バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

北近畿・名泉と近代遺産をめぐるバスの旅@但馬・丹後

2010-04-17 15:16:57 | ☆バスde温泉(近畿)

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「北近畿・岬と名泉をめぐるバスの旅」で丹後半島をめぐったとき、その存在を知らなかった円山川温泉。ここを確かめてみるため、再びこの地を訪ねてみることにしました。近鉄で鶴橋に出て、ここから大阪環状線で大阪駅に向かいます。大阪から豊岡方面へは福知山線経由の特急「北近畿」を使うのが普通なのだが、今回はわざわざ遠回りの播但線経由の特急「はまかぜ」です。「はまかぜ」の車両は残り少なくなってきた国鉄型ディーゼル特急の181系。今乗っておかないと最後っと思い、この「はまかぜ」に。大阪駅を出発した列車は、JR神戸線の複々線区間を姫路に向かって走ります。

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車内は多少リニューアルしているものの国鉄そのもの。昭和臭が漂います。この列車、音ばかり景気いいが加速は伸びない。それでもスピードに乗ってくればけっこう速い。姫路までは新快速に抜かれることはありませんでした。姫路から進行方向が変わり播但線に入ります。途端に速度が遅くなり、しかもガタガタ揺れる。さすがにもう限界でしょうか。

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ウトウトするうちに豊岡に到着。駅前のバス乗り場で出石行きを待っているとすぐに全但バスが来ました。バスは出石川の堤防をすいすい走る。しきりに護岸工事をしているのは例の水害対策なのでしょう。出石は北近畿で稀有な城下町で、落ち着いた町並みが多くの観光客を集め、賑わっています。

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出石のシンボル、辰鼓櫓は、札幌のと並ぶ日本最古の時計台です。和風な姿と洋風の時計との取り合わせが面白いですね。

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でもここに寄り道した最大の目的はやはりこれ!お蕎麦です。手近な蕎麦屋に飛び込みました。出石の蕎麦は皿そばと称して、小さく盛ったそばをさまざまな薬味で味わうことができるのです。そばつゆは醤油の効いた辛口。1枚目はそのまま、2枚目はおろし、3枚目はとろろ、4枚5枚目は卵入り。このとき卵を全部すくっとかないと蕎麦湯のときに濁る。

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再び豊岡へ戻り、ここからは城崎経由日和山行きのバスに乗ります。バスはいすゞのキュービック。全但バスはいすゞが主流ですね。

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田園地帯や円山川の河原を走りぬけるバスは実にのどか。それより豊岡といえばコウノトリ。どこかで舞っていないか期待して、ズーっと空を眺めていました。しかし、たまたま訪れる旅行者に姿を見せてくれる訳ないですよね。城崎を少しだけ通り越したところで降りました。ここに実に濃厚な温泉があるんです。 

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円山川で泊まることができないので、近くの城崎の旅館で宿泊です。外湯の泉質はいいとは言えないが、その中で最小規模の「柳湯」が落ち着く。一般的に浴槽が深い温泉は客の回転を速めるためと聞くが、この「柳湯」も深い。最小規模なので仕方がないのでしょう。

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翌朝は城崎駅から舞鶴に向かって北近畿タンゴ鉄道のタンゴ・ディスカバリーに乗ります。車両は1996年製造のKTR8000形。
 

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この列車は2両編成のかわいらしいディーゼルカーなのだが、車齢も若く、走りも力強い。線路が決していいとは言えないローカル線でもそれほど揺れずに飛ばしてゆきます。製造初年が1968年の181系を使っている特急「はまかぜ」と、その差は歴然です。前面展望を考慮した室内はシックで、シートカバーが丹後ちりめんなのが泣かせる。

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前回ここを訪れたとき、「天橋立」を素通りしてしまいましたが、今回も同様。車窓から松並木の砂嘴を眺めます。

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北近畿タンゴ鉄道の終点は「西舞鶴」、ここで列車を降り、東舞鶴に向かうバスに乗り換えます。舞鶴の市街は五老岳を隔てて西舞鶴と東舞鶴に分かれており、城下町で商業地域なのは西舞鶴。東舞鶴は軍港から発達した工業地域です。

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五老岳の東側の麓、中舞鶴のあたりでバスを降りました。ここには造船所と、海上自衛隊の舞鶴地方隊があります。公道からおっかなびっくり写真に収めました。

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この基地は日本海側の最も重要な守りの拠点で、最新鋭のイージス艦「あたご」が配備されています。写真の手前にあるのは旗艦のDDH「はるな」、マストと煙突が見える奥側の艦はDDG「みょうこう」です。この「みょうこう」は最新鋭のイージス艦。デカい艦橋は帝国海軍の高雄型みたいでカッコエー!

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傍らには小型艇が並んでいます。木造の掃海艇「ながしま」ですね。木造なのは磁気機雷から身を守るため。

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舷側では隊員たちが訓練に勤しんでいます。

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補給艦の「ましゅう」です。 この艦、テロ対策特措法によって、たびたびインド洋に派遣されています。

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ここ舞鶴には今や貴重な赤レンガの倉庫が建ち並んでいます。倉庫のひとつは「赤れんが博物館」として、内部も公開しています。この倉庫群は明治期から大正期にかけて、海軍の軍需倉庫として建てられたもので、この「赤れんが博物館」はもとの魚雷庫です。

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これらの倉庫の一部はコンサートホールなどに改装されてはいるが、残りは今でも海上自衛隊の倉庫として使われています。また、その景観を活かして、映画のロケも行われているとのこと。「男たちの大和」や「バルトの楽園」の重要なシーンがここで撮影されたとか。

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東舞鶴の駅までバスで行こうと思ったが、次のバスまでまだまだ時間がある。いっそ歩こうかと思い、周辺地図で駅までの近道を探したら、不思議な遊歩道があることに気づきました。もしや、っと思いその遊歩道に行ってみると…やはり。中舞鶴線の廃線址でした。

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列車が行き交ったであろうトンネルは、これも赤レンガ。倉庫群に負けず劣らず存在感を主張しています。出征する兵士や引揚者のがこのトンネルを通ったのでしょうか。

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東舞鶴駅前からは京都交通の大阪行き高速バスに乗って帰ります。車両はふそうのエアロクイーンです。舞鶴を出て2時間ちょっとで難波のOCATに到着。電車よりこっちのほうが速いのですね。

  • 訪問日:2007年5月7・8日
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北近畿・岬と名泉をめぐるバスの旅@丹後・但馬

2010-04-14 23:18:49 | ☆バスde温泉(近畿)

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いつものようにボンヤリテレビを眺めていたとき、BGMに「岬めぐり」が流れてきました。「悲しみ深く胸に鎮めてくれる」のどかな景色を歌った山本コータローの名曲……コレだ!!!早速時刻表の路線図を繰ってみる。風光明媚な岬を巡って、お約束の灯台があって、なおかつ温泉がある場所は…っと???そこで見つけたのが丹後半島。早速、次の休日に早速旅立つことにしました。岬めぐりの気楽な旅なので軽装がいちばん。サンダル履きで京都から特急「はしだて」に乗りこみます。

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列車は山陰線と北近畿タンゴ鉄道を通って宮津に到着。ここで丹後海陸交通のバスに乗り込みます。車両はいすゞのワンステップ「エルガ」です。丹後海陸交通はその名の通り、丹後地方のバスと天橋立の観光船を運営する企業で、阪急阪神東宝グループの一員です。

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宮津市内を抜けるとすぐに日本三景のひとつ、天橋立が見えてくる。阿蘇海をぐるっと回って橋立の反対側へ。バスの窓から見える碧い海はまさに「岬めぐり」そのもの。頭の中であのメロディーがループしています。

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バスはやがて家と船庫が一体となった独特の家の造りの舟屋で知られる伊根を通過。狭い町並みを超絶技巧ですり抜ける運転手さんは女性です。しかし、バスの車窓から見える舟屋はあまり面白くない。ここでは海側から望むのが正しいのでしょう。伊根からまたひとつ峠を越し、再び日本海に出会います。

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断崖に沿って走ると終点の経ガ岬に着きました。案内表示では灯台まで3キロほどの道程とのことなので歩くことに。断崖の上のバス停からどんどん坂を下っていき、波打ち際まで降りてきました。目の前には透き通った海。期待が高まるぞ!

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ここから反対に上り坂。ところが上れども上れども灯台が見えてこない。アレレ?おかしいな。そのうち道は悪くなってくるし、生い茂った枝を掻き分けるような状態になってくる。今さらサンダル履きを呪えどもいまさら仕方ない。汗は滝のように流れ、息も絶え絶えになり、不安感が最高潮になってきたとき、いきなり視界が広がりました。眼前に白い灯台と青い空、そして、紺碧の海が…(しばし無言)

感動を深めてくれたシチュエーションに感謝しながら来た道を戻り乗りバス停にたどり着くと、そこにさっきのバスの運転手さんがいました。「え!灯台に行ってきたの?しんどかったでしょ。普通行かないよ…教えてあげればよかったわね」ニヤリ

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バスを乗り換え、途中、カニがここで水揚げされただけで値段の跳ね上がる間人(たいざ)を通過して網野に到着。ここから北近畿タンゴ鉄道で木津温泉に向かいます。

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木津温泉は旅館が5軒ほどしかない小ぢんまりした温泉です。このときはまだ「志らさぎ荘」があって、ここの水に近い温さだが、しっとりとしたお湯がマニア向けで実によかったんだが、閉館してしまいました。建物も廃墟の一歩手前で実に味があったんですがね。残念です。

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翌朝、木津温泉駅から北近畿タンゴ鉄道で豊岡へ。ここで山陰線に乗り換え、円山川沿いをしばらく走るとまもなく、終点の城崎。この電化区間の末端では113系3800番台が走っています。この電車、中間車を無理やり先頭車に改造した代物で、日本一のブサイク電車と言ってもいいでしょう。だいたいJR西日本は他のJR各社に比べて車両を永く使う傾向にあるが、ここまで醜い姿に変えてまで使い続けるっちゅうのはどうなんだか…(現在は廃車されています)

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城崎からは非電化区間になるため乗り換えです。プラットフォームの先に1両だけのディーゼルカー・キハ41が待っていました。

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座席もほぼ埋まり、出発。城崎の温泉街の中をとおり、トンネルを越え、日本海が見えてくると竹野です。漁港の香住から団体客が乗ってきて車内はいっぱいに。しばらく進むと餘部鉄橋です。

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ここは日本一高く作られた鉄の橋で、強風にあおられた客車が落下し、大惨事になった記憶も新しい。長いトンネルを抜けると突然に突然鉄橋が現れ、眼下の視界が広がります。
あっという間に通り過ぎて餘部駅に停車。ここで団体客も一気に降ります。たぶん鉄橋の下を観光するのでしょう。

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ディーゼルカーは再び出発し、すぐに終点浜坂に到着。浜坂の名物はなんと言ってもカニ。シーズンには関西から多くのお客が訪れます。しかし今はオフシーズンの夏なので、駅前は閑散としています。おみやげ屋も休業しており、カニの絵の看板もどこか寂しげ。駅前には浜坂温泉の発見を記念するモニュメントが建っています。消雪用の地下水を得るために井戸を掘ったら、60度近い温泉が沸いて出たとのこと。実にうらやましい。

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浜坂駅からは湯村温泉行きの全但バスに乗ります。温泉に行くバスにしては、乗客が通学の高校生か老人ばかりで観光客の姿はない。最近、どこのバスに乗ってもそうで、ここも然り。みんなマイカーか旅館の送迎なんでしょうね。湯村温泉へ向かうこのバスは、途中、浜坂の町外れにある七釜温泉を経由、ここで下車しました。

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再び山陰線で城崎駅へ。城崎は言うまでもなく日本の代表的な温泉地のひとつ、超メジャーな温泉。しかし、現実は源泉を集中管理していて、どの旅館や外湯も全く同じお湯が流れています。しかもそのすべてが塩素投入の循環式。源泉かけ流し原理主義者のワタシは今までスルーしていましたが、温泉街の雰囲気を楽しみたいので、いっぺん城崎に泊まってみることにしました。旅館組合の運営する案内所で旅館を紹介してもらい、旅館を決めた後、外湯を巡ってみました。

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城崎はこれで終了。掛け流し原理主義の私には不満足でしたが、ここは風情や情緒を楽しむところなんでしょう・・・アッ!旅館の風呂に入るの忘れてた!

  • 訪問日:2005年9月15・16日
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天然湧出 円山川温泉@円山川温泉

2010-04-13 22:18:07 | 温泉(兵庫県)

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ここは城崎のすぐ近くにある温泉で、一般にはほとんど知られていないが、マニアには有名な温泉です。中規模な旅館のような立派な建物ですが、宿泊はなく、立ち寄り専門となっています。

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惜しげもなく掛け流されているウグイス色のお湯は、わずかに匂い、おそろしく塩辛くて濃ゆい。低温なのでワタシのようにヌルマ湯好きには丁度いい。飲泉できるがとても飲めたモンではありません。海水の3倍の塩分らしい。せいぜい口を漱ぐ程度でしょう。飲むには希釈するよう注意書きがありました。

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露天もあるが、円山川と反対側で、眺望はよくない。しかし、広々としていて、しかも空いているので時間を忘れ、体がふやけるほど浸かっていました。温泉が残念なことになっている城崎のすぐ近くに、こんな上質な温泉があるのはオドロキです。

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しかしこの閑散具合、今後も営業を続けていけるのでしょうか。この温泉、そういえば豊岡の観光案内ホームページにも全く記載されていなかったなぁ…旅館のような建物なのに宿泊できないのはなぜ?一級品の温泉なのにまったく宣伝しないのはなぜ?地元の方が事情を教えてくれました。で、その真相は…実は…

ちょwwwまっwwwwなにをするんだくぁwせdrftgyふじこlp…

いろいろ大人の事情があるようです。

  • 泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物強塩泉 43.1度
  • 場所:全但バス・小島BS
  • 訪問日:2007年5月7・8日
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ゆ~らく館@七釜温泉

2010-04-11 22:27:12 | 温泉(兵庫県)

七釜温泉は、寂れた温泉街と古い共同湯があるだけの無名の温泉で、近くに湯村温泉があるため、一部のマニアには有名ではあるものの、観光客のほとんどが素通りするような状態でした。


ところが、この共同湯が建て替えられ、「ゆーらく館」としてオープンしてからというもの、人気が再燃し、かなり賑わっているとのこと。早速探ってみることにしました。


外観を見るに、最近乱立している温泉施設となんら変わることがないのだが、もともと豊富な湯量のおかげで、褐色の源泉がジャバジャバ掛け流されています。


例の温泉騒動の後に建てられた施設なので、泉質にはこだわっていて無粋な循環装置はなく、代わりに熱交換器を設置して加水なくすることなく適温を保っているようです。匂いはないがやや苦く感じるお湯は、新鮮な状態で満たされているのがよく判ります。


露天には、リニューアル前からこの温泉の目玉である大釜が残されていて、釜から温泉が溢れる浴感を楽しめます。今となっては不可能なことだが、リニューアル前の味のある共同湯のときにも行っておくべきでした。

・場所:全但バス・七釜温泉BS
・泉質:ナトリウム・カルシウム‐硫酸塩高温泉 50.4度
・訪問日:2005年9月16日


温泉と灯台・本州最南端をゆくバスの旅(2)@勝浦・串本

2010-04-09 19:50:58 | ☆バスde温泉(近畿)

温泉と灯台・本州最南端をゆくバスの旅(1)の続きです。

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適当な時間のバスがなく、仕方なくタクシーを使って勝浦温泉から車で10分ほど、美しい湖…実は海水の潟、「ゆかし潟」に向かいます。この美しい潟の畔にはの滔々と湧き出る、恐ろしいほどの湯量を誇る温泉があるからですね。湯川温泉です。

ゆかし潟の反対側には、海のホテル「一の滝」が運営する立ち寄り湯も…

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湯川温泉から歩いて小さい峠を越えると、ここは太地町の飛び地の夏山地区。ここにも温泉があるんです。

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湯川温泉からは昨日「特急スーパーくろしお」で通過したルートを、今度はバスで辿ります。バスはまたまたレインボー。ただし今度はノンステップの最新の車です。

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クジラ漁で今、国際的に議論を沸騰させている太地を過ぎ再び海沿いへ。関西屈指の清流を誇る古座川を渡るとJR古座駅前に着きます。ここには清流で育てられた旨いうなぎがあるんですね。

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古座からの車窓には広がる海と、時折現れる奇岩が見える。鯛島は、鯛の形というか、鯛焼きみたいです。これは癒し系の奇岩ですね!

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紀伊半島から対岸の大島に向かって端の杭の如く、点々と連なっている奇岩が見えます。橋杭岩ですね。

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串本駅を経由して、そのまま潮岬へ向かいます。バスは広い観光道路をではなく、町内の狭い道をユルユルと抜けていきます。車両は日野の中型バス「レインボー」。こんな狭い道には大型車は入れません。潮岬の集落では、どの家も石やレンガのがっしりした塀に囲まれています。この辺り、太平洋に突き出しているので風が強いからですね。

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集落をすり抜けたら車窓に太平洋が広がっています。灯台前でバスを降りました。ここから歩いて直ぐのところの潮岬灯台へ。根元は灯台の資料館になっていて、海上交通を守る灯台の役割について詳しい展示があって興味深い。

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この灯台は登れるようになっており、そこは360度の眺望です。海には黒潮に乗って、あるいは黒潮に抗って多数の船舶が往来、ここは海上交通の要衝です。

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灯台から潮岬の先端に向かって歩いてみました。岬の先端にある潮岬タワーは、昭和の香りがむんむん漂う一時代前の観光施設といった感じの建物で、今は閑散としています。それでも、付随する食堂は団体バスツアーのお客で賑わっています。団体客の話す言葉は中国語。外国人観光客も多くなりましたね…

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いっぽう、串本駅から樫野崎行きのバスに乗れば、「ここはぁ串本ぉ・向かいはぁ大島ぁ…」の大島の先端、樫野崎に行くことができます。バスは日野のリエッセ、地元の老人や、幼稚園児を乗せて走ります。

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以前なら「仲をぉ取り持つぅ巡航船」に乗って島に渡っていたのだが、くしもと大橋の開通によって、バスで直行することができるようになりました。運転士は足元の覚束ない老人や、元気いっぱいの幼稚園児に細かな目配りをしている。これは福祉バスと言ってもいいな。

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終点の樫野崎では青い空、碧い海、そして白い灯台のコントラストが目を楽しませてくれる。この日(11月1日)はたまたま「灯台の日」とのことで、普段は入れない灯台の内部を公開しています。超ラッキー!

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この樫野崎は明治23年にトルコの軍艦が遭難し、580名余が殉職するという大惨事がありました。この事故で地元の人たちが献身的に救難・看護・埋葬を行ったことにより、日本とトルコとの友好が深まった故事から、例を見ないほどの立派な慰霊碑と共に、トルコ記念館が開設されています。

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来たときと同じバスに乗って串本に戻り、ここから「オーシャンアロー」で帰宅です。電車は283系。さすがに新しい車両なので振り子動作もスムーズで、騒音も無くシートの座り心地も上々。20年の進歩を感じますね。

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車内販売の小鯛雀寿司が旨い!それにしても、この旅ではいっぱい魚食ったなぁ…

  • 最新訪問日:2010年3月27・28日
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温泉と灯台・本州最南端をゆくバスの旅(1)@勝浦・串本

2010-04-08 09:30:16 | ☆バスde温泉(近畿)

黒潮あらう熊野灘に沿って、那智から潮岬へ、バスで縦走しながらの温泉めぐりです。この辺り、以前からちょくちょく訪れています。なので、この「バスde温泉」は何回かの分を寄せ集めての掲載なのでご了承を…

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串本方面へは高速バスがないので電車でいきます。朝の8時、天王寺駅からきのくに線の特急「スーパーくろしお」に乗り込んで南へ。電車は381系。この電車は振り子電車です。普通の電車ならカーブにさしかかると、車体はカーブの外側に傾くが、この振り子電車は特殊な構造によってカーブの内側に車体が傾く。自転車のようですね。

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この機能によって普通の電車より曲線区間を速く走り抜けることができ、到着時間の短縮が図れるとのこと。ただし、この381系は振り子電車の初期の車両なので、傾く動作が不自然で、それによって導入当初は乗り物酔いが多発し、「特急くろしお」ならぬ、「特急げろしお」と揶揄されました。さすがに現在では調整によって乗り物酔いはなくなったが、さすがに古さは隠せません。床下からはガタガタと異音を発しているし、シートはヘタってベコベコです。もう限界だな。

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天王寺駅で手に入れた巻き寿司とお茶で朝食です。列車の旅はこれに限る。関西風の甘く味付けられたお寿司は心和みます。そして、古い電車特有の「キョエー」と鳴くフォーンの音にちょっとした旅情を感じます。これに冷凍みかんがあれば最強なんだが…

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天王寺を出てから3時間半、ようやく紀伊勝浦駅に到着しました。やっぱり勝浦は遠いわ…ここから路線バスで那智へ向かいます。車両は日野のレインボー。最初は平坦な国道42号線を進むが、那智駅のところからは山道、バスはあえぎあえぎ登っていきます。

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終点でバスを降りて、ここから急な石段を登ります。少し登っただけで息が切れる…日ごろの運動不足を痛感!

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熊野三山のうちの一社、熊野那智大社を参拝。後の二社は熊野本宮大社と熊野速玉大社で、こちらは「バスde温泉・日本最長路線バスの旅」で訪れていますね。

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この時期、境内から見る桜が見事です。

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このあと隣にある青岸渡寺を参拝します。ここは天台宗のお寺で、西国三十三箇所第一番札所。やはり一番ということでかなり賑わっています。とにかく最初だけはお参りする人も多いのでしょうね。

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この青岸渡寺から見える那智の滝は、塔と見事に調和していて美しいですね。

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参拝後、日本一の高低差を誇る那智の滝を間近に見える場所まで歩きます。昨日の雨で水量が増えたためか滝の迫力もパワーアップ!

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路線バスで紀伊勝浦駅へ戻ります。車両はまたまたレインボーです。

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ここ勝浦は生鮮マグロの水揚げ日本一を誇る漁港であるとともに、大旅館の建ち並ぶ一大温泉観光地。そんな旅館で甲斐甲斐しくサーヴィスされるのは好きぢゃない。こんな地元の共同湯や小料理店がええねん!

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宿は勝浦では小さい部類の旅館です。ここは口うるさい温泉マニアのなかでも評価の高いところなんですね。

続く…

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うなぎ料理 古座川@串本町(古座)

2010-04-04 22:31:09 | 料理(鰻)

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JRきのくに線の古座駅を出て、目の前の長ーい橋で古座川を渡ってすぐのところ。歴史を感じさせる店構えが印象的な鰻屋さんです。古座川は関西屈指の清流で、四国の四万十川と並び称される川です。この清流沿いの古座ではこのお店のほかにも人気の鰻店があって、密かな鰻のメッカなんですね。

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店の隅っこで店主が黙々と鰻を焼いているこのお店で、超特うな重(1,900円)と肝吸い(100円)をお願いしました。ちょうど2,000円ですね。天然ものでは安定供給が不可能なので養殖鰻を使っているが、養殖でもここの清流にしばらく晒して泥臭さを抜けば、質の高い鰻に生まれ変わるのだそうです。

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心躍らせながらうな重の蓋を取ってみると…大ぶりな鰻がぎっしり並んでいますね。よく見ると、意外にも背開きになっている…関西では珍しいですね。背開きながら焼き方は蒸しの工程を入れない関西風。一口かじってみると…薄めのタレのせいであっさりやな…っと思ったのだが、直後に鰻の脂が口の中に広がってくる。この脂、しつこさはなく脂の甘みを感じさせる…これは旨いぞ!!

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肝吸いも、これぞ肝ってな感じ、鶏のレバーのような濃厚さです。今まで食べたことのない味わいです。意外にガツンな鰻に心奪われてしまい、一気に平らげてしまいました。

  • 営業時間 11:00~14:00 16:00~19:00
  • 定休日 火曜日
  • 場所: JR古座駅
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ひろ吉@那智勝浦

2010-04-03 22:15:23 | 料理(和食)

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JRきのくに線の紀伊勝浦駅から東のほうへ、商店街を抜けて海辺の手前、通りをちょっとだけ入ったところにある、天ぷらと海鮮の料理店です。特にリサーチもせずに直感で入ったのだが、小さい店内は既にほぼ満席、ぎりぎり席にありつけました。繁盛しているようですね。

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お通しで出てきたのは自家製の胡麻豆腐。モチモチで風味も豊か。お造りはイカ、ヒラメ、カツオ、マグロ、エビが盛り合わされています。イカもエビも甘さが尋常ではないし、マグロなども味わいが深い。さすが漁港にあるお店です。

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筍の土佐煮、ホラ貝のヌタ、モズクです。土佐煮もモズクは薄味で好ましい。ホラ貝は独特の食感。

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ゲソ焼きとエビのサラダです。ゲソは身が厚くボリウムたっぷり。これらのお料理に合わせたのは南紀の銘酒、太平洋と、海南のお酒、黒牛でした。この黒牛、サラッとしていて海鮮には丁度いいですね。

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アジのフライは、身が厚くて濃厚な味わいです。アジはこういったフライみたいに火が通っているほうが好きやなぁ…

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カツオのタタキは注文が通ってから炙ってくれる。今が旬のカツオはひときわ旨い。

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〆はウチワエビのお味噌汁です。ウチワエビを食べたのは初めてだったが、イセエビよりずっと濃厚で甘い。白味噌の強いお汁がさらに甘さを増幅させていますね。

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もうお腹いっぱい…っといいながら、さらに、鯖の棒寿司をお土産に旅館に持って帰ります。今回、旅館は素泊まりにしたため翌朝の食事にするためです。軽めの酢で食べやすいお寿司でした。これだけ食べて、会計は予想よりだいぶ安く済みました。これは値打ちありますね。

  • 営業時間:17:00~22:00
  • 定休日:火曜
  • 場所:JR紀伊勝浦駅
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ひろ吉 魚介・海鮮料理 / 紀伊勝浦駅紀伊天満駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5


ボンネットバスと美食・鳥取温泉オフ会の旅@鳥取

2010-04-02 12:26:53 | ☆バスde温泉(中国)

温友のおにゆりさんから岩井温泉でオフ会をしようとのお誘いがありました。でも鳥取は遠いな…っと逡巡していたところ、これまた温友のたかおさんが「鳥取・岩井温泉間にはボンネットバスが走っているよ」っと煽る。調べてみると…ホンマや!確かに5月から土日祝日に限って運行している。これは行かねばならんかな!

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しかし、このバスに乗るには朝の9時前に鳥取駅に着いていなければならない…ということは前泊しなきゃ間に合わんやないか!しかし、ボンネットバスはぜひとも乗りたい…ってな訳でオフ会の前日、難波のOCATバスターミナルから鳥取行きのバスの中の人になってしまいました。

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大阪と鳥取を結ぶ交通機関は、JR・智頭急行の特急列車か、日本交通の高速バスです。以前は高速バスのひとり勝ちだったが、智頭急行が開通すると、速さで勝る特急列車と、料金の安い高速バスとで、激しいデッドヒートを繰り広げています。車体に描かれた砂丘名物のラクダが鳥取らしいですね。

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バスは佐用インターで中国自動車道を降り、智頭急行と並行する一般道の国道373号線を進んでいき、鳥取にたどり着きます。それにしても鳥取は実にのんびりしたところ。車のスピードもゆっくりだし…驚いたのはエスカレーターの速度の遅さ。いつもの調子で乗ったらコケそうになりましたわ。しかも地元の人はエスカレータを歩くことをせずジッとしている。イラチな大阪人は、少しは見習わなきゃ!

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夕食を求めて、のんびりした鳥取の街をブラブラします。小奇麗な玄関の料理屋があったので入ってみることにしました。

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前泊せにゃならんので、仕方なく楽天でビジホでもとろうかと検索したら、鳥取駅近くのホテルでは温泉があるではないか。さすがに掛け流しは望むべくもないが、ビジホのユニットバスに身を沈めるよりかは、温泉大浴場で足を伸ばせるほうがいいに決まってる。

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翌朝、心躍らせながら鳥取駅に来ました。駅前のバスセンターでは頻繁にバスが発着しています。写真のふそう「エアロミディ」は湯村温泉行きのゆめぐりエクスプレスです。このバスは日本交通と全但バスが共同で運行していて、途中、岩井温泉を経由するので、単に岩井温泉に行くだけならこっちのほうが速くて便利。 ただしこのバスはバイパスを通るので、岩井温泉では周囲に何もないバス停に降ろされる。以前これに乗ったとき、こんなところに本当に温泉があるのか…っとものすごーく不安になったことがあったなぁ…

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このバス乗り場に、他のバスとは違う、ひときわ喧しい車が入ってきました。これが今回の旅のテーマのひとつ、ボンネットバスです。

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バスには運転士とともに車掌が乗っていて、車内で切符を購入すると、昔ながらのパンチで鋏を入れる。道中、絶えず車掌による観光案内があるが、マイクがないので地声で口上を述べる。これがまた昔風で味がある。よく通る声で「発車オーライー!」って……たまらんなぁ!!! 

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バスは鳥取市内を抜け、鳥取砂丘の展望台から浦富海岸へと進んでゆきます。山陰の美しい海岸線を走る路線ではあるが、なにぶん今日のこの天気のこと、美しい眺望は叶いません。でもまあワタシの場合は景色よりバスなので関係ないが…

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上り坂ではやたら音がでかくなるいっぽう、速度が徐々に落ちてゆく。海岸線のアップダウンの激しい路線は、このロートルには試練の連続。車掌さんのバッグや、切符を切るパンチも、車庫の倉庫から引っ張り出してきたとのこと。こういった小道具も雰囲気作りには欠かせない。どうせなら衣装もむかしふうにしてほしいな。例えばこんな感じに…

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ゆけむりエクスプレスなら45分で着くところを、ゆったり海岸線を経由し1時間半かけて岩井温泉に到着しました。しっとりとした温泉街に佇む老いたバス、町並みに見事に調和しています。

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この小さな温泉街には飲食店は皆無です。それでも1軒だけ酒屋があって、ここでお酒や手作りの肴をいただくことができます。このお店の自家製豆腐が絶品、豆の味が効いていて実に美味い。湯上りの一杯(1杯では済まなかったが…)を楽しんでいたら、温友さんたちが到着、合流です。

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岩井温泉からは秀太さんの運転する車便乗させてもらって次の温泉を目指します。その途中に鳥取市の北部にある賀露漁港に昼食のための寄り道を。漁港にある海鮮市場かろいちで温友さんたちは買物三昧。独りもんのワタシは買っても仕方がないので見てるだけです。

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ここで雨が本降りになってきました。こんなときはやっぱり車があると助かります。意地のように路線バスにこだわっているワタシだが、こんな状況では宗旨替えしたくなってしまいます。ガツン湯が大好きな某温友さんの起ってのリクエストにより、江戸っ子もたじろぐ熱い湯とのことで評判の吉岡温泉に行くことにしました。不安だ…

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このあと、温友さんたちは三朝の株湯に行くようですが、それに付き合っていると帰れなくなる。頼んで大阪まで便乗させてもらうという手もあるのだが、やはりワタシのポリシーとして公共交通で帰らねばならない。途中の末恒駅で降ろしてもらって、ここから列車で帰ります。
末恒駅は無人のローカル駅で、列車に乗るときは整理券が発行されます。まるでバスのよう。

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鳥取からは智頭急行の特急「スーパーはくと」に乗って大阪に戻ります。智頭急行は、鳥取県の智頭と兵庫県の上郡を結ぶ第三セクターの鉄道で、この線の完成によって鳥取と関西がショートカットできるようになりました。鳥取駅から智頭駅まではJR西日本の因美線をとろとろ走るが、新しい線路の智頭急行に入ったとたん、猛烈なスピードで駆け抜けます。山陽本線に入ってもスピードは衰えません。 鳥取と大阪を結ぶ「スーパーはくと」を擁する智頭急行は、非電化ながら高速のため、第3セクターの鉄道にしては珍しく黒字経営を保っています。しかし、佐用‐鳥取間の高速道路が開通したら競争力が失われてしまう。それまでに、JRの因美線の改良をしなければならんのではないかな?

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「岩井には食べるところがないよ」っと温友さんに散々脅されました。なので朝に鳥取駅で名物のかに寿司を買っていたが、岩井温泉の酒屋でビールと豆腐にありつけたので、結局役に立たず、家まで持って帰ることになりました。帰ってからの夕食は駅弁です。かなりタップリ入ったカニの身と酢飯が絶妙。カニの身を噛み締めながら、今回の旅を反芻することとします。

  • 訪問日:2008年6月24日
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浦富海岸・鳥取砂丘観光周遊ボンネットバス@鳥取県岩美町

2010-04-01 23:51:59 | 乗り物(バス)

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鳥取駅を出発して、鳥取砂丘、「山陰の松島」と呼ばれる名勝浦富海岸を経由して岩井温泉まで、レトロなボンネットバスが季節運行しています。これは、バス路線がない景勝地に観光客が訪れやすいようにと、岩美町が広島県の福山自動車時計博物館から購入したボンネットバスを、鳥取のバス会社、日本交通に運行を委託して実施しています。

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車両はいすゞのBXDで、昭和40年製とのこと。ボンネットバスは山間部や狭隘路線を走るのに便利なため、いすゞのこのタイプは昭和の40年代後半までは製造されていました。この正面のデザイン、最近まで消防のポンプ車でもよく見かけましたよね。

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丸っこいお尻や板張りの床など、なんともレトロ!今のバスに比べたらシートが小さく、かなり窮屈です。もちろんエアコンがないので、窓を全開にして走っているんだが、このほうがエアコンより快適に感じます。

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運転席も手作り感が溢れています。メーターやスイッチの配置もいたってシンプル。しかし今の車と違ってパワステがないので、運転士は交差点の度にキツい労働を強いられる。

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でも乗客は交差点の度に、レトロバスのお約束、ぴょこんと飛び出る方向指示器を楽しむことができます。

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トンネルに入ると車内灯が点くが、白熱灯の赤っぽい光なのでこれまた萌え!

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車掌の話によると、運行経費や交換部品の関係で、毎年のように運行の危機に晒されているそうです。幸いにして今年は5月から運行を始めるようですが…「乗って残そうボンネットバス!」

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