バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

川湯温泉公衆浴場@川湯温泉

2009-02-28 20:17:58 | 温泉(和歌山県)

Img_5563 川湯温泉は大塔川の川底から、ポコポコ気泡とともにお湯が湧いてくる野趣溢れる温泉です。

冬になれば川岸をせき止めて、水着で入れる「仙人風呂」が拵えられて、家族連れやカップルで大人気の実に健康的な温泉です。

しかし、三朝温泉の河原湯みたいな、公衆の面前で全裸になる温泉でも平気なワタシだが、独り旅でこの嬌声のなかに混ざるのは意外に気が引ける。

Img_5564 でも大丈夫。無理して川に入らなくても、ここには地域の共同湯があります。

川縁に建つコンクリート造りの、少々殺風景。しかも、壁に描かれた温泉マークは悪趣味の域です。

しかし、入浴料は250円という格安で、地元の人たちで賑わっています。

Img_5549 浴室に入ると、うっすらと温泉のいい匂いが室内に充満し、蛇口からは清澄なお湯が掛け流されています。

僅かに湯の花が漂うお湯は、口に含んでも無味無臭。

実にあっさりとした泉質で、悪く言えば無個性。

Img_5552 しかし、少しヌルっとした湯ざわりは悪くない。

ていうか、十津川や湯の峰の個性的な温泉に囲まれていて、印象が薄い感があるが、単体ではかなり上質な温泉だと思います。

河原で楽しく湯に浸かるのもいいのでしょうが、ほんまもんの温泉に親しむにはこういった共同湯のほうがいいな。

  • 泉質:ナトリウム・炭酸水素塩・塩化物泉 73度
  • 場所:奈良交通、熊野交通、龍神自動車・川湯温泉BS
  • 訪問日:2007年12月14日
  • 単純泉 73度
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そごう・大丸@心斎橋

2009-02-11 18:59:53 | まち歩き

P1020289 大阪のメインストリート御堂筋。

この御堂筋が美しい理由は街路樹の銀杏と、建物の高さが百尺(現在、制限は緩和されている)に統一されていることにあるのでしょうね。

自動車の時代が来ることを先読みした大正時代の偉人には尊敬です。

P1020305 そのモダンな御堂筋の、商業施設の代表格は心斎橋の大丸とそごうの両百貨店です。

大丸心斎橋店は、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計、1933年竣工の重厚なネオ・ゴシック様式の名建築。

P1020304_2 一方のそごうは村野藤吾設計、1935年竣工のモダニズム建築の傑作だったが、バブル期の無理な出店戦略が災いして業績が悪化。

この心斎橋店も閉店後、あっさり解体されてしまいました。

民事再生手続きの終了後、御堂筋の容積率の規制緩和を機に、再起を期してこの心斎橋の地に地下2階・地上14階、約40,000m?の売り場面積を誇る百貨店を再オープンしたのが2005年のこと。

先日、その心斎橋そごうが大丸に売却されるとの報道があり、衝撃が走りました。

でも冷静に考えれば理解できなくもない。

P1020308 大阪2011年問題と呼ばれる、市内、各百貨店の新規出店・建て替え・増床の大半が出揃う2011年以後の「パイの奪い合い」競争に、そごう・西武連合が利あらずと見て早くも撤退を決めたのでしょう。

一方の大丸も、ヴォーリズ設計という歴史的価値のある建物によって、増床をしたくてもできない状況の中、真横の約40,000m?の売り場は魅力的であるに違いない。

P1020300_2 この際、大丸にはそごうの建物に売り場の大半を移ってもらって、現建物を竣工時のモダンな姿に戻して、高級ブランドを中心としたなど、プレミアムな構成にしてもらいたいもんです。

その際は、売り場増床のために潰してしまった大吹き抜けと、大食堂の再生もお忘れなく。

ところで、そごうが大丸になると、「大丸、そごうを東へ…」と歌う「カメラのナニワ」のCMソングはどうなるのでしょうねぇ…

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ストーク@伊賀上野

2009-02-08 22:26:36 | 料理(洋食)

P1020224_2

訳あって職場の仲間、6人で三重県伊賀市の伊賀上野に行くことになりました。せっかく伊賀に行くのだから、伊賀牛が食いたいよなぁ…でも、焼肉っちゅうのも芸がない。このさい、ちょっと洒落た洋食なんかどうだろ…そんな経緯でインターネットでリサーチしたところ、なかなか良さげなお店を見つけました。それがこのお店です。

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静かな、実に静かな商店街にひっそり佇むお店は、気づかずに通り過ぎてしまいそうになる奥ゆかしさ。

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ドアーを開けると歴史を感じさせる落ち着いた情景が広がり、厨房から初老のコックコートを着た、おそらくこのお店のシェフが「いらっしゃい」と迎えてくれる。スタッフに店の奥に案内されると、そこは実に落ち着いた個室。予約していて良かったね。

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タンシチューのコース(3,250円)はスープ、サラダ、パン、デザート、コーヒーが付いていて、驚いたことにスープはホール担当の女性がサーブしてくれる。こんなの洋食っていうより本格的なフレンチだわ。マシュルームのポタージュは滋味豊かで、サラダの野菜もシャキシャキです。

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メインのタンシチューは、さすが伊賀牛、実に柔らかい…が、ん?まてよ?…脂身の少ないこの部位では、別に伊賀牛でなくてもいいのでは?

P1020249_3 しまった、和牛の風味が立つ普通のビーフシチューにしとけばよかったかな…(写真は同行者のビーフシシチュー)

このお店自慢のデミグラスソースは香り豊かで濃厚。甘みが控えめの大人の味わいで絶品。時代遅れと謗られようが、頑なに自身のスタイルを守る凛々しさを感じてしまいます。

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デザートの種類も豊富だが、ここはカスタードプリンをチョイス。カラメルの苦味が程よい美味しさ。こういう手作りのプリンはしっかり口当たりなのがいいな。最近のプリンはフワフワトロトロを売りにしているのが多くて、実はそんな風潮を苦々しく思っているのですね。

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今回、大勢で訪れたこともあり、せっかくなのでビーフカツサンド(4,200円)をひとつだけ注文し、みんなでシェアしました。こんな値段のサンドイッチ、普通なら恐ろしくって食べれないもんね。

P1020243

ガッツリかじると、想像以上にふんわり柔らかく、肉の味が凝縮されている…これは旨い!値段なりの価値は充分!こんなお店、近くにあればなぁ…

  • 営業時間:11:30~14:00、17:00~20:30
  • 定休日:8・18・28日
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グリル・ストーク 洋食 / 上野市駅西大手駅広小路駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5


高島屋大阪店東別館@日本橋

2009-02-07 11:00:32 | まち歩き

P1020148P1020157_2  いきなりですが「日本橋」をなんと読みますか・・・

にほんばし・にっぽんばし・・・

にほんばしと読むのは東京で、大阪のはにっぽんばしと読みます。

P1010627 以前なら日本橋といえば電器の町だったのだが、いまやヲタの巣窟。サブカルチャーの町になってしまっています。

そんな欲望うずまく町に、凛とした姿を際立たせているのがこの高島屋大阪店東別館です。

P1020149_2P1020152  あまり知られていないが、この建物の3階に高島屋史料館があって、日本を代表する美術家の作品や能装束、皇室御用達の調度など、約5000点の作品が収蔵されています。

また、1831年(天保2年) 初代飯田新七が京都で古着・木綿商(屋号「たかしまや」)を開業してから現在に至るまで、高島屋の歴史を紹介したパネルや写真、昔のポスターなどが展示されていて、暫しのタイムトリップを味わえます。

P1020150P1020156  ところで、この高島屋東別館、今でこそ高島屋であるが、実は元々は1923年(大正12年)に大阪に進出した松坂屋の2代目の店舗でした。

その後、松坂屋大阪店は1966年(昭和41年)に天満橋への移転に伴い、建物を高島屋に売却、ここを別館として難波の高島屋本店を補完しています。

いま、話題の心斎橋そごうの大丸への売却話…実は昔からあることなんですね。

  • 入場料:無料
  • 開館時間:10:00~17:00
  • 休館日:日曜・水曜および年末・年始、展示替えの期間
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荒神の湯@栃尾温泉

2009-02-01 22:13:42 | 温泉(岐阜県)

高山本線・高山駅から穂高への濃飛バスで80分ほど、奥飛騨温泉郷のひとつに数えられる栃尾温泉は、小規模な旅館・民宿からなる静かな、そして庶民的な温泉地です。


野趣あふれる露天湯狙いで栃尾温泉バス停で独り降り立ちました。しかし降りたものの周りに案内地図も何もない。地元の方に温泉を場所を聞くことにしました。


言われたとおりに来てみると温泉らしき建物があったが、たっぷり雪に覆われています。一人だけある通った形跡があるので辿ってみるが、かなり時間がたっているようで、新雪が覆いかぶさっています。新雪を掻き分け掻き分け進んで建物に近づきました。


お湯に入るには定まった料金はないが、200円程度の寸志をポストに放り込むようになっています。100円玉の持ち合わせがなかったので500円玉を…あのー、お釣りほしいんですが…


無人のほったらかしの温泉ではあるが、脱衣所も整備され、ちゃんと男女別になっています。最近はマナーの良くない客が多くなったせいで、いろいろ注意書き掲示されているが、今日はこの大雪、他のお客は皆無です。


実に開放的な露天風呂に手を浸けると少し温く感じたが、まあいいか…極寒なので大急ぎで服を脱ぎ、かけ湯をすると温いというより水に近い。急いでお湯に浸かるが、これはかなり温いぞ!


浸かってから気づきました。手を浸けたのは上面だけで、しかも手が冷えていたせいで適温に感じたが、本当の温度は低温だったのですね。


とき既に遅し。 新湯は女湯に投入されるようで、湧出口の様子は判らんが、源泉温度が高いはずなのにこの温さ、大雪で薄まるとともに温度が下がったかのでしょう。浸かっていてもだんだん寒くなってくるばかり。意を決して風呂から飛び出て大急ぎで身体を拭き、服を着こみました。なのでお湯の印象は一切残っていません。


この後、冷え切った体でバスを待つことになるのだが、あまりの寒さに、もう死ぬかと…よいこのみんなは決してマネしないでね!

・場所:濃飛バス・栃尾温泉BS
・泉質:アルカリ性単純温泉 72度
・訪問日:2008年2月24日