バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

吉岡温泉館@吉岡温泉

2008-10-19 23:19:08 | 温泉(鳥取県)

鳥取市の郊外、日本でいちばん大きいとされる池・湖山池の畔に、昔ながらの小さい温泉街がこの吉岡温泉です。評判では江戸っ子もたじろぐ熱い湯とのことなので、今までビビッて来ることはありませんでした。


しかし、今回は珍しくグループ温泉旅。ガツン湯が大好きな某温友さんの起ってのリクエストにより、共同浴場の吉岡温泉館に来てしまいました。不安だ…


確かに熱いお湯だが、浸かれないことはないかな。匂いも味もない素直なお湯だが、評判どおり実に熱い。じっと我慢して浸かっていたらまだ大丈夫だが、湯口に近寄ると…突然熱い湯が噴出してきてウワアぁぁ!!!


大慌てでとび出したが体は真っ赤!情けない格好だ。上島竜兵の気持ちがよくわかりました。心を落ち着けて、ゆっくり入ってみると、少しは慣れてくるが、やはり熱い。


こんな熱い湯でも地元の人たちは平気なのかなと思っていたら、地元に人たちも結構辛そうです。湯に入るときもジワジワ入っていくし、苦痛に耐えるような表情だし。そんなに無理せんでも…っと思うのだが。

・場所:日ノ丸自動車・吉岡温泉BS
・泉質:単純泉 51度
・訪問日:2008年6月22日


佐伯祐三展~パリで夭逝した天才画家の道~@大阪市立美術館

2008-10-17 17:01:37 | アート・文化

P1000535P1000537 休日には多くの市民で賑わう天王寺公園の中に、和洋折衷建築の美しい姿を誇るのが、1936年開館の大阪市立美術館です。

この辺りは住友家本邸のあった場所で、日本庭園「慶沢園」とともに住友家から寄贈されたとのこと。

P1000557 この美術館で現在開催されているのが「佐伯祐三展」です。

30歳の若さでこの世を去った佐伯は、激しい筆づかいが特徴的な大阪出身の天才画家。渡仏してからの、パリの町並みを描いた作品群や、髭の郵便配達夫など、日本を代表する洋画作品を創作しました。

中でもパリのカフェや広場での、乱雑ながら色鮮やかな広告文字を精緻に描いた作品は、フランスパンの匂いが漂ってきそうな程の、パリの趣が溢れています。

佐伯は事情により一時帰国を余儀なくされ、しばらくの間は東京や大阪の町並みを描いていたが、単調な風景に著しくモチベーションが下がったといいます。ウーン…ちょっと嫌なヤツですね。

P1000534 それはともかく、戦争の暗い時代に入る前、パリの最も美しい時代を描いた作品群は一見の価値がありますね。

このほかに、大阪市立近代美術館建設計画によってコレクションされた近・現代作品の展示も同時開催しています。

16億円で購入したことで一時議論となったモディリアーニの作品のほか、デ・キリコやダリの作品も展示されています。

開催期間は残り僅か。急げ!!!

  • 開催期間:9月9日~10月19日
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大阪の路面電車@住吉大社

2008-10-15 03:10:50 | まち歩き

P1000448 近場のローカル線探訪@南海汐見橋線の続きです。

南海汐見橋線で岸里玉出駅に到着した後、この駅から南海本線で和歌山方面へ二駅のところ、住吉大社駅にやってきました。

この駅の東側のところに住吉大社の鳥居が迎えてくれます。

P1000456 鳥居をくぐり、名所、太鼓橋を渡ると、4棟の本殿からなる住吉大社の社の群が現れます。

ここは大阪を代表する神社で、特に正月の初詣では関西最多の参拝者を集めるのはよく知られるところ。

P1000453 ここは、航路の安全を守る神さんのため、漁業や海運従事者の信仰が篤いところ。

ワタシもバス旅が大過なく続けられるようお願いしてみました。

とても都会の真ん中とは思えない静かな空間。これは貴重だな。

P1000458 そんな落ち着き払った住吉さんの目の前を、阪堺電車が走っています。

住吉大社の目前の住吉の電停は、阪堺電車の分岐点で、真っ直ぐ北に進むと大阪の最もディープな新今宮から恵比須町へ、東に進むと大阪の最も高級住宅地の帝塚山を通って天王寺駅へ、なんだかここが極楽と地獄を分ける閻魔庁のような場所です。

P1000457 全車両が集まるこの場所は鉄ヲタの聖地。少し待つ間に350型や500型、700型が集まってきます。

この阪堺電車、地域の足として今でも重要な路線ではあるが、経営は厳しいのでしょう、いまだに写真の161形ようなクラシックな電車が現役です。

Img_5364 この電車は昭和4年製。あまりに古すぎて冷房が取り付けられないため、夏場はお休みするようです。

この阪堺電車、単なるノスタルジックな存在ではなく、実際、そこそこの乗客があり、地元の足として定着しています。

Img_6113 ここからは個人的な考えなのだが、この路線を四天王寺前まで延長すれば、四天王寺や一心寺への参拝客が利用するのではないか…さらに上本町駅を経て大阪城に達すれば、大阪の代表的な旧跡を巡ることができるんですよね。

そんな夢のようなことはともかく、少なくともpitapaを使えるようにするとか、乗車口の段差をなくしてバリアフリーにするとか…

手の付け所はいっぱいあると思うのだが…

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近場のローカル線探訪@南海汐見橋線

2008-10-13 23:56:50 | まち歩き

P1000439 大阪に汐見橋線という路線があるのをご存知でしょうか。

この汐見橋駅と岸里玉出駅のたった4.6kmの南海電車の盲腸線だが、正式には南海高野線で、この汐見橋駅は高野線の大阪側の正式な起点です。

P1000444 大阪と高野山を結ぼうと目論んだ高野鉄道の起点として明治33年に開業した駅ではあるが、今や南海高野線の全列車は岸里から南海本線に併走して大ターミナルの難波駅に直 通するため、見放されたこの区間はローカル線に成り果ててしまいました。

さらに岸里玉出駅の高架化により、レールも完全に高野線と切り離され、かろうじて南海本線とはレールが繋がっているものの、駅の端っこにある専用ホームからひっそりと発着する有様です。

P1000440 この線の基点の汐見橋駅では、難波から地下鉄で一駅の絶好の立地にもかかわらず、発着は昼間では30分に1本とまさに地方都市レベル。

駅舎内には起点駅の名残、昭和30年代当時の観光案内図が一部剥落しながらも残っています。ここでは時間が止まっていますね。

P1000445_2 以前は難波と高野山を結んでいた峠のクライマー2200系が、余生を楽しむように平坦な路線をのんびり走っています。

それでも2009年春には阪神電車なんば線が開通し、この汐見橋駅前の地下に阪神桜川駅ができるとのこと。

これによって利用者も多少は増えるかもしれないが、今のような不便なダイヤでは利用は限定的になると思います。阪神なんば線のダイヤに合わせた頻繁な運転を望みます。

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山陰の温泉情緒・バスの旅(2)

2008-10-12 20:58:11 | ☆バスde温泉(中国)

バスde温泉@大阪~三朝の続きです。

P1000111

三朝で宿泊した後、湯村へ向かうため旅館の朝食は急いで食べることに。今日の乗り継ぎ時間はタイトなので仕方ない。8:33三朝温泉発の日の丸交通の路線バスで倉吉駅へ、乗車時間は20分ほどだが、やっぱりこの路線バスがワタシの旅の必須ですね!

P1000114

倉吉駅に着くとバスを飛び降り、急いで切符を購入。8:59発のスーパーまつかぜに乗って、これまた短区間だが鳥取へ向かいます。別に特急に乗るほどの距離ではないのだが、普通列車だと鳥取発のバスに間に合わない。山陰本線の益田駅から長躯、倉吉駅に達したキハ187系は、振り子機能とハイパワーを生かして、残り僅かの区間をぶっ飛ばします。一昔前のディーゼルカーとは隔世の感がありますね。

P1000124

鳥取駅から日本交通バスと全但バスが共同で運行する「ゆけむりエクスプレス」に乗って湯村温泉へ直通します。バス乗り場に現れたのは全但バスのいすゞキュービック、路線タイプ。あれ?以前このバスに乗ったときは高速バスの車両を使ってたのに…酷くグレードダウンだな…この路線、途中に岩井温泉を経由するが、3ヶ月ほど前に訪れたばかりなので、今回は通過。(そのときのレポはこちら)ちょうど1時間で湯村温泉に到着しました。

P1000153

湯村温泉は90度以上の熱湯がこんこんと湧き出す荒湯を中心に、旅館やおみやげ屋が林立し、情緒あふれる温泉街が成り立っています。お寺と源泉が隣り合ってるのは昔から温泉と信仰は深く結びついていたことを表していますね。

P1000132

この荒湯では入浴することはできません。沸騰しそうなほどの高温のお湯が湧出していて、地元の方がカニや野菜を湯がくのに使っています。また、観光客は近くのお店で玉子を購入すれば温泉玉子を楽しむこともできる。

P1000150

春来川を挟んで反対側の広場は、湯村温泉を舞台としたNHKのドラマ「夢千代日記」を記念して作られた公園で、吉永小百合が原爆による白血病を患う夢千代を好演したのがあまりにも有名です。ここには恒久平和を希求して、夢千代の銅像が建立されています。

今回、今年にオープンしたばかりの共同湯を確かめる目的もあってここにきました。

この新薬師湯は温泉好き(湯ヲタ)にとっては残念なことになっているが、湯村温泉はこの程度ではありません。

110_1082

以前ここに宿泊したときの旅館「さんきん」は、小さい旅館ながら自家源泉。澄明なしっとりとしたお湯が一晩中掛け流されていました。要は温泉の使い方。元々の温泉の質はいいので、いい旅館を選びさえすれば湯ヲタにも満足させるだけのポテンシャルはあると断言できます。

P1000160

湯村温泉からは全但バスの高速バス「夢千代号」で一気に大阪へ帰ります。この路線、北近畿豊岡道路の一部開通によって、著しく所要時間が短縮されたので、八鹿で特急列車に乗り換えるより速くなっています。

ところで、この旅の直後、鳥取・湯村間で乗車した「ゆけむりエクスプレス」の全但バス担当便が全廃されました。グレードダウンしてたのはそのせいかもしれません。燃料が高騰する昨今、バス会社の運営も厳しさを増しているようですね。

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