バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

西九州の古湯を行ったり来たり・バスの旅@佐賀+佐世保

2009-09-29 00:00:11 | ☆バスde温泉(九州)

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長崎本線を駆け抜けるJR九州の看板特急「かもめ」でも、諫早と鹿島の間はその駿足を活かすことができません。山が海に迫り出しているこの辺りはカーブがきつく、さすがの「かもめ」も恐る恐る走っている状態です。長崎から雲仙・島原へと、長崎を“バスde温泉”してきたワタシは、次に佐賀県の嬉野温泉を目指すことにしまし、諫早からこの特急「かもめ」で鹿島駅に着きました。

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鹿島は佐賀県の南部にある市で、鹿島駅のあるこの辺りは海岸沿いの平野部になっていて、伏見稲荷大社などとともに日本三大稲荷の一つに数えられる祐徳稲荷神社の門前町です。この鹿島市は九州新幹線長崎ルート(西九州ルート)の建設計画のルートから外れるため、建設反対運動を起こして長崎県らと対立しているんですね。確かに特急の停車がなくなると、この小さい市の存立は難しいな。

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鹿島から嬉野へ向かう祐徳バスには観光客はワタシひとり…まったくの生活路線のようです。おかしいな?温泉へのメインルートのはずなのに…車両はふそうのMKです。車窓に茶畑が見えるようになると、間もなく嬉野温泉です。

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嬉野温泉は佐賀県の西部、長崎県寄りにある古湯。ここはつるつる感のある重曹泉ゆえ、「三大美肌の湯」のうちのひとつと言われています。高速道路が整備されており、福岡からもそれほど遠くないため、規模の大きな旅館が建ち並ぶ町並みを形成しています。

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ここの温泉街には、以前には古湯温泉という、嬉野のシンボルというべき立派な共同湯があったのだが、老朽化のため取り壊され、今では更地に…そのため、今のところ味のある共同湯はありません。この古湯温泉を再建する計画もあるようだが、この様子では着工しそうもありません。(再建が決まって最近になって着工したようです)

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申し訳程度の足湯が設置はされているが、独りで足湯に浸かるのもなぁ…ここでは温泉の充実より、長崎新幹線を通して駅を造ることのほうが熱心なようです。

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この嬉野温泉では片泊まりとしたため、夕食は街へ出かけます。しかし事前情報とは違って街の規模の割に料理屋は多くない。それぞれの旅館は規模が大きく、食事も館内で完結するので料理店が発達しないのでしょうか。旅館で教えてもらった居酒屋で魚と焼酎を楽しみます。鮑のバター焼きをいただいたが、値段の割にはどうなんだか…

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この嬉野温泉は公共交通利用者のためのアクセスは、お世辞にもいいとは言えない。それよりも、情緒ある共同湯や、まともな観光案内所すらありません。ワタシのようなひとり旅の旅行者を相手にされていないようです。これからも享楽的な団体旅行で生き残るつもりなのでしょうかねぇ…温泉のシンボルを失った街では、たとえ新幹線が開通したとしても人は通過するばかりで、さらに寂れてしまうと断言できます。情緒のある温泉街の再建を望みます。

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嬉野に来てから、この嬉野と佐世保を結ぶ路線バスがあることを知りました。予定を変更して、佐世保に向かうことにします。佐世保バーガーがあるしね。こういう思いつきで行動できるのもひとり旅の愉しみではないかな。翌朝、嬉野のバスターミナルから佐世保行きの西肥バスに乗り込みました。車両は日野ブルーリボンです。およそ1時間ほどで佐世保駅に着きました。

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佐世保駅から商店街を通り抜け、市街地のはずれに来ました。戦前から、呉、舞鶴、横須賀と並ぶ軍港の町である佐世保には、米軍が駐留するとともに、海上自衛隊の基地があります。軍港を見下ろす丘の上にひときわ背の高い建物が「海上自衛隊佐世保資料館」。ここでは旧海軍から現在の海上自衛隊まで、海の守りをわかりやすく紹介しています。現在の自衛隊の置かれた微妙な立場からか、客観的な歴史認識の展示内容となっており、妙に弁解めいた靖国神社の「遊就館」と違って好感が持てます。入館は無料だが、玄関の受付で名前と居住県の記入を求められます。ふと思ったのだが、ここに北朝鮮と書いたら入館を許されるのでしょうか?

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館内には艦船模型など、非常に興味深い展示物があるものの、展示物の撮影が禁止されているので瞼に焼きつけるだけ。最上階の展望所からは、護衛艦が停泊する佐世保基地が遠望できる。軍港を写真に収めるなんて世が世なら連行され、悪くすると銃殺モノでしょうに…平和のありがたさを噛みしめます。

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資料館の前のバス停から、頻繁に走る佐世保市営バスに乗って佐世保の中心街へ。ここを走るバスは比較的古いタイプが多いな。やってきたのはいすゞのキュービックです。

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佐世保は想像以上に賑わった町。人通りが多いな。中心街で佐世保バーガーのお店を見つけて入ってみると、混み合っているので30分待ちとのこと。「ハンバーガーに30分も待てるかい!!」イラチな関西人気質が災いし、早くも佐世保バーガーを諦めてしまいました。たかが30分、どうして待てないのでしょうかねぇ。後で考えると惜しいことしました。かなり後悔。

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代わりにもうひとつの佐世保名物であるレモンステーキを駅弁にした「元祖レモンステーキ弁当」を買って、特急列車の車内で昼食としました。これはこれでけっこうイケる。

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この特急「みどり」で、再び佐賀県に戻って武雄駅に着きました。長崎新幹線は、この駅から分岐する予定のため、駅はその準備の高架工事の真っ盛りです。しかし新幹線自体はなかなか着工できないでいるらしい。

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武雄の共同湯の門前には比較的小規模の旅館が並んでいます。歓楽的な要素がない温泉街はしっとりとして落ち着き払っています。お湯の質も申し分ないし、ここはひとり旅や家族連れに向いている温泉街と感じですね。宿泊地の選択を間違ったかもしれません。

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武雄温泉駅から再び特急「みどり」で佐賀に向かいます。特急は快速を飛ばし、30分ほどで佐賀駅に着きました。佐賀駅のバスターミナルで佐賀空港行きのバスを待つ間、しばらくバスウォッチング。各地に向けて頻繁にバスが発着しています。その中に福岡行きの西鉄バス「わかくす」号が…ネオ麦茶かぁ…

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佐賀市営バスが空港に向かいます。城下町である佐賀の市街は静かで落ち着いているが、少し寂しい。市街を抜けると広大な平野地帯。田園が広がっています。

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大阪上空の大雨のため、飛行機の到着が遅れ、したがって出発も遅れるとのこと。存在意義の問われる佐賀空港内のレストランで、時間つぶしに佐賀の珍味を焼酎とともにいただきます。左からアミエビの塩漬け、佐賀牛のたたき、練り物です。

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ようやくたどり着いた飛行機は、大急ぎで機内整備をし、乗客を乗せます。機体は現在のプロペラ機の主流、ボンバルディアQ400 です。この飛行機、静かで乗り心地も上々。出発が遅れたせいで、伊丹への到着がかなり遅れてしまいました。これなら新幹線で帰ったほうが速かったですね。

  • 訪問日:2006年8月21~22日
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武雄温泉元湯@武雄温泉

2009-09-28 00:00:40 | 温泉(佐賀県)

JR佐世保線・武雄温泉駅より歩いて10分ぐらいのところ、武雄温泉の開湯は約1200年前、嬉野温泉と並び肥前国風土記にも既にその名が登場しています。


佐賀藩城主の鍋島氏をはじめ、伊達政宗、宮本武蔵が、また幕末にはシーボルト、吉田松陰らが入湯したといわれる歴史に名を残している温泉です。

現在、17軒の旅館が存在し、その落ち着いた静かな佇まいから、お忍びで訪れる芸能人などの著名人も多いと言われています。


この小さな温泉街のもっとも奥のところに、この温泉のランドマーク、龍宮城を思わせる楼門が鎮座しています。ここが武雄温泉の共同湯です。


この楼門は明治・大正時代を代表する建築家である辰野金吾の作で重要文化財になっています。東京駅の設計でも知られている辰野は、ここ佐賀県の出身とのこと。
楼門の奥には、これまた重要文化財の新館が建っており、ここは現在は展示室となっています。


共同湯には昔ながらの「元湯」と、最新設備の「蓬莱湯」があるが、躊躇なく「元湯」に直行。高い天井と広い浴槽にはゆったりとした時間が流れているようで、レトロな造りは温泉情緒タップリ。


澄明で臭いもなく、ややつるつるしたお湯が惜しげもなくかけ流されています。浴槽はあつ湯とぬる湯に分かれていて、ぬる湯でも熱いぐらいで、あつ湯にはとてもとても…


目立った特徴に欠ける泉質ではあるが、名湯っていうのはこういう単純泉にあるんですよね。共同湯でこれほど大規模で、なおかつ情緒のあるところは今や貴重な存在です。


現在、九州新幹線長崎ルートの工事が進められており、完成すれば武雄温泉と長崎が新幹線でつながるが、肝心のここから鳥栖までのルートをどうするかで大モメにモメているので、新幹線の開通効果は限定的だと思われます。

・場所:JR佐世保線・武雄温泉駅
・泉質:アルカリ性単純温泉 51度
・訪問日:2006年8月22日


うれしの元湯温泉@嬉野温泉

2009-09-27 00:14:30 | 温泉(佐賀県)

嬉野温泉は武雄温泉と並ぶ佐賀県を代表する温泉。町の中心地にお湯が湧く九州でも有数の大温泉街で、嬉野川を挟んで大小50軒近くの旅館が軒を並べています。


JR佐世保線・武雄温泉駅よりJR九州バスで約30分、またはJR長崎本線・肥前鹿島駅から祐徳バスで約30分と、現在のところ公共交通ではバスしかアクセスできないが、現在工事が進められている九州新幹線長崎ルートが開業すると、待望の駅ができることになります。


嬉野温泉はつるつるした特徴的な浴感のある重曹泉で、それが美肌に効果があることから「日本三大美肌の湯」(残り2つは斐乃上温泉、喜連川温泉)として知られています。温泉は飲用にも適しており、中でも温泉を使って炊いているという温泉湯豆腐は嬉野を代表する名物となっています。


うれしの元湯温泉は、主に観光客を対象とした「シーボルトの湯」とともに、嬉野温泉では数少ない共同湯のひとつです。共同湯といって食事処や売店、休憩所を備えたスーパー銭湯のような形態で、温泉情緒には欠けるが、地元の人たちで賑わう普段使いの共同湯です。


所詮は「スー銭」かと、あまり期待せずに入浴したら、意外なことにお湯がオーバーフローしています。限定的に掛け流しているようです。浴室の一角に飲泉口があったので、源泉を使っているのは間違いないですね。


まずまずの泉質ではあるが、旅館の温泉では感じたヌメリ感が、こちらではあまり感じられない。普通のお湯のようなキシキシした感触です。少なからず加水があるのでしょうね。また、こういったスーパー銭湯では仕方のないことだが激しい塩素臭。どうにかならんもんかいな…

・場所:JR九州バス、祐徳バス、西肥バス・嬉野温泉BC
・泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉 88.7℃
・訪問日:2006年8月21日


入船荘@嬉野温泉

2009-09-26 13:27:50 | 温泉(佐賀県)

嬉野温泉は武雄温泉と並ぶ佐賀県を代表する温泉。町の中心地にお湯が湧く九州でも有数の大温泉街で、嬉野川を挟んで大小50軒近くの旅館が軒を並べています。


嬉野温泉はつるつるした特徴的な浴感のある重曹泉で、それが美肌に効果があることから「日本三大美肌の湯」(残り2つは斐乃上温泉、喜連川温泉)として知られています。


温泉は飲用にも適しており、中でも温泉を使って炊いているという温泉湯豆腐は嬉野を代表する名物となっています。


今夜の宿泊は嬉野のバスセンター近くにある中規模の旅館です。ここはプランによっては素泊まり3,000円~と激安。ええ、ワタシも朝食のみの激安プランです。事前情報では嬉野温泉には料理屋や居酒屋があるので食事に苦労することはないと…


宿は激安な分、建物は昭和の香りが漂う年季入りで、しかも、玄関の雰囲気がラブホテルのよう。そして客室のサービスも最低限。でも、ひとり旅にはこんなドライなサービスのほうがありがたい。


旅館の大浴場も昭和的です。申し訳程度の露天もあるが、メインは屋内。透明の、ややヌルヌルしたお湯がたっぷりと注がれているが、残念ながら掛け流しではなさそうです。しかし、龍神温泉にやや似た泉質は「美肌の湯」の称号は嘘ではない。


しかし、この昭和の雰囲気は好きな人にはいいが一般的には単に古臭く感じるだけでしょうね。無粋な超音波気泡装置や不要な装飾を廃すとか、照明を変えるとか…経費をかけずとも手の打ちようはあるでしょうに…

・場所:JR九州バス、祐徳バス、西肥バス・嬉野温泉BC
・泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉 79.8度
・訪問日:2006年8月21日


今は無き寝台列車への追憶@長崎

2009-09-24 09:10:16 | ☆バスde温泉(九州)

《この記事は3年前のもので、現在、更新が滞っているワタシのホームページ「バスと温泉の旅日記」からの焼き直しです。寝台列車にどうしても乗りたくて、当時、大阪と長崎を結んでいた特急あかつきに乗って、長崎と軍艦島を訪問したときのものです。惜しくも特急あかつきが廃止になってしまったり、限られた区域とはいえ、なんとあの軍艦島に上陸できるようになった今、状況は大きく変わっているが、寝台列車の在りし日を偲んで、再びここに掲載しますね。》

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仕事帰りの都会の駅のホーム。疲れた足を引き摺りながら電車に乗り込み、ただ寝るためだけに家に帰るのはいつものこと。でも今日は違います。夜のプラットフォームに入ってきたのはいつもの通勤電車ではなく、「EF66」型電気機関車に引かれた寝台特急「あかつき」です。

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この「あかつき」は京阪神から長崎までおよそ 13時間かけて走り抜ける特急列車で、いわゆるブルートレイン。しかし、いっときのブームはどこへ行ったのやら、このブルートレインも今では年々数を減らしており、東京と九州を結ぶ「あさかぜ」「さくら」などの有名列車も、いまや過去帳入り。この列車も、今こそ乗っておかないといつ廃止になるやら…ということで、今回のバスde温泉は寝台列車のB個室からスタートです。

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20時過ぎに京都を発った列車は20時41分に大阪駅に入線します。大多数の乗客が乗り込む大阪駅では、6分もの比較的長い停車時間が充てられています。B個室寝台「ソロ」は上下二段になっているため天井が低いものの、扉を閉めると完全な個室空間。個室の窓から外を見やると、通勤の人々で賑わう駅は日常そのもの。そしてガラスの内側は狭いながらも非日常の空間。このギャップこそ旅情っていうものですよ…

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程なくして列車はプラットフォームからするすると離れていきます。電車と違って、静かでふんわりとした走り出しですね。室内は空調も個別で調節できるし、ポップスかクラシックのBGMも聴くこともできる。しょぼい音質なのは列車内ということで許してやろう。ベッドに横たわり、流れてくるショパンの音色とレールの規則的なジョイント音を聴きながら目を閉じると、程なく夢心地に…ZZZzzz

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走行音がしなくなったので目を開けると、外は未だ暗いがすでに本州最西端の下関に着いています。そして、ここから関門トンネルを抜けると九州。列車の先頭では機関車を付け替えているようです。電車の電力は九州に入ると交流に変わるため、それに合わせて機関車も交換が必要だからですね。

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しばらくウトウト寝て、再び目覚めると夜が明けており、鳥栖に着いていました。この鳥栖でここまで併結されていた熊本行きの特急「なは」と分割されます。ここから列車は長崎本線を快走するものの、肥前山口から単線になるとともにガックリと速度を落としてしまいます。そして、とうとう田舎の駅で止まってしまいました。車内放送で特急列車の通過待ちのため15分ほど停車するとのこと。「オイオイ!!この列車も特急やがな」と、独りでアナウンスにつっこみを入れてたら、猛スピードで特急「かもめ」が追い抜いていきました。特急に抜かれる特急って…グッスリ寝れたので長時間の乗車にも疲れることなく、列車は15分遅れで長崎駅に着きました。列車の先頭は赤い機関車「ED76」です。この機関車が九州内を引張ってきたようです。

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長崎駅は大規模なショッピング街になっていて、以前来たときとはがらりと変わっています。ふと時計を見ると、長崎港クルーズの出発時間が迫っている。予定では充分に時間があったのだが、列車が遅れた所為ですね。長崎港のターミナルまで速足で歩くが、こういうときに限って焦って道を間違える。汗ダクダク、息絶え絶えで乗船場にたどり着いて乗船。ワタシの乗船と同時にタラップが外されました。

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やまさ海運の遊覧船は意外に高速で長崎湾内を駆け抜ける。湾の両岸には造船所が密集しています。特に、市街の対岸には三菱造船の巨大施設があり、新造中のイージス艦やメインテナンス中の護衛艦が並んでいます。日米の開戦直前、この造船所の船台から戦艦「大和」の姉妹艦「武蔵」が進水しました。ところがこの「武蔵」があまりに大きすぎて、進水で巻き起こった波で、対岸が水浸しになったとのこと。

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湾口に架かる「女神大橋」は昨年末に完成したばかり。長崎港に入る巨船を通すため、橋桁は水面から65mもの上空となり、これが日本一の高さだそうで、この橋をくぐると水平線が開け、視界が広がります。伊王島を横目にさらに進むと、沖のほうに異様な構造物が見えてきました。

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海の中からニョッキリと構造物が浮かび上がっている端島は、軍艦島とも呼ばれ、廃墟に魅入られた者にとっての聖地。崩落の危険があるので、現在この島には立ち入りできない(今は限定的ではあるが上陸できるようになった)が、以前から憧れだったこの島を実際にこの目にすることができて感激です。

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乗船時には賑やかだった観光の家族連れも、息を呑んでこの島を眺めています。この島にはひとを黙らせるほどの圧倒的な「滅び」の美しさがありますね。この島をユネスコの世界遺産にしようとの動きがあるとのこと。なるかどうかは別として、日本の貴重な産業遺産であることは確かです。この軍艦島の写真は、ここに収めるのは不可能なので、別ページをご覧ください。

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港に戻ってきたのはお昼前。朝から何も食べていないのでお腹もペコペコです。今回、長崎で食べるのはちゃんぽんでも皿うどんでも、ましてや卓袱料理でもなく、トルコライスと決めてました。事前に調べておいたお店まで、これまた長崎を象徴する市電、長崎電気軌道に乗って向かいます。この市電は頻繁に走っていて、料金も一律100円なのでタイヘン便利。実際多くの乗客で賑わっています。考えてみるとよくできたシステムですね。複雑な料金体系にするよりも、100円のほうが収受も楽だし、ましてやカードリーダーなんかの設備投資する必要もない。黒字経営のミソはこんなところにあるのかもしれません。大波止から乗った電車は出島を通って終点の正覚寺下の電停に着きました。

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ガイドブックで目星をつけていたお店を探します。商店街を少し下ったところの目立たないビルの2階にありました。奥ゆかしすぎて危うく通り過ぎるところでした。「レストラン金子」というお店です。小さい店内には他のお客はいません。壁面にはこのお店を賞賛する色紙がビッシリ飾られています。(こういうのはあまり好きではないが…)迷うことなくトルコライスを注文。
トルコライスというのは、焼飯ととんかつとスパゲティを一皿に持った料理のことで、長崎が発祥らしい。名前の由来は西洋風のスパゲティと東洋風の焼飯が合わさったので、中を取ってトルコにしたとかしないとか…諸説あるようです。手間がかかるのか、けっこう待たされたものの、運ばれてきた料理は想像以上にボリューム感たっぷり。とんかつはさっくりとしていてデミグラスソースは上々。下のご飯は焼飯に限りなく近いピラフです。そしてケチャップ味のスパゲティは口当たりも柔らか。「アルデンテ?・・・ハァ?・・・んなもん知るか!」ってな感じの昔なつかしのスパゲティですね。(今は閉店しているようです)

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満腹で苦しいが、再び市電に乗って長崎原爆資料館に向かいました。戦争の悲惨さにに打ちひしがれてしまいます。水や食糧を求めてさまよう被爆者の写真・・・それを見てるのは胃の中に充満するトルコライスに苦しむ旅行者。神様、そんなC調なヤツには罰を与えてやってください!

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再び市電で長崎駅に戻ります。電停に向かう坂道の途中、履いていたサンダルの底がとれてしまって歩けなくなりました。仕方ないので駅前のショッピングセンターで新しいサンダルを購入。予定外の買う羽目になるわ、これ以後靴づれに苦しむことになるわ、早くも罰がやってきたようです。

《っと、ここまでがプロローグ、この後、小浜温泉、雲仙、嬉野温泉、武雄温泉を巡る「バスde温泉」が続くんだが、小浜と雲仙は最近になって再訪しているので、その新しい方をご覧ください。

嬉野、武雄はそのうちに掲載するつもりです。》

  • 訪問日:2006年8月20日
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島原半島・バスと温泉とグルメの旅(2)@長崎

2009-09-23 22:45:48 | ☆バスde温泉(九州)

島原半島・バスと温泉とグルメの旅(1)@長崎の続きです。

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雲仙は明治時代に外国人のために開かれた避暑地で、その伝統から、格調高い旅館やゴルフ場など高級感が漂うセレブな温泉地といってもいい。それだからかな?走っている車のベンツ率が高いなぁ…

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いつもなら朝から次の温泉地へ向かってあわただしく出発するのだが、今回は高級リゾート。ゆったりと朝食をいただき、ホテルに荷物を預けて雲仙を探訪することにしました。この雲仙に来たからには決して外せないのが仁田峠です。雲仙の山の情報館前から予約制の乗合タクシーで向かうことにします。以前は路線バスがあったのだが廃止に。そのかわりにこの乗合タクシーを利用することになるのだが、1日3往復で片道料金が430円。これなら路線バスと変わりません。車両はふそうのエアロミディです。仁田峠へは仁田峠循環道路を通って登ります。この道路は以前は有料だったのだが、今年になって無料化されたとのこと。

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妙見岳山頂へのロープウェイ駅のある広い駐車場に到着。ここからはロープウェイでさらに上を目指します。

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てっぺんは実に涼しい。今日は有明海方面が霞んでしまっているが、橘湾方面はすっきりした見晴らしです。ここは春にはツツジ、秋には紅葉を楽しむ観光客でにぎわうようだが、今は端境期、派手な色合いはないが人が少ない分、ゆったりと楽しめます。

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再び雲仙の街中に降りてきました。芝生の広がる公園の中に、雲仙お山の情報館があります。自然情報の提供のほか、雲仙普賢岳の火山活動や島原半島の温泉の仕組みを解説するなど、雲仙と島原半島の魅力を案内する施設です。温泉愛好者にとっては押さえておきたいスポットですね。

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さらにこの近くには雲仙スパハウス・ビードロ美術館があり、19世紀の銘品グラス約300点をコレクション、展示公開しています。絢爛豪華なグラスやお皿には目を奪われるが、いったい誰がここまで集めたのでしょうね。館内にはスパもあるようだが、もう充分に温泉を堪能したのでパス。ていうか、岩盤浴やらリラクゼーションやらは性に合わないもんで…

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雲仙お山の情報館前から、今度は諫早行きのバスに乗って小浜を目指します。車両は登ってきたときと同じ、いすゞのキュービック。九十九折れを下ることおよそ30分、車窓から小浜の町並みとと橘湾が見えてくるようになりました。ここまで下ると少し暑く感じます。

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この小浜の街は橘湾に面しているものの、海の匂いより温泉の匂いが勝っています。近くに雲仙というブランド温泉があるので陰に隠れてしまっているが、この温泉街も中規模の旅館が建ち並んでおり、なかなかのもの。街中のあちこちから湯けむりがたなびいていますね。
この小浜には3年前に訪れることがあって、その時も情緒ある旅館や味のある共同湯に回り逢えて大興奮したんですよ。

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今夜の宿泊は、バスターミナルから少し離れたところにあるホテルです。前回と違って、温泉情緒は乏しいが、かなり個性的なホテルです。もちろんお湯は文句なし!

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このホテルでは夕食の用意がないため、街へ出かけて探すことになります。っていうか、小浜では旅館に閉じこもっているのがもったいないぐらい、寿司屋や小料理、居酒屋、スナックなどが充実しています。こんな小さい町なのにね。そして面白いことに、小浜の飲食店ではどこでもちゃんぽんがあり、それぞれ味を競っているとのこと。海の幸に恵まれた橘湾に来たのだからお寿司でも…っと思い、あらかじめ調べておいたお寿司屋さんで今夜の食事とすることにしました。

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朝もゆったりとホテルの朝食と温泉を楽しんで、チェックアウトぎりぎりにホテルを出ます。散策したり、海産物を物色したりしているうちに、もうお昼どき。昨夜のお寿司屋さんではちゃんぽんがなかったので(あったとしても胃に収まる余裕はなかったが…)、今日のお昼はちゃんぽんにします。せっかく長崎に来たんだからね。地元の食堂で小浜名物のあっさりちゃんぽんをいただきました。

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小浜のバスターミナルから長崎県営バスの長崎行き観光特急バスに乗ります。このバスは雲仙始発。昨日、雲仙から小浜に来た時と同じルートを走ってきています。車両は実に変わった形のバスで、車内は観光仕様になっています。

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この車、レトロなデザインに改造したもので、ベースはふそうのエアロバス。丸っこい窓はトトロの猫バスに見えなくもない。

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長崎駅前のバスターミナルに荷物を預け、市内を散策することにしました。
今まで何回か長崎を訪れているが、定番の観光スポット、グラバー園には来たことがなかったんです。折角だから行ってみることにし、ささっと見学して、どこかでちゃんぽんでも食べようかと…長崎駅前から市電、長崎電気軌道に乗って石橋の電停へ。グラバー園へは、今までは一つ手前の大浦天主堂下の電停が最寄りだったが、グラバースカイロードができたので、石橋電停が最寄りになったとのこと。案内に従って、石橋で降りて、グラバースカイロードに向かいます。でも、グラバースカイロードってなんやねん?

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来てみて解りました。岡の傾斜を登る斜行エレベータのことでした。通常のエレベータと同様、無人運転で、利用者が行きたい階数のボタンを押す。階といっても建物があるわけではなく坂の途中で乗降できるようになっているだけ。グラバー園へは最上階まで登ることになるが、地元の住民は途中階で降りて行きます。特にお年寄りには重宝ですね。

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グラバー園は、長崎市南山手町の斜面上、グラバー、リンガー、オルトなど明治時代の外国人が住んだ洋館がある公園で、これらのほか、長崎市内に残っていた歴史的建造物を移築して公開しています。写真は旧三菱第2ドックハウス、旧リンガー住宅、旧グラバー住宅です。そうか…リンガーさんの帽子だから「リンガーハット」なんや!

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園内にはハート型の敷石が埋まっていて、これを見事に探し出して触ったら恋が叶うと言われているらしいが、パンフレットの地図にだいたいの場所が記されているし、その石の周りには写真を取るための人だかりができていて、簡単に見つかってしまう。ありがたみはないですね。ともあれ、展示物は興味深いし、しかも長崎市外や港の眺めもいい。予想以上の面白さに時間を忘れて見学していると、ちゃんぽんを食べる時間がなくなってしまいました。

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僅かな時間ながら長崎情緒を味わった後、長崎駅前のバスターミナルから長崎空港行きのリムジンバスに乗って空港へ。来た時と同様、飛行機で大阪に戻りました。今回はバスが少なかったなぁ…

  • 訪問日:2009年9月10日~12日

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島原半島・バスと温泉とグルメの旅(1)@長崎

2009-09-22 23:04:34 | ☆バスde温泉(九州)

いつも夏にはちょっと遠くへの「バスde温泉」を実行していたのだが、今年はバタバタしているうちにいつのまにか9月。ここにきてようやく夏休みをいただくことになりました。今年の夏休みは九州・島原半島です。

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いつもなら夜行バスでちんたら向かうところなのだが、今回は事情があって一気に飛行機で跳ぶことにします。ポリシーに合わないのでいささか後ろめたいのだが、伊丹の空港でいざMD90の頼りなげな細長い機体を眼前にすると、やっぱり心躍ります。それにしても、発着ラッシュの朝の伊丹空港は飛び立つまでに時間がかかること著しい。案の定20分遅れの離陸にはイライラが募ります。それでも、飛んでしまうとリアエンジンのMD90の室内はかなり静か。「快適な空の旅」を充分に味わう程もなく、長崎空港に着陸しました。

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長崎空港からは長崎県営バスで諫早へ。車両はふそうのMP、いわゆるエアロスターのワンロマ車です。空港バスと言いながらも大村市内のバス停でこまめに乗客を拾っていく、どちらかというと地元の足ですね。

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諫早からは島原鉄道です。この島原鉄道は、島原半島一帯で鉄道・路線バスおよび船舶などを運営している地方私鉄で、全線非電化単線。各地でよく見かける第三セクター鉄道と同様の車両で運行しているので誤解しやすいが、ここは他とは違い、明治時代に開業した歴史ある私鉄です。雲仙普賢岳の噴火によって長期の運休を余儀なくされるなどの被害を被ったが、1997年の4月、島原外港 - 深江間の雲仙普賢岳噴火災害復旧工事が完成し運行再開。2008年の4月、島原外港と 加津佐の間が惜しまれつつ廃止になったのは記憶に新しいところ。

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諫早を出てしばらく進むと、車窓には一時は干拓問題で大揺れだった諫早湾の豊かな海が広がります。最近は関西でもあまり話題に登ることもなくなったが、どうなっているのでしょうかねぇ…

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雲仙普賢岳の雄々しい姿が近づいてくると、島原に到着です。バスの時間までこの城下町を散策しながら当地の旨いもんを探すことにしました。島原は湧水の町、民家の前の溝にも清流が流れ、鯉が気持ちよさげに泳いでいます。この鯉、かなりメタボってますね。居心地が良すぎて運動不足なんでしょうか。

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うろうろ歩いてるうちに、無料開放されている庭園がありました。庭園の一角からは清水がこんこんと湧いている…これはすごい!!

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さらに進むと島原城の端正な姿が現れました。このお城は日本100名城の91番目。お堀には蓮が植えられて、この花が咲いたときはさぞ美しいでしょうね。

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島原城のレストハウスで、これも島原名物の寒晒し(かんざらし)を…島原の水で〆た白玉は歯触りがいい。

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島原からは島原鉄道のバスで雲仙へ向かいます。バスはいすゞのキュービックです。

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島原外港からは国道57号線で山に向かってぐんぐん登っていく。車窓にはあの雲仙普賢岳が姿を現します。山肌に溶岩ドームがかさぶたのようにへばりついているのが異様。しかし麓のほうでは緑も芽生え、荒々しさも和らいでいるようです。土石流が流れたところは復興がすすんでいて、土石流上を橋で渡るようになっています。そしてここからバスは急勾配を登っていきます。

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坂を登りきると車窓は高原の涼しげな景色に変わってきます。高級そうなゴルフ場を通り過ぎると、雲仙の中心部、島原鉄道のバスターミナルで降りました。このターミナルではバスの切符の販売のほか、観光案内や荷物預かりなど、常駐の女性スタッフが旅行者に役立つサービスをしてくれます。この雲仙は明治時代に外国人のために開かれた避暑地で、日本で最初に指定された国立公園。さすが高級保養地だけあってバスターミナルも洗練されていますね。

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この辺りには大規模な地獄があって、地面からモクモクと湯けむりが上がっています。いや、そんな生易しいものではないな。歩道の一部はスノコ状になっていて、地面からの蒸気でアチチ!ってなことになったりもします。ここは高級保養地ではあるが、もちろん地元の共同湯や立ち寄り湯もあります。ここでは濃厚な源泉を楽しむことができます。

今夜の宿泊は九州ホテルです。このホテルは由緒あるクラシックホテルなのだが、バブル後の団体観光客の減少による危機を乗り越え、かなり洗練されたホテルになっています。

続く…

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蛇の目@小浜温泉

2009-09-20 09:21:13 | 料理(ラーメン・中華麺)

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長崎県と言えばちゃんぽん。ここ小浜は長崎三大ちゃんぽんのひとつで、20軒近くのな飲食店がちゃんぽんの味を競っているとのこと。小浜のバスターミナルから丘の方へ真っ直ぐ上がって行った場所にある、地元の人気食堂です。店内に入り口近くに寿司屋らしくカウンターがあるが、申し訳程度。ここのメインは座敷のようで、ざっと10卓ぐらいで意外に大きい。

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この食堂は、寿司をメインに定食、うどん、ラーメンなど、なんでもあり。なかでも小浜ちゃんぽんが定評あるところ。このお店でちゃんぽんと、オリジナル麺料理であるスープメンをお願いしてみました。

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運ばれてきたちゃんぽん(630円)は、具材がこんもり盛られていて期待感が高まりますね。スープをひと口啜ってみるとあっさりとした味わいの中、海鮮の滋味あふれていて芳醇。麺はちゃんぽんらしく太めだが、ツルツルしていて歯ざわりも良好。この小浜ちゃんぽん、一般的な長崎のちゃんぽんとは一線を画す独自の風味で、これはこれで美味しいですね。

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この店名物のスープメンは、小判型の洋皿に白いスープ。麺がなけりゃクラムチャウダーと見紛います。具は豚肉のほかに帆立、エビ、トマト、マシュルーム…これらをにミルクを絡めることによってコクが強烈になっているが、玉子を潰すとさらに深まる。和・洋・中のいいとこどりのこの料理、あっさりした小浜ちゃんぽんとは対極になっていて、時折無性に食べたくなるような味ですね。ウチでも作ってみよっと!

  • 営業時間:11:00~21:00
  • 定休日:木曜日
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蛇の目 ちゃんぽん / 雲仙市その他)
昼総合点★★★☆☆ 3.0


寿司勝@小浜温泉

2009-09-19 08:38:45 | 料理(和食)

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小浜のバスターミナルの裏手あたり、交番の近くにあるお寿司屋さんです。小浜の宿は片泊まりとしたため、夕食は地元のお店を探すことになるのだが、この小浜は地方の町にしては珍しく飲食店が充実しているので、夕食を得るに苦労することはありません。今回、インターネットであらかじめ調べておいた、ネタがいいとの評判のお店を訪問することにしました。

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初訪問なのでとりあえず、にぎり盛り合わせの特上(1,800円)を頼んでみて様子を見ることに。最初は鮪や鯛などの定番のネタだが、それなりに整っていて旨い。

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特上でも都会の寿司屋とは比べもんにならんぐらいの破格。それなのにネタは新鮮で、しかも、炙ったりレモン塩にするなど、ちょっと凝ってみたりもする。

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ひととおりのネタが終わった時点で、店主のお奨めを所望してみると、「アカバナ」という奇妙な名前のネタが出てきました。なんでも、カンパチの若いのだそうで、適度に脂が乗って、本当に旨い。

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今まで寿司っていうもんに縁がなかったんですね。今回、久しぶりに寿司屋を訪れたりしたのだが、正直、少し緊張してました。しかし、実直そうな店主とお話しているうちに次第に解れてきて、寿司屋もいいもんやなぁ…と思うようになってきました。なんといっても地酒や焼酎が充実しているのがいいな。

  • 営業時間:12:00~24:30
  • 定休日:不定休 
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プライベート・スパ・ホテル《オレンジ・ベイ》@小浜温泉

2009-09-18 00:19:23 | 温泉(長崎県)

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小浜のバスターミナルから国道を少し南に下がったところ、雲仙登山口のバス停近くにあるホテルです。ちょっと軽薄な名称が少し気になるこのホテルは、一泊朝食付きのみの片泊まり専用、つまり夕食なしのシステムになっています。海鮮お土産やさんの上部階がホテルになっているが、ビジネスホテルのような…いや、それよりもさらに愛想のない外観、しかも玄関は味気ないし、フロントレセプションも風呂屋の番台程度の大きさに一人だけ。これには萎えるな。

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しかし、ひとたび客室に入ると、それまでの味気なさからは一転。部屋はシンプルながらスタイリッシュなインテリアで、窓からは橘湾が一望。そして、部屋付き露天風呂が標準装備されているのです。

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でもまあそれだけなら、最近のはやりのちゃらちゃらしたホテルと変わらない。ここの白眉は、この部屋付き露天風呂が源泉かけ流しなことなのです。部屋に通された時にはすでに湯口からジャブジャブお湯が流れていて、浴槽の縁から余ったお湯が惜しげもなく流れ去っています。高温で湯量豊富な小浜だからこその技なんですね。

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もちろんここでも小浜特有のちょっと磯のような香りのする澄明なお湯で、キレのある塩っ辛さは源泉そのまんまです。しかし湯口からジャブジャブ掛け流していると、すぐに熱く手すら漬けることができなくなるほどの高温になってしまうので油断できません。水で埋めることもできるが、ここは自分だけの温泉のこと、お湯を止めてほったらかしにしてるうちに自然に冷めて、濃厚かつ適温のお湯を楽しむことができます。

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お湯に浸かりながら夕日が海に落ちていく様をジッと眺めているのは最上級の至福ですね。

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朝食は、サラダ、卵、ハム、、ヨーグルト、フルーツと、焼きたてのパンが付いてくる。このパンが美味しいですね。近所から焼き立てを仕入れているのでしょうか。レストランからの眺めもいいが、部屋からの眺めと同じです。これなら料理を部屋に持ち帰って、温泉に浸かりながら食べたいような気もします。

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このホテルでは夕食を用意してくれないのだが、小浜温泉は飲食店がけっこう充実しているので、夕食を探して彷徨ってしまうことはありません。しかも、ホテルで付近の飲食店を好みによって紹介もしてくれるようです。いい宿見つけた!

  • 泉質:ナトリウム-塩化物泉 105度
  • 場所:長崎県営バス、島原鉄道・雲仙登山口BS
  • 訪問日:2009年9月11日
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