紀伊半島の最深部、国道が開通するまでは周囲とは隔絶した地域だったため、独特の文化・気風を持ち、南北朝時代や幕末の争乱期に狂言廻しのようにして現れる十津川郷士を輩出した奈良県十津川村。ここは全国で最も広い面積を持つ村としても知られています。
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十津川温泉は、十津川温泉、湯泉地温泉、上湯温泉から成る十津川温泉郷の中核で、十津川村のやや南部、二津野ダム湖畔の平谷集落に10軒足らずの旅館と村営の入浴施設などが点在する実に静かな温泉街です。もちろん日本百名湯にも選ばれています。
この実に小規模な温泉街の一角にある「ゑびす荘」は、十津川温泉では老舗旅館のひとつで、すぐ近くの「湖泉閣吉乃屋」とは対照的に庶民的な値段が魅力のお宿です。
この実に小規模な温泉街の一角にある「ゑびす荘」は、十津川温泉では老舗旅館のひとつで、すぐ近くの「湖泉閣吉乃屋」とは対照的に庶民的な値段が魅力のお宿です。
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客室は小ぢんまりしていながらも、手入れされていて清潔で快適。湖から少し離れているのでエメラルドブルーの湖水を見ることはできないが、果無山脈を望むことはできます。
この旅館を営んでいるのはまだ若いご夫妻です。祖父が営んでいたこの旅館をこの若夫婦が都会からUターンして引き継いだとのこと。
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この旅館の温泉は1階に貸切湯、2階に露天湯が設置されています。1階の貸切湯はいささか古びた感じではあるが、ぷうんと漂うアロマの芳しさにまず悩殺されます。お湯に浸かるとトロリとした濃厚な浴感があります。
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2階の露天湯は新しく設置されたようで割と広々。浴槽には十津川特有のまるで上質の白ワインのような淡麗なお湯が掛け流され、広い空を眺めながら上質のお湯に浸かる至福を味わえます。
この旅館の食事は極めてヘルシー。夕食は十津川産の野菜を使ったお料理が並びます。
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料理の詳細は食べログで
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若夫婦だからこその工夫を凝らした新感覚の料理の数々。美味しくてヘルシーなこの料理を食べて、十津川のフレッシュな温泉に浸かったら、帰った翌日はすっかり体が軽くなりました。
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