アルペンルート・乗り物と温泉てんこ盛りの旅(2)@富山の続きです
室堂の拠点はこのホテル立山です。ここは大規模な宿泊施設であるとともに、バスターミナルも兼ねています。
お腹も空いてきたので、このホテルで昼食を摂ることにしました。ホテルのカフェではカレーライスが自慢とのこと。
確かに美味いカレーではあるが、量的には上品過ぎる。付け合せがフルーツのシロップ漬なのなかなかのセンス。疲れた体には甘いものがベストマッチだからね。で、お値段は1400円。確かに高いが、こんな山上で都会レベルのものを提供しているのだから文句は言えません。
室堂から美女平駅までは高原バスで50分ほどかけて徐々に下っていきます。ここは4月から5月にかけて、切り立った雪の壁の中を走ることで有名ですね。
バスは日野セレガ、環境への配慮のため、ハイブリッドエンジンになっています。下りはいいが、登りは相当エンジンへの負荷がかかることでしょう。
美女平駅で再度乗り換え、今度はケーブルカーで一気に下界へ降りていきます。下界に降りたら一気に残暑が襲ってきます。
駅の前にある立山カルデラ砂防博物館に入ってみました。立山には巨大なカルデラがあって、そのカルデラの縁が少しずつ崩壊しており、地震や大雨があると、大規模な土石流が富山平野を蹂躙するという激甚災害が起きてしまうそうです。その災害を予防するため、砂防ダムの建設が進められており、その事業を紹介するのがこの博物館です。
ここには建設のためのトロッコが展示されていて、密かなトロッコマニアであるワタシにも興味深い。
このトロッコを有する立山砂防軌道は、工事用のため一般人が乗ることはできません。急傾斜を登るため、写真のジオラマのようにえげつないスイッチバックになっていて、その数なんと18段。で、この工事、完成はいつになるかわからない…というか、永遠に工事を続けなければならないらしい。賽の河原に石を積むようなもんですな…
立山から富山地方鉄道の立山線です。電車は関西人にはお馴染み、元は京阪テレビカーです。木立の中、連続する急カーブをレールを軋ませながらゆっくり降りていく様は、南海高野線のよう。
電鉄富山駅に着いたら、あたりはすっかり暗くなっていました。富山に来たなら、やっぱりキトキトの魚を食わなければ。お腹も空いてきたので、駅周辺で適当なお店を…タバコを止めてからは、煙のこもる小さい店は苦手なので、ビルの1階の、小洒落た居酒屋に入ってみました。地酒とお造りを注文。鱸の刺身がトロトロで旨いっ!
富山名物の蒲鉾です。富山の蒲鉾は鯛に模してみたり、昆布で巻いたり、かなり特徴的ですね。
富山駅の北側に、かっこいい電車が静々と入ってきました。ホテルまでは富山ライトレールを使います。これに乗ったからって、ホテルの最寄に行ける訳ではないのですが、いちど乗ってみたかった。
電停で発車を待っている娘さんが「ライトレールで帰るから…」っと家人に電話しています。ちょっと前なら「汽車で帰る」と言っていたと思います。早くも富山市民から馴染まれているようでちょっと嬉しい。大阪の阪堺電車でもこんな車両を走らせて欲しいもんです。
今夜の宿泊は、帽子のオバハンで有名なアパホテルです。温泉めぐりの旅でこういうところに泊まるのも変な話だが、どうせ泊まるなら温泉つきをと…