バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

橋本屋旅館@湯村温泉

2020-08-13 09:24:07 | 温泉(兵庫県)
JR山陰線・浜坂駅から路線バスで20分ほど、また大阪・神戸から高速バスで2時間ちょっとのところ。春来川の畔にある湯村温泉は、平安時代(848年)開湯という歴史ある山峡の湯治湯です。


吉永さゆりが主演するNHKのドラマ「夢千代日記」で一気にその名を知られるようになったこの湯村温泉は、高温の噴出泉・荒湯を中心に、その周囲に飲食店やお土産物店も建ち並び、閑静ながらも宿泊客数の多い旅館街です。


荒湯の直近にあるこの旅館は、いささか古びていて客室も狭いが、宿泊料金が格安で、しかも部屋の窓から荒湯や春木川の流れが一望の、抜群のロケーションを誇ります。


旅館のお風呂には新鮮なお湯が満たされています。掛け流れている訳ではないが、温くなったり湯量が減ったときなど、必要に応じて集中配湯の新湯を足す方式。蛇口のコックをひねるとえげつない水圧のお湯が噴出します。


満たされているのは僅かに臭気がある澄明で素直なお湯。ほんのりぬめりを感じる優しい肌触りは湯村温泉らしい質感です。


利用した日はワタシのほかに他のお客さんがおらず、敢えて掛け流していないものだと思います。広い浴槽に温泉水をジャブジャブ掛け流していたら資源の無駄だし、それ以前に熱すぎて浸かることなどできないでしょう。


この旅館の朝食は同じフロアーの別室に料理が並べられました。豆腐、ヒジキ、切干大根、鮭、海苔などオーソドックスなスタイルです。


橋本屋旅館(食べログ)

親切な女将さんのいるアットホームなお宿、高級旅館では味わえない、ほのぼのとした温かみを感じることができます。

場所:全但バス・湯村温泉BS
泉質:炭酸水素塩泉 98℃
訪問日:2020年7月28日


奥澤旅館@七釜温泉(浜坂温泉郷)

2019-09-24 07:18:07 | 温泉(兵庫県)

七釜温泉(しちかまおんせん)は兵庫県北部の新温泉町、カニで有名な浜坂から少し内陸に入った岸田川畔にある鄙びた温泉地。温泉の発見は1955年というから、比較的新しい温泉です。


この温泉街には大旅館は存在せず、個人経営の旅館が数軒ある程度。場所が場所だけに冬場はカニ目当てのお客さんで賑わうそうなのだが、訪れた時ははシーズンオフ。温泉街は閑散としていて、この旅館も貸し切り状態でした。


カニのシーズンオフとはいえ、漁場に恵まれたこの地域のこと。新鮮な魚介類は事欠きません。

奥澤旅館(料理)@七釜温泉 - バスde温泉

七釜では源泉の温度がちょうどいいので、ほとんどの旅館が加温も加水もない源泉掛け流しだそうで、もちろんこの旅館も同様。


小規模のお宿なので浴室もさほど大きくなく、浴槽もやや小さめだが、浴槽の水面下に湯口があって、そこから静かに新鮮なお湯が注入されています。


カーキー色のお湯は匂いも味も希薄。浴槽温度はやや高めで、浸かるとガツンと身に沁みます。あまりにも有名なカニに目が行きがちだが、実はこんな良泉が潜んでいるのですよ。

・場所:全但バス・栃谷七釜温泉BS、七釜温泉口BS
・泉質:ナトリウム・カルシウム‐硫酸塩高温泉 50.4度
・訪問日:2012年5月13日


七つの外湯めぐり@城崎温泉

2019-09-18 10:17:58 | 温泉(兵庫県)

コウノトリが傷を癒していた事により発見されたとの伝説がある城崎温泉は、1300年の歴史をもつ「海内第一泉(かいだいだいいちせん)」の誉れ高き温泉で、現在も有馬温泉、湯村温泉とともに兵庫県を代表する温泉です。


JR山陰線・城崎温泉駅の辺りから大谿川沿いに7つの外湯をはじめ、木造の古い旅館や商店が建ち並ぶ温泉街を形成し、川べりにそよぐ柳が独特の風情を造り上げています。


城崎温泉はすでに江戸時代から賑わいを見せており、近郊の藩主や藩士が多数訪れており、また、幕末に桂小五郎が新選組に追われて城崎温泉に逃げてきたこともあったとのこと。

さらに明治以後、文人墨客に愛され、『城の崎にて』を書いた志賀直哉、作家・有島武郎をはじめとする多数の文豪が来訪。最近では元兵庫県議会議員の野々村竜太郎氏がたびたび視察?に訪れたことでも有名になりました。


城崎温泉では戦前まではほとんどの旅館に内湯が無く、戦後、内湯を認められるようになっても、その規模を制限されているため、宿泊者は7つある外湯に出向くことになります。


旅館宿泊者は全外湯の入浴料が免除され、全外湯を巡る「外湯めぐり」が名物となりました。その際、浴衣を着て下駄を履くのが正装とされ、ほとんどの旅館では旅館内用の浴衣とは別に、温泉街を出歩くための浴衣も用意しています。浴衣姿の宿泊客が下駄を鳴らしながらそぞろ歩く様は温泉情緒のひとつとなっています。


昭和の高度成長期、制限されてるとは言え各旅館に内湯が造られるようになると、お湯の安定供給が課題となり、1972年、すべての源泉のお湯を集中配湯管理施設に集められ、町内に張り巡らされている配管を通じて各外湯・旅館に送られるようになりました。


湧出温度が37~83 ℃の各源泉のお湯を、平均温度を57 ℃に安定させてから各外湯や旅館に配湯されています。それらに満たされてる澄明で塩辛いお湯は、循環ろ過の程度や加水の有無、清掃のタイミングにより多少の違いはあるが、基本的にどこも同じ泉質です。


外湯は大谿川の上流から下流に向かって鴻の湯、まんだら湯、御所の湯、柳湯、一の湯、地蔵湯があり、駅隣接のさとの湯を合わせて全部で七湯。


最も奥にある「鴻の湯」は城崎で最も歴史ある湯で、源泉に最も近い位置にります。また、ここには美しい庭園露天風呂があります。駐車場があるので日帰り入浴も多いようです。しかし、この駐車場が邪魔をして、徒歩の入浴客は公衆トイレの直前を横切って入ることになります。も少し配置に工夫が必要ですね。


まんだら湯」は「鴻の湯」に次いで歴史ある湯です。717年(養老元年)から720年(養老4年)、道智上人が千日の修行を行った末に湧出したことが城崎温泉のはじまりとされ、ここはその所縁の場所にあります。小さい浴槽だが、珠から湯が溢れてくるデザインは仏教的な因縁を感じさせます。


「御所の湯」は後白河天皇の御姉安嘉門院、御入湯の湯として由緒のある外湯。七湯の中でリニューアルが最も直近で、寺院のような建物は相当お金がかかっていると感じさせる豪華なつくりです。天井がガラスの内湯と露天とはつながっていて、大扉を開ければ全浴槽がオープンエアに。露天の奥には人工の滝を配し、温泉を楽しませようとの演出は抜群。しかしお湯はかなり薄まっていると感じてしまいます。


「柳湯」は 柳の木の下からお湯が湧き出たからこの名とされたとか。外湯のなかで最も小さいが、新しく小ぎれい。湯は熱めで、浴槽は小さいが深い。温泉感もあるし、静かで落ち着きます。


外湯の筆頭とされる「一の湯」は、江戸時代「新湯(あらゆ)」と呼ばれていたが、江戸時代中期の漢方医、香川修徳が「海内一(日本一のこと)」の泉質と絶賛したことから「一の湯」に改名したとのこと。規模は大きい部類で、山肌に掘った洞窟風呂が自慢です。しかし集中配湯の泉質にこれといった特徴もなく、温泉感は希薄です。


この温泉の泉源からお地蔵さんが出てきたからこの名となった「地蔵湯」は、そのことから建物横に地蔵尊が奉られています。江戸時代には、城崎の村民の多くに親しまれていた里人の湯で、古き良き、城崎の温泉文化の名残を留めるレトロモダンな施設です。


「さとの湯」は日本最大の駅舎温泉です。正式名称を「豊岡市立城崎温泉交流センター」といい、指定管理者によって運営される公設民営の温泉施設です。城崎では比較的新しく、最も巨大な外湯です。ここでは多種のサウナが整っているのがユニークですが、温泉でサウナが自慢ってなんで…?ただ、「ペンギンサウナ」と称する極低温サウナは秀逸。5度に設定していて、外湯めぐりで湯あたり気味の体には実に快適でした。


各外湯にはそれぞれ由緒はあるものの、今やどこも同じ温泉水が満たされているだけなので、それぞれのお湯の違いを楽しむことなどできません。ここは温泉そのものより温泉情緒を楽しむところだといえます。

・場所:JR山陰線・城崎温泉駅
・泉質:ナトリウム・カルシウム‐塩化物泉 75度
・訪問日:2007年5月8日


上大坊@有馬温泉

2019-09-12 23:32:29 | 温泉(兵庫県)
有馬温泉のバスターミナルから、この温泉街のメインストリート(といっても路地みたいな狭さですが…)を少し上ったところに小さいながらも風格の漂う有馬の老舗旅館、上大坊があります。

ここ有馬で「坊」のつく旅館が多いのは、もともと宿坊だった名残。なので、坊を名乗る旅館はたいがい老舗です。今回、ここのお湯にじっくり浸かっていたくて、近くながら宿泊してみることにしました。

案内された客室は6畳間。トイレはあるものの和式なのでやや不満。でもまあ、この有馬で素泊まりで一人当たり8,000円を切るんだから文句はないか。

さっそく温泉へ。脱衣所から階段を降りていく構造だが、なんか廃墟に侵入していくような感じ…あちこちの温泉に入って修行を積んでいる身には、これは良泉の予感。

浴室に入ると、強烈な金気臭が襲ってきます。意外に広い浴室の中には澄明のお湯の満たされた中ぐらいの浴槽と、茶褐色のお湯が掛け流されている小さい浴槽があります。澄明のほうは沸かし湯だそうだが、小さい方がいわゆる金泉ですね。

金泉の浴槽の壁は温泉の成分で変色してしまっています。新湯は竹の樋を伝って滴り落ちている。これで温度を下げているようです。

お湯を舐めると猛烈に塩辛く金気臭も著しい。鉄工所の臭いです。そして、この湯に浸かったら不思議なことに体が安定しません。尋常でない濃度のため体が浮いてくるんですね。

浴槽の底には温泉の泥がたまっていてプチ泥湯。この湯で顔を洗うとヒリヒリするし、誤って目に入ったら大変なことに。これほど濃い湯を保てるのは天神源泉に近いことと、浴槽を大きくしていないからではないかな。

この旅館の温泉に至る途中の小さなロビーに古ぼけた卓球台があって、無料で卓球することができる。久しぶりに浴衣&スリッパ姿で卓球をしてみました。この卓球台、表面はボコボコでピンポン球はイレギュラーバウンドしてしまうのだが、これぞまさしく温泉卓球。意外に楽しめました。

・場所:神戸電鉄有馬温泉駅
・泉質:含鉄-ナトリウム-塩化物強塩高温泉 82.4度
・訪問日:2011年8月31日

村岡温泉@村岡温泉

2012-05-19 21:52:11 | 温泉(兵庫県)

JR山陰線・八鹿駅から全但バスで50分、鹿田BSよりすぐのところ。兵庫県香美町村岡区の小さい集落の中にある温泉施設です。


ここは地中1,000mに掘り当てた比較的新しい温泉で、旅館街はなくてこの施設が唯一の温泉。規模は小さく、地元の人たちに愛される共同湯といった雰囲気ですね。


浴場は内湯のみで露天はないが、大きな窓が広がっており、手入れされた庭園が望めるので解放感はあります。規模の割には大きめの浴槽は総大理石。その一角の湯口から澄明なお湯が掛け流されています。


浸かるとサラッとしながらも僅かにヌメリ感も感じられる。無味無臭の淡泊なお湯ながら、上質な感がありますね。源泉温度は41.5℃とのことなので、加温もやむなしですが、やや温めの温度設定で長湯ができそうです。


湧出量は250リットル/分と、さほど多くはないが、この規模の温泉施設には十分な量。しかも無理して露天風呂を作って循環ろ過させるような愚かなことをしていないのがいい。


館内には小さいながらも休憩室もあって、地元の方々がくつろいではります。のどかでほのぼのとした雰囲気の温泉。これはいいですね。

・場所:全但バス・鹿田BS
・泉質:弱アルカリ性単純温泉 41.5度
・訪問日:2012年5月14日


上大坊@有馬温泉

2011-09-04 10:45:09 | 温泉(兵庫県)

P1120321

小さいながらも風格の漂う有馬の老舗旅館です。ここ有馬で「坊」のつく旅館が多いのは、もともと宿坊だった名残。なので、坊を名乗る旅館はたいがい老舗です。有馬温泉のバスターミナルから、この温泉街のメインストリート(といっても路地みたいな狭さですが…)を少し上ったところに小さいながらもぴかっと光る温泉旅館、上大坊があります。今回、ここのお湯にじっくり浸かっていたくて、近くながら宿泊してみることにしました。

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案内された客室は6畳間。トイレはあるものの和式なのでやや不満。でもまあ、この有馬で素泊まりで一人当たり8,000円を切るんだから文句はないか。

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さっそく温泉へ。脱衣所から階段を降りていく構造だが、なんか廃墟に侵入していくような感じ…あちこちの温泉に入って修行を積んでいる身には、これは良泉の予感。

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浴室に入ると、強烈な金気臭が襲ってきます。意外に広い浴室の中には澄明のお湯の満たされた中ぐらいの浴槽と、茶褐色のお湯が掛け流されている小さい浴槽があります。澄明のほうは沸かし湯だそうだが、小さい方がいわゆる金泉ですね。

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金泉の浴槽の壁は温泉の成分で変色してしまっています。新湯は竹の樋を伝って滴り落ちている。これで温度を下げているんでしょうね。

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お湯を舐めると猛烈に塩辛く金気臭も著しい。鉄工所の臭いです。そして、この湯に浸かったら不思議なことに体が安定しません。尋常でない濃度のため体が浮いてくるんですね。

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浴槽の底には温泉の泥がたまっていてプチ泥湯。この湯で顔を洗うとヒリヒリするし、誤って目に入ったら大変なことに。これほど濃い湯を保てるのは天神源泉に近いことと、浴槽を大きくしていないからではないかな。

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この旅館の温泉に至る途中の小さなロビーに古ぼけた卓球台があって、無料で卓球することができる。久しぶりに浴衣&スリッパ姿で卓球をしてみました。この卓球台、表面はボコボコでピンポン球はイレギュラーバウンドしてしまうのだが、これぞまさしく温泉卓球。意外に楽しめました。

  • 泉質:含鉄-ナトリウム-塩化物強塩高温泉 82.4度
  • 場所:神戸電鉄有馬温泉駅
  • 訪問日:2011年8月31日
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金の湯@有馬温泉

2011-02-17 00:19:01 | 温泉(兵庫県)
神戸電鉄・有馬温泉駅から歩いて10分足らず、温泉街のど真ん中にある「金の湯」は、2002年にオープンした共同湯。その前年にオープンした「銀の湯」とともに一般財団法人神戸観光局が運営しています。

ここはその名の通りが「金泉」が満たされており、気軽に有馬の特徴的なお湯が楽しめることにより人気の温泉施設です。館外には無料の足湯があって、いつも多くの観光客が足を浸けています。

お湯は金の湯の名のとおり、有馬の金泉が大きな浴槽に満たされており、猛烈な塩気と金気臭を保っています。ところが…「カビキラー」を撒いたんかいな?っと思うぐらいの塩素臭。

利用者の少ない平日は塩素も少なめにしたらいいのに… と思ってたら、外国人の大勢の団体さんがドヤドヤっと入ってきました。いかに豊富な湯量といえども、これほどの入浴客がいればやっぱり塩素投入もやむなしですかね…

・場所:神戸電鉄有馬温泉駅
・泉質:含鉄-ナトリウム-塩化物強塩高温泉 81.0~98.2度
・訪問日:2007年1月15日

銀の湯@有馬温泉

2011-02-14 23:08:42 | 温泉(兵庫県)

神戸電鉄・有馬温泉駅から歩いて10分ほど、温泉街の古い町並みの中、坂道の上のほうにある「銀の湯」は、2001年にオープンした温泉施設で、その翌年にオープンした「金の湯」とともに、有馬を代表する共同湯のひとつです。

しかし、事前の調べでは100%循環ろ過だそうで、温泉愛好者の評価も芳しくないのが気になるところです。

さっそく浸かってみると、炭酸泉と放射能泉の混合のお湯は澄明で無味無臭。炭酸泉なのに肌に気泡が付着することはないのは循環するうちに飛んでしまっているからでしょう。

それよりも館内に入ったとたんプーンと漂う塩素臭にはがっかりします。同じく塩素投入されている「金の湯」ほど泉質に特徴があるわけではないし、白湯の銭湯と変わらないというのが正直なところです。

・場所:神戸電鉄有馬温泉駅
・泉質:単純二酸化炭素冷鉱泉 18.6度 単純放射能温泉 29.4 (混合)
・訪問日:2007年1月15日


朝日温泉@神戸(新開地)

2011-02-12 10:30:01 | 温泉(兵庫県)

神戸・新開地にある朝日温泉です。ここは普通の銭湯なのだが、天然温泉で、しかも掛け流しとのこと。ここでも都心の施設故、階層構造になっています。

1階は玄関のみで、2階は脱衣所、3階が浴室です。しかし、脱衣所に入った途端に強烈なタバコ臭で萎え、浴室の塩素臭でまた萎える。

それでも、小さいながらも掛け流しの源泉浴槽を守っているのは立派です。湯の花の舞う源泉は温いので、冬場は少々きついかも。しかし、加温浴槽と交互に浸かっていたら寒くなることもないし、のぼせることもありません。

元来ヌル湯好きのワタシのこと、喜んでここに浸かっていると、程なくして全身に気泡が貼りついてきた。そのまま放っておくと、全身アワアワなことになってビックリ。多少のツッコミどころはあるが、お湯の質はAクラスです。

・場所:高速神戸線・新開地駅
・泉質:弱アルカリ性単純温泉 31.1℃
・訪問日:2007年2月4日


湊山温泉@神戸(平野)

2011-02-11 00:10:10 | 温泉(兵庫県)
神戸市バス・平野BSのすぐ近く、神戸駅や湊川神社から有馬街道を山の方に登っていったところにある平野地区は、天王谷川の扇状地で、昭和の面影を色濃く残す商店街・住宅街になっています。

この住宅街の細い道をしばらく歩くと湊山温泉の建物が見えてきます。この湊山温泉自体は平安時代には既に存在し、すぐ近くにあった福原京の公家や平清盛などの武士も入浴したという説もあります。

昭和のヘルスセンターといった趣の建物は、一見古そうだが、中はリニューアルされていて清潔感を保っています。

広い浴室の中央に加温浴槽、入り口のところに非加温・掛け流しの源泉浴槽があり、どちらもウグイス色のお湯が満たされています。温泉の湧出時は無色だそうだが、長時間放置すると茶褐色の沈殿物が発生してお湯を色づけるとのこと。

非加温の源泉浴槽に浸かれば、最初は冷たいが、徐々に慣れてきます。ここには飲泉場もあり、蛇口をひねると源泉が出てきます。飲んではみたものの、妙に酸っぱくて飲みにくい。

この温泉、利用者の落ち込みと神戸市の上下水道料金見直しに伴う負担増の影響で、2015年に廃業することが決まったのだが、こんな街中にある一級の温泉…潰すには惜しいとすぐに後継者が現れ、現在に至っています。

泉質:含二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物低温泉 28.2度
場所:神戸市バス・平野BS
訪問日:2006年9月21日