バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

HOTEL HOLIDAY HOME@京丹後市

2021-07-08 20:23:46 | 景勝地
京都丹後鉄道・かぶと山駅から車で10分ほどのところ。久美浜湾に接する特徴的な鐘型の山・兜山(かぶとやま)の麓、かぶと山公園内に、その名の通り、自然の中で休暇を楽しむことのできるホテルがあります。



ここは神戸を拠点にして、国内各地に33店舗(関連店舗含む)のセレクトショップ「Bshop」を展開する株式会社ビショップの運営するホテルです。



緊急事態宣言の明けた7月、久しぶりに妻殿とちょっとリッチな休暇を楽しもうと、このホテルに宿泊することにしました。

交通手段はレンタカーで、このホテルには温泉は無い。バスでもなければ温泉でもない(しかも一人旅でもない)という、ワタシのポリシーからはかなり遠ざかっているが、妻殿のリクエストなので仕方ない。

兜山の外周道路からオートキャンプ場のほうに曲がると、数棟からなるこのホテルの建物が現れます。駐車場に車を停め、エントランスから敷地内に入ります。



手入れされた庭の先にある建物が「Bshop久美浜店」。ここではセンスの良い服や雑貨が販売されています。ホテルで使用しているパジャマも販売されてるとのこと。



その左側にある建物がレストラン棟と一体になったホテル・レセプションです。こちらでチェックイン。ここには薪の暖炉があり、冬には実際に使用しているとのこと。本棚にある本を借りてゆっくり読書するのもいいですね。

ホテル・レセプションの奥の扉からプロムナードを少し歩いたところにある平屋の建物が1棟2室のスタンダードツイン。本日はここに宿泊します。



玄関ポーチから中に入ると、天窓から光の差し込む高い天井が特徴的な客室になっていて、2台のベッドと窓に向かったソファが並んでいるだけの、簡素ながらセンスの満ち溢れる空間です。



木のぬくもりを感じるベッドには、ナチュラルなリネンの布団が掛かり、柔らかな枕が置いてあります。見るからに気持ちよさそう。ベッドサイドにはブックライトが設えられていて、寝転びながらの読書も楽しめます。



掃出しの窓の外はウッドデッキのテラス。あいにくの雨のため、久美浜湾は鉛色なので判りづらいが、天気がよければ木々の間から青い海が見えると思います。



室内には海側に窓のあるバスルームと、洗面台、流し台、トイレがあり、ゆったりとしたバスタブに浸かる至福を味わえます。温泉ではないのが非常に惜しいが、こればっかりは仕方ないですね。



食事は、レセプションの先にあるレストラン「Reception Garden」に用意されます。広いホールと通路のような細長いスペースにテーブルが並ぶ全50席足らず。



料理の詳細は食べログで。

フレンドリーで気さくなホテル・スタッフのホスピタリティーにも台満足。緑豊かな雑木林から垣間見える久美浜湾の景色を眺めながら、ゆったりとした休日を過ごすことができました。




奈良県十津川村

2019-06-22 14:46:41 | 景勝地
奈良県吉野郡十津川村。ここは全国で最も広い面積を持つ村としても知られています。紀伊半島の最深部にあり、国道が開通するまでは周囲とは隔絶した地域だったため、独特の文化・気風を持っています。

壬申の乱の頃から幕末までは免租の特権を得ており、南北朝時代や幕末の争乱期に狂言廻しのように現 れる十津川郷士を輩出するなど、日本の歴史形成にも大きく関わっている村です。

全長166.9㎞、停留所の数は167、高速道路を使わない路線では、日本一の走行距離を誇る「八木新宮特急バス」。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を駆け抜けることもあり、最近ではマスメディアにも取り上げられ、かなり有名になってきました。

この路線の多くは山岳地域で、その中核こそ全国で最も広い面積を持つ村としても知られている十津川村の村域です。この路線は十津川村の欠くことのできない重要な生活の足でもあるのです。


十津川村には十津川温泉、湯泉地温泉、上湯温泉からなる温泉があり、それらをまとめて「十津川温泉郷」と呼ばれており、これらが日本百名湯にも選ばれています。
十津川温泉郷が広く知られるようになったのが2004年、全国に先駆けて「100%源泉掛け流し宣言」を発表したこと。折も折、温泉偽装が世間を賑わせていたときに「掛け流し」の価値を高めたことが全国に波紋を広げました。

・十津川温泉

十津川温泉は十津川温泉郷の中核で、十津川村のやや南部、二津野ダム湖畔の平谷集落に10軒足らずの旅館・民宿と村営の入浴施設などが点在する実に静かな温泉街です。
源泉の発見こそ元禄年間という古湯ではあるが、あまりにも秘境にあることから知られることもなかったが、1974年、二津野ダムの完成によって集落が 移転した際に、現在の平谷地区まで源泉を引湯することに成功。これによって温泉街が形成されました。

・湯泉地温泉

湯泉地温泉は十津川村のほぼ中央に位置し、十津川村役場の十津川沿いに、数軒の旅館・民宿と2箇所の村営の入浴施設などが点在する、1581年佐久間信盛が訪れたといわれている古い歴史を持つごく小さい温泉です。最近、高級な離れ宿がオープンするなど、注目の温泉です。

・上湯温泉

上湯温泉は十津川の支流、上湯川上流に湧く温泉で、享保年間に里人が見つけたといわれる独特の泉質をもつ秘湯。川の畔にある大自然の中のしっとり落ち着いた一軒宿が人気の温泉です。

この村を語る上で避けて通られないのが1889年(明治22年)の「十津川大水害」です。同年8月に紀伊半島を襲った台風により、十津川村を縦断して流れる熊野川(十津川)流域で大規模な山腹崩壊が1080か所で発生。十津川を土砂がせき止めた後に決壊し、それにともなう洪水により、この村に壊滅的な被害をもたらしました。

地形が大きく変わるほどの災害により、生活の基盤である耕地や山林を損失した被災者2691人が北海道に移住。新十津川村がつくられることになりました。北海道の新十津川町では現在、十津川村を「母村」と呼んで同じ町(村)章を用いるなど、多くの交流があります。

記憶に新しい2011年(平成23年)の台風12号による「紀伊半島豪雨」。この時も「十津川大水害」と同様の土砂災害や氾濫が発生し、十津川村だけでも死者・行方不明者12名という犠牲に加え、折立大橋の落橋、長殿発電所の流出など、大きな被害がありました。

今もなおその爪痕が残る十津川村では、基幹となる国道168号線の改良工事を行うほか、観光振興に力を入れるなど、復旧・復興に努めています。

白川郷@岐阜県

2012-10-05 10:33:47 | 景勝地

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白川郷は岐阜県内の庄川流域、白川郷・五箇山の合掌造り集落としてユネスコの世界遺産に登録されたことで、一気に知られるようになりましたね。そして、この景観を特徴付けるのが合掌造りの民家群です。

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急角度の大屋根を持つ合掌造りは、この地に毎年訪れる冬の豪雪に耐えるためとも、江戸時代に活発になってきた養蚕の棚を設置する空間を確保するためとも言われています。

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初めてここを訪れたのだが、幸か不幸か前日からの大雪で、この独特の景観も真っ白に覆われています。もう何が何だか…でも、雪に耐えて身を寄せ合っているような姿は、白川郷らしい姿であるとも言えます。

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そして、こんな雪でも観光客はたくさん訪れ、お土産屋さんも盛業されていますね。

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30年から40年に一度、合掌造りの茅葺屋根の葺き替えが行われるとのこと。この葺き替えは地域住民が共同で作業し、この作業組合を結(ゆい)と呼んでいるそうです。そういえば沖縄にも同様の「結」と呼ばれる連携があったような…なにか繋がりがあるんでしょうかね?

  • 訪問日:2011年1月29日
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上高地@松本市

2012-09-29 09:58:54 | 景勝地

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上高地は中部山岳国立公園の一部、梓川の上流に位置する、日本有数の山の景勝地です。今回、初めてこの人気の場所を訪れることができました。このあたりの標高は約1,500m。実に涼しくて気持ちがいいですね。真夏でも最高で22℃ほどにしかならないそうです。その代わり、真冬の最低気温は-20℃を下回りそうですが…

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この上高地は、前後約10km、幅最大約1kmの堆積平野で、この高度でこれほどの広さの平坦地は、日本では他に例が少ないとのこと。これは、梓川が焼岳火山群の噴火活動によってせき止められて池となり、そこに土砂が堆積していって現在のような平野ができたそうです。

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日本アルプスとも称されるように、この周辺は切り立った山とV字渓谷が織り成す厳しい地形のなか、ここだけ鏡のように鎮まった池や湿原、そしてそこにニホンザルやツキノワグマ、さらに渡りを忘れたマガモが住みつくなど、厳しいながらも豊かな環境がここの魅力なんでしょうね。

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上高地へのアクセスは、松本駅から地方私鉄のアルピコ交通・上高地線で新島々へ、新島々のバスターミナルから路線バスに乗り換えて2時間足らずで来ることができます。今まではこのルートが主流だったが、1997年に安房トンネルが開通して以後は、高山から平湯バスターミナル経由で、こちらは1時間半ほどで来ることができる…名古屋や関西からのアクセスが一気に改善されました。また、新釜トンネルの開通も大きいですね。

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なお、上高地は通年でマイカー規制が行われていて、シャトルバスかタクシーを利用して上高地バスターミナルへ向かうしかありません。観光バスでさえもハイシーズンの特定日にはシャトルバス乗換が必要とのこと。こういった規制は、渋滞の酷い他の観光地でもやってほしいもんです。

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瀞峡@新宮市・紀和町・十津川村

2011-06-08 23:50:44 | 景勝地

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大峰山系を源流域とする熊野川(十津川)と、日本有数の多雨地帯である大台ヶ原を源流域とする北山川とが合流する辺りから、北山川を少し遡ったところは、豪雨と急流により削られた深い渓谷が続いています。峡谷の両岸に高さ50mにおよぶ断崖、巨石、奇岩、洞窟が1km以上続く日本屈指の景勝渓谷を誇るこの辺りは、上流から、奥瀞、上瀞、下瀞と呼ばれる、いわゆる瀞峡(どろきょう)です。特に下流部の瀞八丁は国の特別名勝および天然記念物として特に著名ですね。

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この古くから名勝と讃えられている瀞峡を、熊野交通が運営する観光船で巡ることができます。この船はウォータージェットという特殊な方式で推進する珍しい船。水深の浅い北山川では、普通の船では川底にスクリューが支えてしまう…なので、ポンプで水を噴出して推進するウォータージェット方式にしています。

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志古乗船場から勢いよく水しぶきを上げて熊野川を少し上流へ進み、北山川へ入ってしばらく行くと、この辺りは人家もほとんどなく、まさに自然だけの景観。いよいよ瀞峡ですね。

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突如カモシカが現れたりします。気候のいい時期なら川風も気持ちいい!

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予約しておけば途中の田戸乗船場で乗降も可能。この近くに観光・保養施設の瀞流荘と、そこから観光用に復元された紀州鉱山のトロッコに乗って湯の口温泉に行くことができます。

  • 湯元山荘@湯の口温泉

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さらに上流に遡って、いわゆる瀞八丁に到着。ここで暫しの休憩の後、再び下流へ戻ります。ここには十津川温泉や十津川村役場前から奈良交通バスで陸路で来ることも可能。いちど陸路で来てみたいですね。

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この観光船、確かに景色は絶景なんだが、テープレコーダーの安っぽい観光案内や無理やり撮られる集合写真など、昭和の団体旅行といった趣き。これには興ざめですね。ひとり旅にはどうなんだか…そんなツッコミどころもともかくとして、やはりこの絶景にはいつも魅せられてしまいます…

  • 訪問日:2009年8月12日
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