バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

「こだま」と「ボンバス」・春の瀬戸内を味わう旅@福山・尾道

2011-09-13 09:21:26 | ☆バスde温泉(中国)

JR西日本の発行する割引切符の「こだま指定席往復きっぷ」。これは2名以上で山陽新幹線設定区間内の「こだま」普通車指定席での往復が、いわゆる各駅停車の「こだま」に限定されるものの、例えば新大阪・福山間で通常15,300円のところ8,780円と、6割にも満たない大幅な割引が可能となります。これなら、高速バスに匹敵する料金で、しかも時間はバスよりかなりの短縮。今回は趣向を変えて、バス旅に最適な中距離の小旅行にもかかわらず、新幹線で旅立つことにします。

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早朝の新大阪駅、いちばん南側のホームに700系の新幹線列車が進入してきました。この車両、元のウエストひかりです。快適な4列シートに座って、パンをかじったりウトウトしたりしているうちに新倉敷駅、次は今回の目的地、福山駅です。やっぱり新幹線は早いわ!

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福山に着いたのはお昼前、まずは腹ごしらえを…っということで福山駅前の商店街にあるお寿司屋さんに入りました。

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お腹もいっぱいになったので、ここから福山の市街地とは反対側、駅の北側の住宅街を歩いて、山側に向かっていきます。ここに早くも本日のハイライト。

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バス観賞を堪能し、ついでに入手しそびれていたバスの模型もゲットし、満足して駅の方に戻ります。今夜は福山泊まり。まだまだ時間もあることだし、目の前にそびえたつ福山城にでも行ってみようかな。

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この福山城、かつては2重の堀と五重の天守の大規模な城郭だったが、明治以後の近代化によりほぼ全ての堀が埋められ、三の丸の大半が市街地となりました。なにせこの三の丸を横断してJR福山駅が造営されているぐらいだから、往時の威光は見る影もないですね。しかも、昭和20年の福山大空襲で天守も焼失し、昭和41年に天守が鉄筋コンクリートにより再建されたものの、建築基準法に従ったことなどから不正確な姿での再建となっているとか。

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現在、この天守は市立の「福山城博物館」になっていて、登ることができます。てっぺんから福山市街を眺めると意外に都会なのがよく判ります。この福山市、広島県では広島市に次ぐ大都市だそうなんだが、これといった名所や名物が無くってやや影が薄いですね。

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宿泊はカンデオホテルズ福山です。ビジネスホテルよりちょっとグレードが高いが、シティーホテルのようなレストランや宴会場の無い宿泊特化のホテルです。最近こういったホテルが多くなってきていますね。その中でもこのホテルを選んだのは大浴場があったから。ただし温泉ではありませんが…チェックインを済ませ、部屋に荷物を置いて、夜の福山に繰り出すことにしよう。

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ホテルのカフェでブッフェスタイルの朝食を済ませ、福山駅に向かいます。福山駅からは、今回のこの旅の最大の目的があるんですね。

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バスを降りたら目の前にのどかな春の海が広がっています。ここは名高い景勝地、鞆です。

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鞆の港からは季節限定・土日祝日限定で瀬戸内クルージングが運航する尾道~鞆航路を使って、尾道までプチ船旅を楽しみます。船の名は「ジュゴン」号。昭和63年進水の旅客定員 80名 、総トン数 19tのやや古めかしい小舟だが、速力は最高25ノットと、足は速いですね。

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鞆を出航して暫し鞆の浦を遊覧。そこから西に進み、途中、常石造船のある辺りで建造中の船に近寄って、その巨大さを見せつけながら、尾道の桟橋に到着します。

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1時間足らずの航海だが内容は充実。料金は1,500円もするが、値打ちがあるんではないかな。

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降り際に、船長が船長室の窓から身を乗り出して「ロープウェイに乗るんやったらこの道をまっすぐ登るんやでー」っと。客船の船長と言うより、釣り船の大将といった感じ。和むなぁ…

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尾道では先ずロープウェイに乗って千光寺山から鳥瞰してみます。

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お昼時を過ぎてお腹も空いてきたので何かないかな?ラーメンもいいし、話題のお好み焼きもいいし…そんな中、餃子のお店を見つけて、ついフラフラっと入ってしまいました。

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尾道からはJR山陽本線で福山に戻ります。新幹線の切符が往復きっぷなので、新尾道から新幹線に乗って大阪に直行するわけにはいかず、来た時と同じ福山からになります。こういった少しばかりの不便があるのは格安切符だからのこと。仕方ない。といっても、以前は京阪神を疾走していた117系に、久しぶりに乗ることができたし、福山では旨いものも待っている。

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最後の最後まで瀬戸内の旨いもんを堪能し、山陽新幹線に乗り込みました。ここからまたこだまで帰ります。そろそろお気づきでしょうか?今回は温泉無しでした。残念ながらこの辺りは温泉空白地帯なんですね。

  • 訪問日:2011年5月6日・7日
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ボンネットバスと美食・鳥取温泉オフ会の旅@鳥取

2010-04-02 12:26:53 | ☆バスde温泉(中国)

温友のおにゆりさんから岩井温泉でオフ会をしようとのお誘いがありました。でも鳥取は遠いな…っと逡巡していたところ、これまた温友のたかおさんが「鳥取・岩井温泉間にはボンネットバスが走っているよ」っと煽る。調べてみると…ホンマや!確かに5月から土日祝日に限って運行している。これは行かねばならんかな!

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しかし、このバスに乗るには朝の9時前に鳥取駅に着いていなければならない…ということは前泊しなきゃ間に合わんやないか!しかし、ボンネットバスはぜひとも乗りたい…ってな訳でオフ会の前日、難波のOCATバスターミナルから鳥取行きのバスの中の人になってしまいました。

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大阪と鳥取を結ぶ交通機関は、JR・智頭急行の特急列車か、日本交通の高速バスです。以前は高速バスのひとり勝ちだったが、智頭急行が開通すると、速さで勝る特急列車と、料金の安い高速バスとで、激しいデッドヒートを繰り広げています。車体に描かれた砂丘名物のラクダが鳥取らしいですね。

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バスは佐用インターで中国自動車道を降り、智頭急行と並行する一般道の国道373号線を進んでいき、鳥取にたどり着きます。それにしても鳥取は実にのんびりしたところ。車のスピードもゆっくりだし…驚いたのはエスカレーターの速度の遅さ。いつもの調子で乗ったらコケそうになりましたわ。しかも地元の人はエスカレータを歩くことをせずジッとしている。イラチな大阪人は、少しは見習わなきゃ!

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夕食を求めて、のんびりした鳥取の街をブラブラします。小奇麗な玄関の料理屋があったので入ってみることにしました。

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前泊せにゃならんので、仕方なく楽天でビジホでもとろうかと検索したら、鳥取駅近くのホテルでは温泉があるではないか。さすがに掛け流しは望むべくもないが、ビジホのユニットバスに身を沈めるよりかは、温泉大浴場で足を伸ばせるほうがいいに決まってる。

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翌朝、心躍らせながら鳥取駅に来ました。駅前のバスセンターでは頻繁にバスが発着しています。写真のふそう「エアロミディ」は湯村温泉行きのゆめぐりエクスプレスです。このバスは日本交通と全但バスが共同で運行していて、途中、岩井温泉を経由するので、単に岩井温泉に行くだけならこっちのほうが速くて便利。 ただしこのバスはバイパスを通るので、岩井温泉では周囲に何もないバス停に降ろされる。以前これに乗ったとき、こんなところに本当に温泉があるのか…っとものすごーく不安になったことがあったなぁ…

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このバス乗り場に、他のバスとは違う、ひときわ喧しい車が入ってきました。これが今回の旅のテーマのひとつ、ボンネットバスです。

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バスには運転士とともに車掌が乗っていて、車内で切符を購入すると、昔ながらのパンチで鋏を入れる。道中、絶えず車掌による観光案内があるが、マイクがないので地声で口上を述べる。これがまた昔風で味がある。よく通る声で「発車オーライー!」って……たまらんなぁ!!! 

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バスは鳥取市内を抜け、鳥取砂丘の展望台から浦富海岸へと進んでゆきます。山陰の美しい海岸線を走る路線ではあるが、なにぶん今日のこの天気のこと、美しい眺望は叶いません。でもまあワタシの場合は景色よりバスなので関係ないが…

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上り坂ではやたら音がでかくなるいっぽう、速度が徐々に落ちてゆく。海岸線のアップダウンの激しい路線は、このロートルには試練の連続。車掌さんのバッグや、切符を切るパンチも、車庫の倉庫から引っ張り出してきたとのこと。こういった小道具も雰囲気作りには欠かせない。どうせなら衣装もむかしふうにしてほしいな。例えばこんな感じに…

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ゆけむりエクスプレスなら45分で着くところを、ゆったり海岸線を経由し1時間半かけて岩井温泉に到着しました。しっとりとした温泉街に佇む老いたバス、町並みに見事に調和しています。

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この小さな温泉街には飲食店は皆無です。それでも1軒だけ酒屋があって、ここでお酒や手作りの肴をいただくことができます。このお店の自家製豆腐が絶品、豆の味が効いていて実に美味い。湯上りの一杯(1杯では済まなかったが…)を楽しんでいたら、温友さんたちが到着、合流です。

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岩井温泉からは秀太さんの運転する車便乗させてもらって次の温泉を目指します。その途中に鳥取市の北部にある賀露漁港に昼食のための寄り道を。漁港にある海鮮市場かろいちで温友さんたちは買物三昧。独りもんのワタシは買っても仕方がないので見てるだけです。

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ここで雨が本降りになってきました。こんなときはやっぱり車があると助かります。意地のように路線バスにこだわっているワタシだが、こんな状況では宗旨替えしたくなってしまいます。ガツン湯が大好きな某温友さんの起ってのリクエストにより、江戸っ子もたじろぐ熱い湯とのことで評判の吉岡温泉に行くことにしました。不安だ…

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このあと、温友さんたちは三朝の株湯に行くようですが、それに付き合っていると帰れなくなる。頼んで大阪まで便乗させてもらうという手もあるのだが、やはりワタシのポリシーとして公共交通で帰らねばならない。途中の末恒駅で降ろしてもらって、ここから列車で帰ります。
末恒駅は無人のローカル駅で、列車に乗るときは整理券が発行されます。まるでバスのよう。

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鳥取からは智頭急行の特急「スーパーはくと」に乗って大阪に戻ります。智頭急行は、鳥取県の智頭と兵庫県の上郡を結ぶ第三セクターの鉄道で、この線の完成によって鳥取と関西がショートカットできるようになりました。鳥取駅から智頭駅まではJR西日本の因美線をとろとろ走るが、新しい線路の智頭急行に入ったとたん、猛烈なスピードで駆け抜けます。山陽本線に入ってもスピードは衰えません。 鳥取と大阪を結ぶ「スーパーはくと」を擁する智頭急行は、非電化ながら高速のため、第3セクターの鉄道にしては珍しく黒字経営を保っています。しかし、佐用‐鳥取間の高速道路が開通したら競争力が失われてしまう。それまでに、JRの因美線の改良をしなければならんのではないかな?

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「岩井には食べるところがないよ」っと温友さんに散々脅されました。なので朝に鳥取駅で名物のかに寿司を買っていたが、岩井温泉の酒屋でビールと豆腐にありつけたので、結局役に立たず、家まで持って帰ることになりました。帰ってからの夕食は駅弁です。かなりタップリ入ったカニの身と酢飯が絶妙。カニの身を噛み締めながら、今回の旅を反芻することとします。

  • 訪問日:2008年6月24日
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OCAT発・山口の名湯を巡るバスの旅(2)@山口

2010-01-11 23:15:45 | ☆バスde温泉(中国)

OCAT発・山口の名湯を巡るバスの旅(1)@山口の続きです。

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翌朝、サンデン交通のバスで湯本温泉に向かいます。車両は最新の日野「レインボー」のノンステップ。朝の便は病院へ通う老人の利用が多いので、ノンステップの威力を発揮かと思うが、彼らは何故かいちばん乗りにくいタイヤハウスの上の席、いわゆる「ヲタ席」に無理して座ろうとする。意味わからん。

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俵山を出たバスは山道をクネクネ下ってゆきます。20分も走らぬうちにニョッキリと経つ大旅館が出現、湯本温泉に着いたことがわかります。湯本温泉には以前、団体旅行で訪れたことがあります。しかし、せっかく高級旅館の「大谷山荘」に宿泊したのに、団体旅行の常として、宴会にうつつをぬかし、旅館から一歩も出ずに次の目的地に向かったため、じっくり温泉を味わったとはいえません。そこで今回はリベンジ。ここには「恩湯」と「礼湯」のふたつの共同湯があり、大旅館のほとんどが集中配湯の循環温泉のなか、この共同湯は源泉掛け流しが保たれています。

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ここに至る小路には、数軒の閉鎖した旅館が廃墟をさらしています。手入れのされない庭には、それでも木々が豊に緑を色づけています。ああ、ワタシに巨万の富があったら別荘にするのになぁ…

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温泉街の中央を流れる音信川の川べりは美しく整備され、下駄を鳴らして散策するのに具合がいいようになっています。ちょうど桜の季節。ひとり花見を楽しんだ後、再びバスに乗り、次の目的地を目指しました。

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サンデン交通のバスは美祢線の線路に沿って長門市に向かいます。美祢線は典型的な赤字ローカル線。途中、一回も列車とすれ違うことはありません。

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やがて、長門市街に入り、長門市駅に着きました。ここで防長交通のバスに乗り換え、日本海沿いを東に向かい、やがて湯免温泉につきました。実にマイナーな温泉ながら、ここには極上のお湯が溢れているんですよ。

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湯免温泉から再び防長交通のバスで、今度は萩市を目指します。といっても、萩を観光するわけではなく、萩・石見空港行きのバスに乗り継ぐためです。車両は日野のレインボーです。

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時間待ちの間、少し歩いてみた萩は、以前に訪れたときとあい変わらず閑静で歴史を感じさせる街です。しかし、平日のせいか観光客も少なく、いささか寂しいですね。老舗っぽい洋食レストランでランチにしました。

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バスセンターで防長交通の萩・石見空港経由益田市行きの路線バスに乗ります。路線バスといっても、もとは観光バスだった車両で、しかし、かなり年季の入ったバスです。防長交通は近鉄の系列なので、近鉄バスの払い下げの車両も多いと聞きます。この車両も昔は関西を走っていたのでしょうか…

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客はワタシとおばあさんの二人だけ。そのばあさんもすぐに下車し、その後は運転士と私の二人だけで日本海の海岸べりを走り抜けます。1時間少々走り、バスは石見空港に着きます。ここでワタシひとりが降りたら、あとは回送状態のバスを見送り、空港のターミナルビルに入りました。

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全国有数のローカル空港である萩・石見空港のターミナルビルに入ってみても、まさしくひっそり!その分、空港特有のギスギスした緊張感がなく、マッタリとした空気が流れています。空港に寄ったのは、今回の旅の密かな目的であるプロペラ機に乗るためです。バスやローカル線が大好きなワタシには飛行機のような目的地に早く到達するために情を廃した飛行機が大嫌いです。しかも、イラチ(関西弁のせっかちのこと)なワタシには、手荷物検査や搭乗口での待ち時間が耐えられなくて、飛行機を敬遠していました。しかし、以前「YS11」に乗った際、離陸のときに一生懸命「ヨッコラショ」っと飛び上がるのが愛おしく感じるようになって以来、プロペラ機はけっこう好きになってしまったのです。しかし、いまやプロペラ機はローカル便や離島便など、あまり飛んでいません。しかも国産の「YS11」は今や絶滅危惧種です。今こそ告白するが、山口を訪れたこの旅は、大阪からプロペラ機が飛んでいるところを探した末に、ここを選んだからなのです。

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待合室で搭乗を待つ間、空港の唯一の売店で買った仙崎産の笹かまぼこをモグモグ食っていたら、全日空のボンバルディア機が着陸しました。30人ほどの乗客を降ろし、機内整備をした後、ワタシたち大阪行きの乗客が乗り込みます。ボーディングブリッジなどあるはずもなく、滑走路を歩いて飛行機に直接乗り込みます。

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ボンバルディア機はカナダ製で、最近なにかとお騒がせな故障がちの機体。仮に国産機ならまだ許せるのだが…YS11の後継機種を開発できなかった日本の航空産業の弱体化を呪います。

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タラップを登って機内に入ると、狭いながら、最新のジェット機並みのインテリア。YS11では機内のハットラックに蓋がなく、手荷物を入れようとしたら、客室乗務員に注意され、初めてハットラックの名前の意味を理解のだが、ボンバルディア機には蓋もあり、手荷物も入れることができます。

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やがて離陸の時間。プロペラが勢いよく回りだすと急激な加速があり、背中がシートに押し付けられるとすぐに地上から脚が離れました。まるでジェット機のような乗り心地に技術の進歩を感じるとともに、なにか期待はずれの感が…

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ともあれ、飛行機はぐんぐん上昇、やがて水平飛行に移って飲み物のサービスがあって間もなく、眼下に見慣れた地形が見えてきました。

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伊丹空港にふんわりと着陸すると、プロペラ機は遠慮がちに空港の端っこに停止。ここで降ろされ、バスに乗ってターミナルに運ばれます。またもやバスに乗るとは思わなかったが、バス好きにとっては好都合。車両は西工ボディーのノンステップです。

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空港から大阪空港交通のこれまたバスに乗って大阪市内へ戻りました。全行程で9種のバスに乗ったことになります。バス好きのワタシではあるが、今回はさすがにお腹いっぱいですね。

  • 訪問日:2006年4月5・6日
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OCAT発・山口の名湯を巡るバスの旅(1)@山口

2010-01-07 23:40:46 | ☆バスde温泉(中国)

昔から温泉に親しんできた日本では、温泉によって発展してきた町が多数あります。そしてその町にはお寺が建立され、旅館街が形成されてきました。そして、その町の地名には「湯」が付くところが多数見られます。感覚的にそういう町は真っ当な温泉に出会う可能性が高いような気がします。湯田温泉、湯本温泉など、山口県にはこのような「湯」のつく町が多いことに気づきました。平日2日間の連休が取れたある日、この「湯」のつく温泉巡りを実行することにしました。

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限られた休暇で、しかも公共交通で多くの温泉を巡るためには、仕事が終わるや否や行動開始!大阪から山口方面には萩行きと下関行きの夜行バスが出ています。難波のバスターミナル、OCATから萩行きの近鉄バス「カルスト号」に乗ることにしました。

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このOCAT、当初は関西空港へJRの快速が発着し、館内で飛行機のチェックインができる都心のターミナルとして作られた施設です。ところが、目論見とは異なり、航空利用者は少なかったようで、今ではチェックインの施設も撤去されてしまいました。その一方、バスターミナルとしては好調なようで、ここから全国に向けて長距離バスが頻繁に発着しています。バスは日野のセレガ。少しだけ阪神高速を走って梅田に到着、ここで10人ぐらい乗客を乗せて再び阪神高速へ。中国道に入ると前方のカーテンが閉められて消灯。高速道路の一定のジョイント音を聞きながらシートを倒したら、程なく意識が遠くなってきました。

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車内がガサガサしたので目を開けたら、もうすでに岩国です。外はまだ暗いが、数人がここで降ります。再びウトウトしてるうちに徳山です。ここで運転士が交代します。この「カルスト号」、夜行バスながらワンマン運転なんですね。防府を過ぎて、7時半ごろ山口市に到着しました。

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ここは山口県の県庁所在地。その中心街である米屋町でバスを降りたものの、驚くほどひっそりしています。朝食を求めて商店街を歩くが、ない…
駅に行けばありつけるかと思って歩いてみるが、そこにもない。てか人がいない。県庁所在地のわりにはショボい……いや、失礼。閑静な都市ですねw
ようやく1軒の純喫茶(まさしく純喫茶ですよ)を見つけ、そこでモーニングセットにありつくことができました。

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山口市には市街地の中に真っ当な温泉の湯田温泉がある、ある意味うらやましい都市です。この旅の最初に山口市を訪れたのは、市内に早朝から営業している源泉掛け流しの銭湯、「清水温泉」があると聞いたからなんですね。

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温泉を辞した後、再び山口駅へ。就業時間になった後でも相変わらずひっそり。道を歩く人たちもどこかのんびりしている。この町がこれほどのんびりしているのは温泉があるせいかもしれない。毎日、こんな上質な温泉に入ってたらアクセク働く気が失せてしまうのでしょうかね?山口から山口線のディーゼルカーで新山口へ。2両編成のワンマンカーが走ります。ひっそりとした町では、こんなローカルな列車が似合っていますね。とても県庁所在地とは思えないが…

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新山口で山陽本線の電車に乗り換え、下関に向かいました。目的は下関日の出温泉です。下関に降りると、駅舎がありません。大きな三角屋根が名物の駅舎だったのだが2006年1月の放火による大火災で焼失してしまい、現在は仮駅舎になっています。日の出温泉は、事前のリサーチでは13時開店とのこと、時間つぶしに海峡ゆめタワーに登ることにしました。このタワーは関門海峡を一望できるとのこと。

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雨天のためぼんやりしているものの、確かにいい景色。大河のような海峡と、巌流島や下関、門司の町並みが一望できます。

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日の出温泉は下関漁港の近く、漁業関係の事務所が並ぶ中にポッカリ建っています。近づいてみると、何かおかしいぞ??人がいない…玄関先にお知らせがあり、14時開店に変更しているとのこと。ウーン、開店を待っていると次の俵山温泉に行くバスに間に合わない。この温泉に入るためにせっかく下関に来たのに残念!

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下関駅前のバスターミナルから長門市方面へ行くサンデン交通の路線バスに乗り込みます。
車両は日野のHU。対岸の門司を見ながら関門海峡大橋の下をくぐり、城下町の長府へ。小月駅前でしばらく時間調整をして、ここから内陸へと向かいます。

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川べりに桜が咲く、のどかな田園風景の中をバスはのんびり走ります。そのうちに、だんだん…眠くなって…きた……ぞ………「ゴン!!」
バスが揺れた拍子に窓ガラスに頭を打って正気に戻ると、いつの間にか山の中に入り込んでいます。小ぶりなダムを通り抜けると「天皇様」という変わった名前のバス停があります。しばらく進むと「安徳天皇陵墓」との看板と御陵らしき小山があり、バス停の名前に納得しました。が、あれ?!…安徳天皇って壇ノ浦の合戦で入水したはず。こんな山の中に埋葬されるってナゼ??

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疑問は解けぬまま、程なく俵山に到着し、旅館街の停留所でバスを降りました。俵山温泉は、旅館の多くが内湯を持たず、湯治客はあまねく外湯に向かうという、温泉本来の姿を今に留めている、今や絶滅寸前の温泉街です。

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ここでの宿泊は「亀屋旅館」。女将さんがミニスカートで現れるのには当惑するものの、部屋やトイレの整備も行き届き、布団もフカフカ。

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また、この旅館の料理はなかなかのもので、鯛のあらの酒蒸しは特に美味!

続く…

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出雲の旨いもんと名湯をめぐる電車の旅@島根

2009-12-06 14:38:28 | ☆バスde温泉(中国)

「出雲の旨いもんと名湯をめぐるバスの旅(1)(2)」の後日談です。出雲の旨いもんが忘れられずにいたところ、突然お休みが取れ、にわかに松江への憧憬が現実のものに…さっそくどうやって行くか検討したところ、JR西日本の「こだま&やくも指定席往復きっぷ」では大阪・松江間が13,200円だし、プラス2,000円で岡山から松江までの「やくも」がグリーン車にグレードアップできる…確かに高速バスの方がずっと安いには違いないけど、これなら楽ちん。

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朝早く、新大阪から「こだま」に乗り込みます。山陽新幹線のこだまは昨年より500系に変わりつつある。東京・博多間をぶっ飛ばしていた500系も、今や山陽路をのんびり走るようになっています。それでも新幹線の中ではこの500系がいちばんカッコエエ!

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岡山で特急やくもに乗り換えです。リニューアル工事で美しくなった駅構内を通って伯備線ホームへ。ホームでは振り子車両の381系の編成が待っています。この車両も「ゆったりやくも」と称するリニューアル済みで、グリーン車は3列シートでまさしくゆったり。

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このグリーン車は前方が展望できるようになっていて、カーブの多い山間区間では、線路のカント以上に車両が傾いているのが実感できます。前夜からの急な寒気のため、新見を過ぎたあたり、山陽と山陰を分ける峠のサミット前後では雪が積っています。11月もまだ初旬というのにねぇ…

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峠を下り、大山の美しい姿が見えるようになってきたら間もなく米子。次の安来駅でやくもを降りました。

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ここからひと駅だけ普通列車に乗って、次の荒島駅へ。この電車、115系を短編成に改造したシロモノ。編成の中間で無理やりぶった切ったので、顔がこんなにブサイクになってしまっています。

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荒島駅からは安来市のコミュニティバスであるイエローバスに乗り込みます。以前に乗ったときの車両はポピュラーな日野リエッセだったが、今回はいすゞのトラック、エルフをバスコーチメーカーの西日本車体工業がバスに改造したジャーニーEです。超レアもの!前回と同様15分ほどで鷺の湯温泉につきました。

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せっかくここに来たのだから、温泉の隣にある…ていうか、こっちの方が表の顔である足立美術館に入館しました。相変わらず見事な庭園。横山大観らの日本画もよくわからんが、陶芸館に展示してある北大路魯山人の器は確かにいい。こんなんでお酒肴を愉しんでみたいな。

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美術館から美術館の送迎バスで安来へ、そこからは短い距離だが特急に乗り、松江に着くころには夕方。急いで宿泊の宿に向かうと、ぎりぎり宍道湖に沈む夕日に間に合いました。

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翌朝、松江しんじ湖温泉駅から一畑電車に乗ります。車両の3000系は元南海電車の21000系、関西人には懐かしのズームカーですね。

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この電車でひと駅先の「松江イングリッシュガーデン前駅」へ。この駅は昨年まで「ルイス・C.ティファニー庭園美術館前駅」という日本一長い駅名として知られていたが、このルイス・C.ティファニー庭園美術館が「大人の事情」で撤退して現在の駅名に。泣く泣く日本一長い駅名も返上したとのこと。

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この美術館はなくなったものの、イギリス風の庭園は松江市によって運営され、無料で開放されています。丁寧に手入れされていて案外楽しめたが、ここに降りた目的はやはり旨いもんを…

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イングリッシュガーデン駅から再び一畑電車です。今度やってきた電車は5000系です。元の京王電車を転換シートに改造して、観光列車風に設えられている。車体こそ元京王ではあるが足回りは元都営地下鉄、シートは元小田急のロマンスカーと、寄せ集めになっています。サイボーグですね。

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宍道湖畔をトコトコ走るこの電車、途中の一畑口駅で進行方向が逆転します。この一畑電車は、もともとは島根半島の中ほどにある一畑薬師への参拝客の輸送を目的として建設された路線です。そのため松江市からと出雲市からと、それぞれの線路が一畑口駅で合流して薬師の麓にある旧一畑駅に向かっていました。ところが、一畑口駅と一畑駅間は太平洋戦争末期に不要不急路線として休止になり、その後も復活しないまま現在に至ります。その名残で、この駅が平地にも関わらずスイッチバック式となっているんですね。毎日毎日、方向転換する手間を考えたら、いい加減に直通するよう改良したらいいようなもんだと思うが、この路線全体の廃止問題が絡むため、手をつけることができないんでしょうね。

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川跡駅で乗り換えて出雲大社に向かいます。出雲に着たからにはここは外せないからね。元国鉄大社駅の駅舎は名建築で名高いが、一畑電車の出雲大社前駅の駅舎もレトロモダンで趣きがある。

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肝心の出雲大社は、現在大改修の真っ最中。巨大な注連縄と巨大な日の丸に目を奪われます。この日の丸、NHKの放送終了時に翩翻としているあの日の丸だそうです。

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再び一畑電車に乗ります。今度は元京王5000系である2100系。ローカル私鉄らしからぬ近代的な高架駅になっている出雲市駅に着きました。はい、もちろん旨いもんを求めてです。

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JR出雲市駅から普通列車で松江に戻ります。おっ…キハ47だ!いわゆる架線下DCですね。国鉄型のディーゼルカーは鈍重です。出雲市から直接やくもに乗ることはできないのは、往復切符を使っているからです。安い切符はこういう制約があるんですね…

  • 訪問日:2009年11月3日~4日
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出雲の旨いもんと名湯をめぐるバスの旅(2)@島根

2009-11-27 22:44:05 | ☆バスde温泉(中国)

出雲の旨いもんと名湯をめぐるバスの旅(1)の続きです。

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実に静かな海潮温泉の極上温泉を堪能してバス停に戻りました。ここから再び一畑バスで終点の大東を目指します。乗客はワタシのほか2人程度。

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雲南市の大東は、合併以前は大東町の中心の町で、総合病院があるなど意外に大きな町です。バスは国道を外れ、その町中を走りぬけ、やがて終点の大東駅に到達。木次線の出雲大東駅は典型的なローカル線の駅で、木造平屋の駅本屋に小さな待合所がある。正面には今はもう使っていない腕木式信号機がモニュメントとして屹立しています。

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プラットホームで待っていると、定刻で単行のディーゼルカーが入線してきました。車両はJR西日本の「キハ120」、ローカル線専用の小型車です。ワンマンカーの列車に乗ってさらに奥地の中国山地へ。新世代のディーゼルカーは急勾配も軽快に登って行き、木次駅で降りました。

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木次は雲南市の中心地。駅前にはショッピングセンターもあり、意外に賑わっています。ここからは雲南市民バスに乗って湯村温泉を目指します。バスはふそうの「エアロミディ」。車内放送はなく、NHKラジオがかかっています。そう、これは路線バスではなく住民のためのバス。乗客のほとんどが運転手の顔見知りなので、行き先案内をする必要がないのです。なので車両も青ナンバーではなく白ナンバー。そんなバスに紛れ込んだワタシは明らかにを旅行者らしく、察した運転手が、ワタシにだけどこまで行くか聞いてきました。運転手が「着いたよー」。

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何の変哲もない集落の端っこにバスが止まりました。「坂を下りたところに温泉があるから」っと教えられたとおりに行くと、実に小ぢんまりした温泉街が現れました。

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翌朝は再び雲南市民バスで木次に戻ります。朝の市民バスは中高生でいっぱい。ひとつだけ空いた座席を見つけ座ると、周りから冷たい視線が…バス停で止まる度に生徒が乗ってきてワタシを一瞥して通路に立ちます。いつもの席に見慣れぬオッサンが座っているので不快なのでしょうか…木次駅でバスを降り、木次線で宍道駅に向かいます。車両は昨日と同様「キハ120」の単行。20人ぐらいを乗せた車両は中国山地を下ってゆきます。

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宍道駅で山陰本線に乗り換えます。宍道湖を見ながら西に向かうと程なく松江。そのまま通りすごしたら、こんどは中海が現れます。安来駅のひとつ手前の荒島駅で降りました。

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荒島駅からは安来市広域生活バスで鷺の湯温泉を目指します。車両はローカル線の定番、日野「リエッセ」です。この路線は以前は一畑電鉄バスだったのだが、乗客の減少により民間で維持できなくなって市営となったとのこと。なので、ここでも白ナンバーです。乗る際に運転手に行き先を告げました。雲南市民バスで学習したからね。

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およそ15分ほどで鷺の湯温泉に着きました。この地は鷺の湯温泉より足立美術館のほうが比べようもないほど有名です。

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温泉もいただいたし、せっかく来たのだから足立美術館に入館してみようと思いました。横山大観をはじめとする日本画や、見事な工芸品の数々など、値打ちの高そうなものだらけ。私の頭の中の金銭感覚はインフレ状態になりそうです。

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日本画はよくわからんが、それでも庭園は見事なもの。

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当初、鷺の湯温泉から路線バスで米子駅へ行くつもりだったが、米子まで美術館の無料シャトルバスがあるとのこと。あっさり初志を放棄し、このバスに乗ることにしました。普段マイクロバスに乗ることもないからね。絢爛豪華な美術館のバスだけあって、デラックスタイプのトヨタ「コースター」です。

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米子駅からは特急「やくも」で岡山に向かいます。車両は381系電車。スピードを落とさずカーブを通過できる振り子電車です。

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たまたま指定された席は前列にシートがない。おかげで足を思いっきり伸ばすことができます。ひょっとしたらグリーン車以上の余裕かも…あ、あれ!テーブルがない。

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米子駅で買った「かにちらし寿し」。カニの身が豊富でウマウマ!テーブルがないのでお膝の上で食べる。コレが正しい駅弁の食べ方ですね。

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中国山地を縦断する伯備線は天候の影響を受けやすい。以前利用したときは豪雨でかなり遅れました。今回は列車は大丈夫だったが、対岸の国道は土砂崩れで不通になっていました。山越えルートはいろいろあるもんです。

  • 訪問日:2006年6月24~26日
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出雲の旨いもんと名湯をめぐるバスの旅(1)@島根

2009-11-26 23:49:42 | ☆バスde温泉(中国)

どうも体調が悪いその理由はわかっています。肝臓が弱っているからなんでしょうね。はい、お酒です。そんな弱った肝臓にはシジミがいちばん。そしてシジミといえばやはり宍道湖。ってな訳で今回は松江の旨いもんと、出雲の温泉をテーマに、バスで出かけてみることにしました。

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以前に湯原温泉を訪れたときにも利用した阪急バスの高速バスで松江を目指します。前回同様、阪急梅田駅の高架下にある阪急三番街バスターミナルを出発したバスは、一路、中国自動車道を走ります。車両は西工の「ネオロイヤル」、シャシーは「ふそう」のようです。

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夜行バスにも使われているバスは3列シートで快適。しかし、高速道路なので車窓の景色は単調です。バスターミナルで買った缶チューハイを開けてシートを倒せばスグにウトウト。中国道を走るバスに乗るときはいつもこうです。そして気づけばバスは米子自動車道を北上していて、湯原・蒜山を過ぎたら米子へ達します。ここから山陰自動車道を今度は西へと走り、松江出口でバスはいったん高速道路を下りて松江駅に向かいます。

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松江駅で乗客の多くが降りました。がらがらになったバスはこの後、終点の出雲市へ向かっていきます。松江駅では市内や郊外に向かって一畑バスや松江市交通局のバスが頻繁に発着しています。今夜宿泊のホテルに行くにはどれに乗っていいのやら判らない。とりあえず一畑電車の松江しんじ湖温泉駅へ行くバスに乗ってみたものの、市内をグルグル廻るばかりで、なかなか終点に近づきません。図らずも市内観光です。

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長々とウロウロした後にようやく松江しんじ湖温泉駅に着きました。

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この駅からはローカル電車が出雲大社に通じています。車両は京王や南海の中古車です。大阪人に馴染み深いこの元南海電車は、ズームカーの愛称で高野山の急こう配をグングン登っていたクライマー。今では平坦な場所をのんびりと走っている、まるで余生を楽しんでいるかのようですね。

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宍道湖といえば夕暮れ。夕陽が湖に落ちるときがここのいちばん美しい時間帯です。目の前に広がる絶景をしばし楽しむことができる。今夜はこの松江しんじ湖温泉に宿を取りました。

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宿に荷物を置いた後、旨いもんを求めて松江でいちばんの飲食街「東本町」界隈をぶらぶらと…飲食街といっても騒々しさはなく、しっとり落ち着いた佇まいは松江らしい。ただ、静か過ぎると感じるのはワタシが大阪人だからでしょうか…「鯛めし」が絶品の「皆見館」を発見。しかしここは大阪にも支店があるのでわざわざここで食うこともあるまいと思い、もう少しうろうろ。

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翌朝は雨模様。ワタシの雨男っぷりも冴え渡っていますね。ホテルのバイキングの朝食をいただくが、蜆のお味噌汁はあまりにもトホホ…昨夜の蜆との落差に朝から沈んでしまいます。早々にホテルをチェックアウトし、近くの松江城に行ってみることに。朝っぱらの割には団体の観光客でけっこう賑わっています。

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天守閣は以前に登ったことがあるので今回はパスし、本丸の近くにある松江郷土館「興雲閣」を訪れてみることにしました。この建物は明治天皇の行幸のために建てられた、バルコニーのある洋館建築で、現在では郷土資料の展示館として市民や観光客に開かれています。この日は昭和の暮らしを彩ってきた生活道具などを展示する特別展が開催されていました。

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松江城からからは観光の足・生活の足として市街を一周するバス「松江ウォーカー」に乗って、改めて車窓からの市内観光です。このバス、以前は100円だったのが、2006年6月から減便されるとともに、150円に値上がりしたそうです。バス業界、どこも苦しいみたいですね。車両はいすゞの「エルガミオ」のノンステップです。

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「松江ウォーカー」はお堀端を半周します。このお堀沿いの小泉八雲の旧居や、宍道湖に浮かぶ嫁ヶ島など、市内の主な名所を眺めることができるので、あっさり観光するには便利。利用者は観光客より地元の方の日常の足として使われているようですが…

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松江駅で玉造温泉行きの一畑バスの路線バスに乗り換えます。バスは国道ではなく旧街道の狭い道をユルユル走り、こまめに停留所に止まる。温泉行きといっても観光路線ではなく生活路線です。車両はいすゞの中型、2ステップ。30分ほどで玉造に着きました。

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出雲の温泉めぐりの最中、バスの都合でいったん松江に戻り、ここで昼食としました。出雲に来たのならゼッタイに外せないのがお蕎麦。たとえバスの時間待ちの間の腹つなぎであっても旨いもんを食べたいからね。

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再び松江駅前のバスターミナルで、今度は大東行きのバスに乗って奥出雲を目指します。
車両はまたまたいすゞの中型、2ステップ。大東行きのバスは、途中までは玉造行きと同じ経路を辿るが、乃木駅前から道を分かち、山に向かって進んでゆきます。1時間ほど走るとかなり山奥。海潮(うしお)の村落を過ぎると程なくして海潮温泉のバス停。ここで途中下車します。

続く…

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美作の名湯をめぐるバスの旅

2009-11-09 23:22:45 | ☆バスde温泉(中国)

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湯原温泉を訪れたときに課題となっていた美作三湯のうちの残り二つ。2年以上たってから、ようやく訪れる機会に恵まれました。今回も大阪・梅田からの高速バスだが、今度は西日本JRバスの中国ハイウェイバスです。大阪・津山間は、今や鉄道ではなく高速バスがメインルート。各バスストップに停まるタイプの急行は30分毎に出発していて、路線バス感覚で利用することが可能です。

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1日のうち5本だけではあるが、超特急もあります。各バス停をスルーするので大阪・津山間を直通するならコチラのほうが早くて便利。車両は日野セレガの旧タイプ、各バス停に停まる急行バスと同時発車です。地形の単調な中国道は、古い造りのためトンネルこそ少ないものの、車窓の変化に乏しく、その上、防音壁が視界をさえぎる。実に退屈で睡魔が襲ってくる。こういうときは生理に抗わず寝ることに…車内のアナウンスで目が覚めると、バスは津山インターを降りようとしていました。

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津山駅では、列車の発着は貧弱だが、高速バスは頻繁に発着しています。ここでのJRの力関係はJR西日本より西日本JRバスのほうが完全に上位ですね。

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津山は閑静な城下町です。津山城は天守こそ失われているが、その城郭から津山市内を一望することができます。閑静な町は正直なところ、人がいないと感じてしまう。見渡す限り市内で最も大きい建物は百貨店の天満屋ぐらいですかね。ここが唯一、人を集めているようです。

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昼食をと思ったのだが、このときは津山らしいものが見当たらず、仕方なく駅前のファミリーレストランで我慢しました。後日、改めて訪れたときには、話題のB級グルメ、ホルモンうどんをいただくことができました。

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高速バスは津山駅から発着するが、ローカル便は津山駅前のバスセンターがターミナルになっています。ここから奥津温泉行きの中鉄バスに乗り込みました。

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奥津温泉を代表するお湯といったら、奥津荘の鍵湯。しかし、立ち寄りの許されている時間にはバスの到着時間が間に合わず断念しました。仕方なく…というか、ここも温泉マニアの間では評価の高い、お隣の東和楼のお湯をいただくことにしました。

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旅館の横の河原には、奥津温泉名物の洗濯場があり、ここで足踏み洗濯をしていたとのこと。流れる湯の上流では、服を脱いで体を浸けることもできなくはないようだが、ワタシにはそこまでの勇気はありません。

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さらに対岸には、日帰り温泉施設の「花美人の里」があります。この建物は郵政の助成事業らしい。建設することだけが目的だったのを窺わせるように、広い施設内には早くもかなり広いスペースに店舗の撤退跡がある。元は土産物屋だったようです。温泉棟の玄関に入ったらいきなりプールの臭いが…せっかくいい温泉が湧いているのに塩素まみれにしている。思わず踵を返してしまいました。税金の無駄遣いを象徴するような施設ですね。

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宿泊はこの小さな温泉街では比較的大きな部類の河鹿園です。ワタシには高級すぎるかなと思ったのだが、たまには贅沢もいいかも…正月だしね。

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この旅であきらめた奥津荘は後日に訪れています。隣り合った温泉なのに、お湯の印象は全く異なる…不思議ですね。

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翌朝、奥津温泉のバス停から、往路と同じバスで津山に戻ります。奥津を出てすぐ、バイパスの長いトンネルを越えるが、旧道の奥津峡には極上温泉があるんですね。ここも後日に訪れています。

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津山からは湯郷温泉を経由して大原に向かう神姫バスに乗ります。神姫バスは姫路を拠点にするバス会社なので、PITAPAが使えて便利です。小銭をジャラジャラ持たずにすむからね。途中の湯郷温泉で降りました。この湯郷は奥津と異なって、湯大規模な旅館が建ち並ぶ温泉地ですね。(現在、この神姫バスの路線は廃止されているようです)

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湯郷から宇野バスに乗って岡山に行くことにしました。別に岡山に目的があるわけではないんだが、ちょっと風変わりな宇野バスに乗ってみたかっただけ…

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1時間半ほどで岡山市内に入りました。岡山市内は路面電車とバスが仲良く往来しています。この電車とバスを運営する岡山電軌は両備グループの一員で、軌道線は全国の路面電車の中でも小さい部類ではあるが、超低床車両を導入したり、JR吉備線のLRV化構想など、積極姿勢が目立ちます。この両備グループ、南海貴志川線を譲り受けてわかやま電鉄として復活させたのには驚きました。あのローカル線の南海貴志川線の運営は無謀と思いきや、いちご電車やたま駅長が人気とあって、一気に回復したのです。見事です

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岡山駅構内の、たまたま入った居酒屋のメニューにえびめしというものがありました。これは知らなかったのだが、いわゆるご当地グルメらしい。最近、こういったご当地もののB級料理を漁っているので丁度いい。早速注文することに。名前からは散らし寿司風のものを想像していたのだが、イカ墨のパスタを思わせるような真っ黒なチャーハンという感じ。ウスターソースでこんな真っ黒になっているみたいです。

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で、肝心の味は……ウーン……釈然としないまま、ひかりレールスターで帰途につきました。

  • 訪問日:2008年1月9・10日
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中国山地、幻の横断ルート・バスの旅

2009-10-25 09:50:50 | ☆バスde温泉(中国)

広島・岡山といった瀬戸内地域には豊富な海産物や、果物などの農産物にも恵まれてはいるが、こと温泉については不毛地帯。なのでワタシのような温泉好きにとって中国地方への旅は、ついつい日本海側になってしまいます。でも、その岡山でも山間には美作三湯と賞される名泉があるんですよ。

Chugoku

国鉄の解体によって幻となってしまった中国勝山駅と倉吉駅を結ぶ陰陽横断ルート、南勝線の面影を確かめるため、美作三湯のひとつ、湯原温泉から倉吉に向けて路線バスで横断することにしました。このルートは実現不可能と思っていたのだが、ある日、突如のインスピレーションで実現可能と知り、早速実践することにしたのです。(そのあたりの経緯は後日…)

Hankyu

にわかに現実味を帯びてきたこのプランをさらに深く掘り下げてみると、湯原温泉までは、大阪・梅田から中国自動車道を通り、真賀温泉を経由し、湯原温泉に至る阪急バスの高速バスを使うのがよさそう。この方が時間的にも早いし、しかも快適。真賀で降りて「真賀温泉」に入ったあと、中鉄バスで湯原に行き、そこで宿泊。翌朝、蒜山高原行きのバスに乗ることにしました。ところが、いざ電話予約をしようとしたところ、阪急バスの電話オペレーターが言うには、台風のため国道が分断されて真賀を経由せず直接湯原に行くとのこと。通行止めなら仕方がない。真賀をあきらめることに… 

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阪急梅田駅の高架下にある阪急バスセンターを出発したバスは、一路、中国縦貫道を走ります。車両は西工の「ネオロイヤル」です。高速道路を走るバスは、景色に変化が乏しく、どうしても眠たくなってしまいます。そういう時は気にせず生理に任せて寝ることに…ウトウトしながらの数時間、いつのまにかバスは湯原に到着しました。

Maga

早く着きすぎた湯原の温泉街をぶらぶらしたが、真賀温泉がやはり気になってしまう。せっかく着たのだからこの際…っとタクシーを奮発して真賀温泉にやってきました。真賀温泉は湯原温泉郷の一湯で、4・5軒程度の小さい旅館街の真ん中に、山肌に張り付くように共同湯の「温泉館」が建っています。

Yubara1

携帯の電波が通じていないので、温泉の公衆電話で、ここに来た時に乗ったタクシーに迎えに来てもらいました。そして、再び湯原へ。往復4,000円の出費です。

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2日目の朝は早朝に旅館を出発することになります。なぜなら、バスの乗り継ぎのチャンスは一日にたった2回しかないから。湯原から蒜山方面の中鉄美作バスに乗り、「八束スポーツセンター前」で反対方向から来る倉吉行きに乗り換えます。バス停の名前のイメージでは、大きい施設があって、乗り継ぎも苦ではないと想像していたが、実際には山の中の、周りに何もない場所。スポーツセンターがどこにあるかも分からないバス停です。なので、雨の中30分ほど道端で待つ間、相当な不安感に襲われることに…幸い、定刻どおり乗り継ぎのバスに乗ることができ、バスは長いトンネルを越えて鳥取県へ達しました。車両は日野の「レインボー」中型観光タイプです。

トンネルを抜け、山を下ると小さい町があります。ここが関金の町。関金温泉のバス停で降りました。この小さな温泉街の共同湯「関の湯」まで、坂道を歩きます。

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関金温泉からは倉吉駅行きの日本交通の路線バスに乗ります。車両はふそうの「エアロミディ」です。このあと、三朝温泉に寄ってみました。三朝は後日にゆっくり巡ったので、温泉紹介はそちらを…

Nikko

三朝温泉から、倉吉発大阪行、日本交通の高速バスに途中乗車です。3列のゆったりしたシートは快適・快適!バスは人形峠を越え、今度訪れようと思っている奥津温泉を通過して津山に至ます。

Sawara

休憩で立ち寄ったパーキングエリアで買った焼鰆寿司、うまー!缶チューハイを買い足そうと売店を探すが、ない。当たり前ですね。高速バスは神戸・三宮を経由。ここから終点の大阪まで、阪神高速で大渋滞に巻き込まれました。酒が切れたせいで、余計にイライラしながらも、ようやく難波のバスターミナルに到着。便利な高速バスも、渋滞に巻き込まれたら悲惨だな。

  • 訪問日:2005年10月11・12日
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OCAT発・石見・極上温泉を巡るバスの旅@島根県

2009-10-02 23:50:07 | ☆バスde温泉(中国)

赤い灯・青い灯の煌めく大阪・ミナミ。JR難波駅の直上にあるにある大阪シティエアターミナル(OCAT)は、関西国際空港へのターミナルとして建設され、当初、ここで航空旅客の搭乗手続きをして、バスや電車で関空に直行、シームレスで海外に飛べるようにしていました。利用の低迷によって、いつの間にかこのエアターミナル機能は廃止。今では長距離高速バスのターミナルという形に姿を変えているが、これが功を奏し、今ではかなりの盛況となっています。

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今回はこのOCATから夜行の高速バスに乗って出発します。西日本JRバスの呉ドリーム大阪号はユニバーサル・スタジオ・ジャパンを出発し、梅田を経由して22時25分にこのOCATに立ち寄ります。このあと、神戸の三宮を経由して一路、呉に向かいます。

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車両はふそうのエアロクイーン。三列シートは広々しているし、ラッキーにも今日は空いている。三宮を出て高速道路に入ると前方のカーテンが閉められる。後席には誰もいないので遠慮なく目いっぱいシートを倒すと早くも朦朧、お陰で熟睡できました。アナウンスで起こされてカーテンを開けると、すでに高速道路を降りて西条駅に着いています。

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ここからおよそ30分、呉駅に到着。着いたのは朝の7時過ぎ、否応なくここで降ろされたものの、朝の呉駅前には時間を潰すものがない。仕方なく立ち食いうどんで空腹を満たすと、とりあえず海のほうへ。

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駅から大和ミュージアムまでは再開発されたショッピングセンターの中を歩き、ペデストリアンデッキを渡ると目の前に巨大な砲身が横たわっている。そしてその奥には巨大な潜水艦が陸に鎮座しています。「大和ミュージアム」と「てつのくじら館」が現れました。

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これらの館がオープンするまで、大和ミュージアム裏の公園のベンチでまったりしていたら、ふと気付きました。この公園、戦艦大和の前甲板なんや!!!

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呉駅から呉線で広島へ。ここの電車は103系です。大阪でさんざん酷使され、この広島でもまだまだ走らされています。ええお歳なのにね。広島に来たからには名物のお好み焼き食べないと…予備知識も土地勘もないのでとりあえず駅の中で探すことにしました。少し行列ができているので、ここかな?っと入ったこの「みっちゃん」というお店、広島の有名店らしいです。そんな有名店がこんな便利に場所にあるとは…

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豚モダンを頼んでみたらアツアツふんわりで実に旨い。ビンゴです。関西人には少し違和感のあるお好み焼きだが、これはこれで美味い!

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次のバスまで時間があるので、市内電車に乗って原爆ドームへ行ってみることにしました。広島電鉄の路面電車は頻繁に走っているので便利です。しかも連接車両なので大きい。乗客もかなり乗っていて、かなりの賑わいを見せています。

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原爆ドームは…もう説明の必要もない。人類による取り返しのつかない過ちの証人として、いつまでも屹立しているんでしょうね。目の前の太田川の河原ではブラスの野外コンサートが開かれ、そんな平和な情景に救われます。

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広島駅に戻り、北口のバス乗り場から浜田経由、有福温泉行きの広島電鉄の高速バスに乗ります。車両は日野「セレガ」のスーパーハイデッカーです。バスは広島バスセンターを経由し、広島ICから山陽自動道、広島自動車道、中国自動車道を経て中国山地を横断する浜田道を走ります。原爆ドームの近くの広島バスセンターから乗ればよかったかな?

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バスは途中の浜田道で少しずつ乗客を降ろしながら浜田駅前に到着。ここでほとんどの乗客が降りてしまって車内は閑散となりました。ラストランのバスは力を持て余すように、細い田舎道をスルスルと巨体を進ませます。15分ほどで鄙びた温泉街が現れました。今夜の宿のある有福温泉です。この有福温泉は、この小さなエリアに13ヶ所もの泉源があり、そのすべてが自然湧出なんですね。

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翌朝、石見交通の路線バスで山陰本線の江津駅へ向かいます。

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江津駅は三江線の終着駅でもあるのだが、この線の時刻表を見たら、あまりの列車の少なさに愕然とします。この線の2008年度の1日平均利用客は全区間合計で約370人!1日たった5往復で江津発の最終列車は18時台…よくぞ今まで持っているもんです。
 
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出雲市行きの山陰本線の快速列車に乗り、日本海に沿って次の温泉を目指します。最新の気動車、キハ126系は乗り心地も軽快!

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山陰線の温泉津駅を降り、ここから町営のマイクロバスに乗ります。バスの看板には<駅⇔温泉>と書いてある。これ以上分かりやすい表示はないなあと思っているうちに温泉街に到着しました。

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「温泉津温泉」…温泉好きなら読めますよね…え?「オンセンヅオンセン」??違います。「ゆのつおんせん」です。この地名に惹かれて訪れたのは4年前。想像以上にお湯が良かったので再訪してみました。この温泉津の温泉街、茶色い甍の建ち並ぶ昔ながらのしっとりとした佇まいが情緒豊かです。

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再び町営バスで駅に戻り、快速列車で出雲市へ。ここから特急やくもに乗って帰ります。乗り継ぎの間に駅前で出雲そばを…地雷でした…

  • 訪問日:2009年4月12日~13日
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