これは別の構想で
先手の88飛に対して、73桂47金 (65歩急戦に備えた手) 33角
角を一つ上がるのが富沢幹雄先生考案の作戦です。(青野先生の定跡本に書いてある。) 37桂に65歩同歩同桂
先手から角を交換させようということですね。33角成同銀66歩67歩
67同銀には86歩同歩79角58飛57桂成同金86飛
57桂成と捨てないで86飛もあります。桂か香を取り返せるので後手もまあまあ。評価値は-127の後手ペースです。
なお先手の58飛で、78飛57角成も
攻めは続きます。評価値は-331の後手有利。
青野先生は79角ではなくて77角のほうが良いというのですが、
77同桂同桂成89飛67成銀85歩
これは二枚替えだけど歩切れなので (角歩と銀桂の交換) まだ難しいです。評価値は+168の先手ペース。
戻って
59銀と引いても、86歩同歩57桂成同金79角58飛86飛
これも評価値は-207で後手もち、これは77桂87飛成67金75歩68銀76歩
こんな進行です。角は切らないで取らせるほうが良く、65桂には64歩とします。
また戻って
この図では第3の手がありまして、64角73角同角成同銀59銀
後手の銀の位置が違うだけなのですが、86歩同歩57桂成同金79角58飛86飛77桂87飛成67金
同じ手順で進んだ時に、75歩68銀76歩65桂が銀取りになりますね。ゆえに最善は46角成のようなのですが、この図の評価値は+65で互角です。先手が知らないとはまりそうなので、後手を持ったら試してみる価値はあるかも。