バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

武雄温泉元湯@武雄温泉

2009-09-28 00:00:40 | 温泉(佐賀県)

JR佐世保線・武雄温泉駅より歩いて10分ぐらいのところ、武雄温泉の開湯は約1200年前、嬉野温泉と並び肥前国風土記にも既にその名が登場しています。


佐賀藩城主の鍋島氏をはじめ、伊達政宗、宮本武蔵が、また幕末にはシーボルト、吉田松陰らが入湯したといわれる歴史に名を残している温泉です。

現在、17軒の旅館が存在し、その落ち着いた静かな佇まいから、お忍びで訪れる芸能人などの著名人も多いと言われています。


この小さな温泉街のもっとも奥のところに、この温泉のランドマーク、龍宮城を思わせる楼門が鎮座しています。ここが武雄温泉の共同湯です。


この楼門は明治・大正時代を代表する建築家である辰野金吾の作で重要文化財になっています。東京駅の設計でも知られている辰野は、ここ佐賀県の出身とのこと。
楼門の奥には、これまた重要文化財の新館が建っており、ここは現在は展示室となっています。


共同湯には昔ながらの「元湯」と、最新設備の「蓬莱湯」があるが、躊躇なく「元湯」に直行。高い天井と広い浴槽にはゆったりとした時間が流れているようで、レトロな造りは温泉情緒タップリ。


澄明で臭いもなく、ややつるつるしたお湯が惜しげもなくかけ流されています。浴槽はあつ湯とぬる湯に分かれていて、ぬる湯でも熱いぐらいで、あつ湯にはとてもとても…


目立った特徴に欠ける泉質ではあるが、名湯っていうのはこういう単純泉にあるんですよね。共同湯でこれほど大規模で、なおかつ情緒のあるところは今や貴重な存在です。


現在、九州新幹線長崎ルートの工事が進められており、完成すれば武雄温泉と長崎が新幹線でつながるが、肝心のここから鳥栖までのルートをどうするかで大モメにモメているので、新幹線の開通効果は限定的だと思われます。

・場所:JR佐世保線・武雄温泉駅
・泉質:アルカリ性単純温泉 51度
・訪問日:2006年8月22日


うれしの元湯温泉@嬉野温泉

2009-09-27 00:14:30 | 温泉(佐賀県)

嬉野温泉は武雄温泉と並ぶ佐賀県を代表する温泉。町の中心地にお湯が湧く九州でも有数の大温泉街で、嬉野川を挟んで大小50軒近くの旅館が軒を並べています。


JR佐世保線・武雄温泉駅よりJR九州バスで約30分、またはJR長崎本線・肥前鹿島駅から祐徳バスで約30分と、現在のところ公共交通ではバスしかアクセスできないが、現在工事が進められている九州新幹線長崎ルートが開業すると、待望の駅ができることになります。


嬉野温泉はつるつるした特徴的な浴感のある重曹泉で、それが美肌に効果があることから「日本三大美肌の湯」(残り2つは斐乃上温泉、喜連川温泉)として知られています。温泉は飲用にも適しており、中でも温泉を使って炊いているという温泉湯豆腐は嬉野を代表する名物となっています。


うれしの元湯温泉は、主に観光客を対象とした「シーボルトの湯」とともに、嬉野温泉では数少ない共同湯のひとつです。共同湯といって食事処や売店、休憩所を備えたスーパー銭湯のような形態で、温泉情緒には欠けるが、地元の人たちで賑わう普段使いの共同湯です。


所詮は「スー銭」かと、あまり期待せずに入浴したら、意外なことにお湯がオーバーフローしています。限定的に掛け流しているようです。浴室の一角に飲泉口があったので、源泉を使っているのは間違いないですね。


まずまずの泉質ではあるが、旅館の温泉では感じたヌメリ感が、こちらではあまり感じられない。普通のお湯のようなキシキシした感触です。少なからず加水があるのでしょうね。また、こういったスーパー銭湯では仕方のないことだが激しい塩素臭。どうにかならんもんかいな…

・場所:JR九州バス、祐徳バス、西肥バス・嬉野温泉BC
・泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉 88.7℃
・訪問日:2006年8月21日


入船荘@嬉野温泉

2009-09-26 13:27:50 | 温泉(佐賀県)

嬉野温泉は武雄温泉と並ぶ佐賀県を代表する温泉。町の中心地にお湯が湧く九州でも有数の大温泉街で、嬉野川を挟んで大小50軒近くの旅館が軒を並べています。


嬉野温泉はつるつるした特徴的な浴感のある重曹泉で、それが美肌に効果があることから「日本三大美肌の湯」(残り2つは斐乃上温泉、喜連川温泉)として知られています。


温泉は飲用にも適しており、中でも温泉を使って炊いているという温泉湯豆腐は嬉野を代表する名物となっています。


今夜の宿泊は嬉野のバスセンター近くにある中規模の旅館です。ここはプランによっては素泊まり3,000円~と激安。ええ、ワタシも朝食のみの激安プランです。事前情報では嬉野温泉には料理屋や居酒屋があるので食事に苦労することはないと…


宿は激安な分、建物は昭和の香りが漂う年季入りで、しかも、玄関の雰囲気がラブホテルのよう。そして客室のサービスも最低限。でも、ひとり旅にはこんなドライなサービスのほうがありがたい。


旅館の大浴場も昭和的です。申し訳程度の露天もあるが、メインは屋内。透明の、ややヌルヌルしたお湯がたっぷりと注がれているが、残念ながら掛け流しではなさそうです。しかし、龍神温泉にやや似た泉質は「美肌の湯」の称号は嘘ではない。


しかし、この昭和の雰囲気は好きな人にはいいが一般的には単に古臭く感じるだけでしょうね。無粋な超音波気泡装置や不要な装飾を廃すとか、照明を変えるとか…経費をかけずとも手の打ちようはあるでしょうに…

・場所:JR九州バス、祐徳バス、西肥バス・嬉野温泉BC
・泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉 79.8度
・訪問日:2006年8月21日