バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

鉄輪温泉@別府八湯

2013-10-28 09:20:31 | まち歩き

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別府市街と明礬温泉との中間ぐらいのところに位置する鉄輪温泉は、いまだに湯治の雰囲気を残す温泉街です。町なかのいたる所から湯けむりの立ち上る景観は、別府の湯けむり・温泉地景観として国の重要文化的景観に選定されているとのこと。

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この鉄輪温泉も、別府温泉などと同様、単純泉、食塩泉、炭酸鉄泉など多彩な泉質の温泉が湧き出しています。この鉄輪の風物といえるのが点在する貸間旅館にあると言えるでしょう。湯治客はここの湯に浸かるとともに、温泉の蒸気を利用した「地獄釜」で自炊しながら逗留するそうです。

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ここにももちろん共同浴場があります。メインストリートのみゆき坂に数軒、その中には地元の方専用の浴場も。

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この温泉街の中心部に、手軽に地獄釜を利用できる地獄蒸し工房もあり、食材を持ち込みむことも、ここで購入することもできる。

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その傍らに無料で利用できる足湯…ならぬ足蒸し風呂があって、試しに足を突っ込んだら熱くて熱くて…3分持ちませんでした。

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この鉄輪周辺には海地獄、鬼石坊主地獄、山地獄、鬼山地獄、白池地獄など、多くの地獄があって、別府観光の目玉になっています。

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ここから山手の方に向かったところに坊主地獄があり、ここは温泉の噴気とともに自然の泥を噴出させています。これは温泉というよりミニ火山、地球の営みを少しだけ感じることができます。

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この坊主のごとく湧き出す泥を活かした泥湯もあったんだが、どうやら今は閉鎖されてしまったようです。ボロボロでとても温泉とは思えない構えと、その中では駄菓子とか日用品とか売っているという、もうキワモノの類で、マニアの間では結構有名なところだったんですが…

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高級旅館やら湯治宿、地元の共同湯やらキワモノ温泉、地獄、芝居小屋、秘宝館…なんともカオスな情緒を味わえる温泉街といえるでしょう。

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明礬温泉@別府八湯

2013-10-25 09:20:33 | まち歩き

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別府市街からバスで20分ぐらい、明礬温泉は、別府市街から少し離れた伽藍岳の中腹標高400mの所にある温泉です。ここには小規模な旅館街とともに、明礬を採取するための湯の花小屋が建ち並び、その景観は、別府の湯けむり・温泉地景観として国の重要文化的景観に選定されているとともに、湯の花製造技術は、国の重要無形民俗文化財に指定されているとのこと。

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市街地の温泉群である別府八湯の中で、ここだけ異質のひなびた雰囲気。泉質も特徴的で、酸性硫化水素泉、緑ばん泉で、コロイド硫黄を含んで白濁した温泉が多くなっています。ここにも別府市営の共同湯、「鶴寿泉」があります。

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ここには大規模なホテルはなく、中小の旅館が10軒足らず。その中に、日帰りの入浴施設に力を入れてる旅館もあります。

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別府には各所に「地獄」があるが、ここの「地獄」は珍しく入浴できるもの。別府温泉保養ランドにある「紺屋地獄」で美肌効果の高い『ドロ湯』が味わえます。

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この明礬温泉は、昔、今ほどの温泉好きでもなかったワタシが、会社の団体旅行で訪れた際にかなりの衝撃を受け、それ以後、温泉めぐりに傾倒していくきっかけとなったんですね。別府の中でもっとも特徴的な温泉といえます。

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ラクテンチ@別府

2013-10-22 21:54:52 | まち歩き

湯の町・別府の繁華街、流川から流川通りをまっすぐに進むと、いきなり急斜面の山裾となって終端します。この終端こそ「ラクテンチ」のエントランス。この奥、立石山中腹に昭和4年に開園した遊園地があります。

「ラクテンチ」に行くにはこのエントランスからケーブルカー(別府ラクテンチケーブル線)で登っていきます。このケーブルカーがすごい、ドリーム号とメモリー号と名付けられたネコのイヌの着ぐるみを纏った車両です。

すごいのはこのキッチュな装飾だけでなく、路線距離こそ0.3kmと短いが、この区間の最急勾配が558‰という、屈指の急こう配を一気に登ることにもあります。

このケーブルカーがすごい、ドリーム号とメモリー号と名付けられたネコのイヌのケーブルカー、このキッチュな装飾だけでなく、路線距離こそ0.3kmと短いが、この区間の最急勾配が558‰という、屈指の急こう配を一気に登っていくんですね。


ケーブルカーを降りたらそこは別府市内を一望できる山上にある遊園地。それほど広くない園地に各種の乗り物やミニ動物園が集まっています。


ここの名物は1着の的中者には景品が贈られるというアヒルの競争。なんとも脱力やないですか。


遊園地には不可欠のジェットコースターもあるが、急角度の降下や宙返りなどあるはずもなく、小学生低学年でも乗れるまったり系です。


目玉は日本でひとつしかないという二重式観覧車。それでなくても山の上なのに、さら上に持ち上げられ、最高地点で標高約240mにもなるという。これは絶景です。


あと、忘れてはいけない山上の谷間に架かる吊橋を渡ったところにある真新しい建物、ここには入場料さえ払えば誰でも無料で温泉に浸かれる「絶景の湯」があります。


こんな時代に乗り遅れた遊園地のこと、入園者の減少による経営不振から2008年11月 にいったんは休園したが、2009年7月に営業再開。現在はそのノスタルジックな魅力を活かして、徐々に入園者を取り戻しているようです。


別府市がこのラクテンチをモチーフに遊園地が温泉になあるという架空の動画を作成し、YouTubeで公開されて話題になったのも記憶に新しいところです。

昔懐かし、昭和の香りの残る別府の老舗遊園地「ラクテンチ」。有名なキャラクターや、スリル・迫力といったものが皆無ではあるが、世代に亘ってほのぼのと楽しむことのできる、今や貴重な遊園地であることは間違いありません。


別府タワー@別府

2013-10-21 20:19:25 | まち歩き

別府駅から駅前通りを進み国道11号に至ると、なんだかノスタルジックなスタイルのタワーが姿を現わします。この何ともレトロなモニュメントこそ「別府タワー」。竣工は昭和32年、名古屋テレビ塔、通天閣に次ぎ、日本で3番目に建てられた高層タワーです。


初めて別府を訪れたときに、そのレトロでどこか懐かしい姿に共感を覚え、いちど登ってみたいと思ってました。シンパシーを感ずるのも、それもそのはず。設計者が大阪のアイコン「通天閣」と同じ、内藤多仲だからですね。道理で見覚えが…


この内藤多仲、「塔博士」とも呼ばれ、このほかに名古屋と札幌のテレビ塔、博多のポートタワー、そしてあの東京タワーを作った、日本のタワーの父みたいにお方です。

これらの中で別府タワーはたったの90mと最も低い塔ではあるが、今や国の登録有形文化財に指定されているというから大したもんです。低いながらも、展望台からは別府の市街や美しい海岸線が眺望できます。


1960年代には別府観光のシンボルとして年間100万人に及ぶ観光客と修学旅行生で賑わっていたのだが、1970年代に入ると入場者数が減少。さらに、大きな収入源だった広告ネオンサインの契約打ち切りが追い討ちをかけ、経営危機に陥り、一時は解体撤去も検討されたとか。


現在もあまり賑わってるとは言えず、窓ガラスもひび割れたまま。いささか侘しい状態。展望室内には建築当初の別府タワーや、その時期の別府の様子を描き出した写真展が開かれていて、人の表情もみんなキラキラ輝いている賑わうタワーの姿から、余計に侘びしくなる…


展望室内には建築当初の別府タワーや、その時期の別府の様子を映し出した写真展が開かれていました。昭和30年代の賑わうタワーの様子、人の表情もみんなキラキラ輝いている…


一時は閑散となっていた通天閣もあの手この手でV字回復を果たしている例もあるので、なにかしら逆転の手段もあるんではないかと思ってしまいます。


別府温泉@別府八湯

2013-10-20 22:40:07 | まち歩き

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別府温泉とは、別府市内にあるそれぞれ特徴を持ついわゆる別府八湯とされる温泉群を指す場合と、別府八湯の中でもJR別府駅周辺の、海に近い平地の部分にある、もっとも賑やかで数多くの旅館や共同温泉が立ち並び市街地にある温泉。ここでいう別府温泉は、その狭義の温泉街です。

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江戸時代の温泉番付にも登場する古く名泉とされてきた温泉地で、市内中心部を流れる流川の川沿いにいくつもの温泉が湧き出し、狭い地域に単純泉、食塩泉、重曹泉、重炭酸土類泉など多数の温泉が湧いています。

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ここには旅館だけでなく、住民のための共同温泉も多数存在し、ここは観光客にも廉価で開放されています。その代表格が入母屋破風の外観を持つ別府市営の「竹瓦温泉」です。

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この竹瓦温泉と、その間近の商店街にあるアーケードは、「別府温泉関連遺産」として、2009年に近代化産業遺産に認定されているとのこと。しかし、シャッターの閉まった店も多く、どう見ても寂れた地方都市にしか見えませんね。

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なんだかなあ…っと思っていたんだが、夜になると激変、ネオン眩しい盛り場の顔を見せる。スナックやらラウンジやら…しかも、少し裏通りに入ればあらゆる種類の風俗店も林立していて、おっさん一人がこんなとこをウロウロしてたら、まさしく鴨がネギを背負って歩いているようなもの、あちこちからお声がかかる。こんな清濁あわせ持つ姿こそ、成熟した温泉街の情緒ですね。

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別府の交通の起点、別府駅の近くの非常に便利のいい場所にも温泉があります。ここはバックパッカーにもありがたいドミトリーがあったりする。

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海沿いには、規模の大きなホテルもあります。ここでは温泉情緒は味わえないが、一人旅にはドライなホテルも気楽でいい。こんなホテルでも大浴場があって、もちろん掛け流し。

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別府温泉がここまで発展したのは、その豊富な湯量にあるだけでなく、港があることに他なりません。今でも定期航路が大阪と直結しているが、新幹線のない昭和初期には、大阪・別府間の航路は日本を代表する花形航路。

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豪華な新鋭船が京阪神からの観光客を送り込んでいたんですね。

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また、時には水兵さんの保養のために海軍の軍艦が横付けすることもあったとか。湯治客や若い兵隊さんが少々羽目を外したこともあったのかもしれませんね。

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湯布院町(由布市)@大分

2013-10-15 18:09:16 | まち歩き

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湯布院町は由布岳の西側の麓に広がる温泉リゾート地で、ここに湧く由布院温泉の源泉数は852本、毎分38,600Lもの豊富な湧出量は全国3位の量だとか。湯布院町というのは「平成の大合併」で発足した由布市のうちの旧湯布院町のこと。

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少々ややこしいが、この湯布院町というのも、昭和30年の「昭和の大合併」旧「[湯]平村」と旧「[由]布院町」が合併した時に無理やりこじつけられた名前。なので町名は[湯]布院、温泉名は[由]布院というややこしいことになっているので、この地の観光協会はひらがなの「ゆふいん」という名称を定着させようと、まあなんとも日本人的なあいまいさを実践されています…

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かつてはひなびた温泉だったこの由布院温泉を、今や軽井沢と並び女性に人気のリゾート地と仕立て上げたのも、別府における近代的温泉地づくりの祖で、亀の井ホテル・亀の井バスの創設者でもある油屋熊八が大正時代にこの地に自分の私的な別荘を作ったことに遡ります。

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そして、バブルに踊らせられることなく歓楽色の強い大型開発計画に反対し、この地の自然を活かし、女性が訪れたくなるような癒しの空間とやるような環境整備を続けてきた、今や高級旅館となって、マスコミの露出も多い亀の井別荘の中谷健太郎と、旅館・玉の湯の溝口薫平らに依るところが大きいでしょう。

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由布岳とともに由布院温泉の景観を形作っているのが金鱗湖です。

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周囲約400メートル、水深は約2メートルと、池と見紛う程のあまりにも小さいが湖だが、湖底から温泉と清水が湧き出していて、これらが成す透明な湖面が細かく波打ち、まさしく金鱗のような美しさを湛えています。温泉と清水の温度差のために冬季には湖面から霧が立ち上る幻想的な光景が見られ、その霧が、由布院盆地名物の朝霧の源であるとも言われています。

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この金鱗湖の周辺にも多くの土産物店やレストランがあって、国内外から数多く訪れる観光客の要望を満たしています。

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やや高級イメージのあるこの由布院でも、土地の人だけが利用できる共同温泉だけでなく、旅行者が安価な値段で入浴できる共同温泉も各所にあります。豊富な湯量の誇る温泉地である矜持ですね。

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由布院駅から金鱗湖の方に延びる「由布見通り」や「湯の坪街道」には、こ洒落た雑貨屋やレストラン、スウィーツ系のショップが並び、連休には多くの人が訪れ、湯の坪街道には人があふれています。これらの商店群は歓楽性を極力排した旅館群とは異なり、雰囲気を損ねているともいえます。

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しかしこれらの持つ経済効果は相当なもの。街にとっては痛しかゆしですね。バランスのとれた観光開発が模索されています。

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洋灯舎(ランプシャ)@由布院

2013-10-08 21:37:17 | 料理(洋食)

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JR九州・久大本線の由布院駅から1.5kmほど歩いたところ、由布院の代表的な観光スポット、「金鱗湖」。湖底から噴出する温泉水と清水とが入り混じり、その温度差によって清らかな湖水の上に霧の立ちこめる様はつとに有名です。

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著名な老舗旅館の「亀の井別荘」や土産屋が立ち並び、観光客が入れ替わり立ち替わり訪れてくる湖岸とは反対側、「下ん湯」の近くの湖畔に佇む「ペンション金鱗湖豊の国」の中にある洋食レストランを訪ねてみました。ここは2年前、「下ん湯」に湯浴みしに来た時に発見していたのだが、その時は臨時休業。今回はそのリベンジです。

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レストランは入口から階段を下りたところ。店内は30席ぐらいの中ぐらいの規模で、湖の水面に面していて、陽の光が湖水に反射して実に明るい店内には、テーブル席とともに、金鱗湖を望む窓に面して長いカウンターテーブルがある。眺めはこちらのほうがよさそうだが、暑くなるらしいので、テーブル席に案内されました。

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メニューは肉料理やフライのセットメニューが主力のよう。ワタシは数量限定、本日のお勧め料理の「炭焼き仕立てのサーロインビーフステーキ」(1,575円)を、妻殿は「豊後牛のハンバーグステーキ」(1,575円)をお願いしました。二人ともパンでなくライス。こういうコテコテの洋食店ではライスが美味いと相場が決まっておる…

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程なくカップスープが運ばれてきました。パンプキンのスープ、濃厚です。

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先にステーキが運ばれてきました。鉄板上のお皿の周囲に紙が巻いてあって、ここに自家製のジャポネーズソースをジュワッと…香ばしさが周囲に広がりますね。

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巻いてある紙を取ってナイフを入れてみる。

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肉質は値段なりで、しっかり歯ごたえのある食感。しかしステーキならこのぐらいの肉らしさがあるほうが好きやなぁ。添えられてるフレンチフライポテトのボリウム感。そして、ご飯とのマッチングもいいですね。これこそが日本の洋食やと思います。

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妻殿のハンバーグは、焼き野菜やラタトゥイユが添えられています。少しいただいたが、ハンバーグはジューシーで、デミグラスソースは芳醇。ああ、こっちもいいなぁ…食べ終わった頃合いを見計らって口直しのレモンのシャーベットがきました。これはうれしいサービスです。

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このロケーションであれば放っといてもお客さんが来るでしょうに、それに胡坐をかかずにこの品質のお料理をこの値段で提供しているのは立派です。次に由布院に来た時も、ここに寄って、今度はハンバーグを腹いっぱいいただきたいですね。

洋灯舎
昼総合点★★★☆☆ 3.1 <script src="http://tabelog.com/badge/google_badge?rcd=44000660&user_id=100698" type="text/javascript" charset="utf-8"></script>

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ゆのつぼ共同温泉@由布院温泉

2013-10-07 09:34:41 | 温泉(大分県)

大分空港からリムジンバスで1時間足らず、別府駅から路線バスで1時間ほど。由布岳の麓、JR久大本線・由布院駅の一帯にある由布院温泉は、温泉湧出量、源泉数ともに全国2位の豊富な湯量を誇る温泉地です。


開発規制により高層の巨大旅館・ホテルはなく、また、ネオンサインの煌く歓楽街も存在させないまちづくりを行ってきたため、玉の湯、亀の井別荘をはじめとして高級旅館が数多く立地しています。


温泉のみならず、由布院駅から温泉街の方向に延びる「由布見通り」や、そこから金鱗湖に続く「湯の坪街道」には、しゃれた雑貨屋やレストランが並び、周辺には各種の美術館が点在するなど、人気の観光地でもあります。


特に女性に好まれるリゾートであるこの由布院にも、昔ながらの共同浴場が存在しています。湯の坪街道からほんの少し脇に入ったところ、あの有名な玉の湯のすぐそばにある共同湯です。


木材と石畳で造られた浴室は落ち着いた空間となっており、高級共同湯といった感じです。


ここは地元の人たちが共同管理する浴場のひとつで、ここは外来の客に一般開放しているものの、時間帯によっては地元の人のみの利用となります。料金は200円を賽銭箱に入れる方式。


お風呂は男女別で脱衣所もある。上部は木質、下部は石張りの浴室に、長方形、浴槽がある以外なにもありません。掛け流しのお湯は臭いもなく澄明。クリアーな浴感の単純泉だが、満たされたお湯はやや青みを帯びているように感じます。


熱すぎず温すぎずの適温に保たれているのは、地元の方がこまめに管理されているからなんでしょう。実に旅行者に優しい共同温泉ですね。

・場所:久大本線・由布院駅
・泉質:単純温泉 64℃
・訪問日:2013年9月25日


Chez-tani 瀬の本高原店 (シェ・タニ)@瀬の本高原(大分)

2013-10-06 10:41:52 | 料理(甘味)

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由布院からは九州横断バスで1時間10分ほどの筋湯入口BSが最寄り。黒川温泉にも近く、阿蘇と別府を結ぶ「やまなみハイウェイ」沿いという観光コースとしては絶好のロケーションにある洋菓子のお店です。この辺りは大分県と熊本県の県境近くに広がる「COCO VILLAGE(ココヴィラージュ)」と称する高原リゾートで、フレンチレストランやスパ、ギャラリーなど、個性あふれる施設が集積したエリア。

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その中でもいちばん多くのお客さんを集めているのがこのお店です。お隣の「界 阿蘇」で連泊した二日目の昼間、あまりの朝食のボリウムのお蔭で昼食を食べることができなくなったので、ここで何か購入してお部屋に持って帰って昼食代わりにすることにしました。

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店内に入ってみると、入り口周辺は焼き菓子やジャムなどを販売しているショップになっていて、その奥が作り立てのスウィーツがいただけるホールになっています。このホール、一面ガラス張りになっていて、阿蘇の雄大な景色を一望しながらケーキバイキングがいただけるとのこと…これこそこのお店の人気の所以なんですね。

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お店に入ってまず目についたのがパン。ワタシも妻殿もパンが好物なので自然と目が行きます。チーズパンと胡桃レーズンのパンがあったのだが、悩んだ末に胡桃レーズンを。

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スウィーツはシナモンのケーキとレアチーズのケーキを選び、コテージのテラスでいただきます。シナモンのほうは、軽めの口当たりのなか、シナモンの豊かな香りが口の中に広がります。

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レアチーズは見た目に反して、重厚な口当たりで、重層的なチーズの風味が実においしい。どちらも目にも鮮やかな仕上げもいいですね。丁寧に作られた感があります。

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パンのほうは持ったらズシッと重い、しっかりした仕上がり。レーズンの爽やかさと胡桃の食感と…このハーモニーがいいですね。軽い昼食のつもりだったが、意に反してしっかりした昼食になりました。

Chez-tani 瀬の本高原店
昼総合点★★★☆☆ 3.3 <script src="http://tabelog.com/badge/google_badge?rcd=44000468&amp;user_id=100698" type="text/javascript" charset="utf-8"></script>

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界 阿蘇(朝食)@瀬の本高原(大分県)

2013-10-05 07:47:39 | 料理(旅館)

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九重の山裾に広がり、阿蘇の雄大な景色を一望できる瀬の本高原「COCO VILLAGE(ココヴィラージュ)」にある温泉リゾートホテル。12室の源泉かけ流し露天風呂付きの離れが、8000坪もの敷地内に点在しているという、ちょっとリッチな温泉リゾートです。

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ここでの食事はすべて本館のレストランで。もちろん朝食もここでいただくことになります。離れのお部屋から本館までは結構な坂道を上ることになるが、これが一種の朝のお散歩。胃腸を目覚めさせるのにちょうどいい。

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案内された席からはダイナミックな阿蘇の山容が眺められる…これも朝の澄んだ空気のお蔭ですね。

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初日の朝食は、席に着くや運ばれてきた産山羽二重豆腐です。これはいわゆる汲み上げ豆腐ですね。

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飲み物は5種類、山吹色のジャージー牛乳、ジャージーヨーグルト、完熟トマトジュース、八種の野菜ジュース、温州みかんジュースからチョイスになっていて、私はトマトジュースを、妻殿はヨーグルトです。

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朝らしい料理が並んだ丸いお盆が運ばれてきました。もろみ昆布、釜あげしらす、いかの塩辛、温泉卵です。

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小芋、生麩、蕗とひろうすの煮物。野菜サラダは大根が主役。ハリハリした食感がいいですね。

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鯵の干物、しっかり塩気が効いていて、全然違う食材ながら、なんだかベーコンを食してるような感じになります。

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肥後米と南関揚のお味噌汁です。ふわふわした南関揚は軽い口当たりです。

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果物はテラスでいただきます。オレンジ、キウイ、パイナップルですね。

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次の日の朝食の嚆矢は豆乳湯葉です。濃厚この上ない。

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丸盆で運ばれてきたのは昆布明太子、煮ひじき、さつま揚げ、海苔の佃煮です。

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大根のサラダと南関揚のお味噌汁は昨日と同じ、椀物は揚げ出し豆腐です。

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出し巻き玉子は上方風。甘くなくて出汁味が効いています。朝の出し巻きは特にうれしい…

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鯖の干物は実に肥えています。今回の旅のコースは山ばかりだったので、この鯖はこの旅最大の魚でした。

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朝からこんな質の高いお料理をしっかり食べれるっちゅうのは幸せなことなんだが、お昼になっても全然腹が減らん。そのせいでランチを物色する楽しみが失われました。これは贅沢な悩みですね。