バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

みくりが池温泉@地獄谷温泉

2019-10-19 08:37:56 | 温泉(富山県)

立山黒部アルペンルートの最高峰、富山側からは富山地鉄、立山ケーブルカー、立山高原バスを乗りついでたどり着く室堂駅。ここは駅とされるようにトロリーバスの終着駅です。


トロリーバスは正式には無軌条電車ということで、一応鉄道の分類に入るんですね。なのでここは日本一高いところにある駅といえます。


室堂駅から10分ほど歩いたところ、みくりが池の傍の地獄谷を見下ろす位置に建っているのがみくりが池温泉です。「みくりが池温泉」というのは温泉名ではなく、この名称は旅館を含む温泉施設自体を指しています。


源泉は日本最高所の源泉地帯(標高2,300m)である地獄谷温泉で、ここからの引き湯。とはいえ、地獄谷温泉自体は火山性ガスの危険があるため温泉施設を設営できないので、ここが地獄谷温泉といっても間違いではないでしょう。


看板に記されているように、日本で最も標高の高い位置にある温泉とのこと。自然に湧き出している、いわゆる野湯ではもっと高い位置にあるところもあるだろうが、温泉旅館としては、ここの2410mがいちばん高いそうです。


浴槽には白く濁ったお湯が掛け流されています。よく見ると細かい気泡がいっぱい。これによって白く色づいているのでしょう。硫黄臭するこのお湯を舐めてみると酸っぱい、酸性のようです。雲仙のお湯とよく似ているかな。


外はガスっていて景色は見えないが、おそらく地獄谷が見渡せるのでしょうね。展望露天など、洒落た設備はないが、冬季には休業してしまう一種の山小屋なんだから当然といえば当然。こんな高地で上質の湯浴みを楽しめる…これこそ贅沢な温泉だといえるでしょう。

・場所:立山黒部貫光立山トンネルトロリーバス・室堂駅、立山高原バス・室堂BT
・泉質:単純硫黄泉 90度
・訪問日:2007年9月14日


名剣温泉旅館@名剣温泉

2019-10-17 01:14:01 | 温泉(富山県)

宇奈月から黒部峡谷鉄道のトロッコに揺られること1時間20分。終点の欅平駅を降り、黒部川の支流に沿って15分ほど歩いたところにある渓谷の一軒宿です。


日本秘湯を守る会の提灯が揺れているこの旅館は、黒部峡谷温泉郷を代表する名湯です。日本秘湯を守る会の会員旅館には「どこが秘湯やねん」っとツッコミたくなるような街中の旅館もあるが、ここは掛け値なし。紛れもない秘湯です。


帳場で荷物を預かってもらい、早速お風呂へ。ここでも山肌にへばり付いた、建築足場みたいな通路を通って待望の秘湯へ。葦簾に囲われているのがこの旅館の露天風呂です。


硫黄の臭いが実に芳しい露天風呂では、やや白濁したお湯が掛け流されています。源泉は上流の祖母谷温泉からの引湯で、ここに至るまでに湯温は約80℃まで下がっているものの、それでも熱いので加水は致し方ないところ。


お湯の色や匂い、横を流れる清流など、十津川の湯泉地温泉を想起する極上の温泉です。ここには宿泊者専用の内湯もあるとのこと。ぜひ宿泊してこの極上湯にふやける程に浸ってみたいと思いました。

・場所:黒部峡谷鉄道・欅平駅
・泉質:単純硫黄泉 98℃
・訪問日:2007年9月15日


アパホテル富山(天然温泉サウナSPA・X)@富山温泉

2010-09-01 22:53:35 | 温泉(富山県)

「バスde温泉」(kurodaが実践する温泉ひとり旅のこと)によりアルペンルートを横断する旅の二日目のこと。行程上、富山市内に泊まらなければならないのだが、どうせ泊まるなら温泉つきを…っと思い、調べてみると、富山のAPAは温泉大浴場付きとのこと。


出張ではなく、温泉めぐりの旅でAPAに泊まるというのも変な話だが、やはり大浴場で足を伸ばせるのは魅力的。ここに泊まることして予約しておきました。


温泉大浴場はホテルの隣の高層ビルにあります。上部はマンションで、1階をスポーツクラブや温泉・サウナになっています。浴槽に満たされたお湯はコーラを薄めたような色をしています。ひょっとしてモール泉なのかな?


僅かにぬるっとした感触は悪くない。しかし、こういった施設なので仕方ないが、塩素の臭いが気になります。それでも大浴場で足を伸ばせるのは気持ちいいですね。

・場所:富山ライトレール・奥田中学校前
・泉質:アルカリ性・単純泉 42.4度
・訪問日:2007年9月14日