駒組の途中で先手が96歩を突くと
石田流本組になりそうです。14歩16歩23銀77桂32金97角
77角ではなくて、97角の形を「石田流三間飛車本組」と呼んでいて、これが三間飛車の理想形ではあります。後手も左美濃~銀冠に組んでいるので、形勢は互角ですが。94歩46歩92飛
これが後手の揺さぶりで、95歩同歩同飛~96飛同飛同香となれば後手良しになります。先手が88角と受けると72飛97角
後手は0手で72飛と寄れました。また92飛と戻って88角72飛97角・・・と進めば千日手です。だから先手は88角ではつまらなかったね、となるところなのですが、後手には74歩同歩95歩という仕掛けがあるので調べてみましょう。
しかしここは85桂74銀64角
95歩を取ってもらえずに後手不利です。
後手は手順前後をしているわけで、74歩の前に95歩を突きます。
95同歩74歩同歩95香
96歩75歩
後手は端で1歩手に入れて攻めるのです。75同角74銀64角75歩
これには73歩同飛65桂
先手は飛を取られないようにするのですが、65同銀73角成同桂75飛
74歩79飛88角
これくらいの変化を知っていると良いです。この図の評価値は-144の後手ペース。後手は別の陣形でもありうる攻め方です。