を取ることができました。高架になった福井駅のホームも新しくてきれい。しかし、この風景、なぜか見たことがあるな!
必死で思い返してみて、気づいたのが金沢駅。全く同じような光景です。画一的なデザインはどうかと思うが…

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敦賀を過ぎてすぐにループ線でぐんぐん登っていき、サミットを過ぎたら琵琶湖が見えてきました。初夏の琵琶湖はのどか。太湖の眺めを楽しんでいたらもうすぐ京都。意外に福井は近いんだ…

  • 訪問日:2007年6月4~5日
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