名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS2-10 先手石田流持久戦(10)

2024-01-25 | 基本定跡の研究

後手が棒金を繰り出すタイミングですが、

この図から、94歩~83金と、単に83金を見てきました。定跡本には載っていないですが、今日は54歩77桂83金

という組み合わせを考えてみます。85桂には53銀

65歩から角交換する筋に備えています。先手は動きにくくて、86歩42金78銀74歩

67銀 (74同歩よりも少し得) 75歩同飛74銀79飛84歩

後手は桂を取ることができそうです。76銀に94歩と落ち着いて

桂を取るタイミングを図っているのですが、評価値は-193の後手良しです。先手の85桂はちょっと無理なのでした。

ならば先手は83金に97角

角を使って反撃を試みます。74歩同歩同金65歩

一見は後手のピンチですが、75歩同角72飛

97角65歩64歩52銀

後手陣はちょっとまとまってきました。85桂75歩86飛

99角成は自然ですが、88角同馬同角で難しいです。ここは62飛の我慢 (83角の筋を避けた) に88角

88同角成同銀33角

ここで分岐します。77歩ならば66歩95歩64金93桂成

85歩同飛67歩成同金74金

両取りで後手が成功したようですが、81飛成67飛成56角

これは竜金取りと34角があるので、56同竜同歩93香

後手の駒得ですが、先手の攻めも続くでしょう。評価値は-110の後手ペースです。

途中の分岐で

77歩ではなくて73歩もあるようです。88角成72歩成同飛83角

71飛72歩85金

85同飛61飛71歩成64飛72角成

66歩81飛成67歩成48金寄15歩

ほぼ駒の損得のない寄せ合いです。61と55馬46桂44馬

34桂同馬62と61歩

52と同金91竜24桂

互いに好手が出てくる面白い攻防でした。この図の評価値は-102の後手ペース。

後手が棒金戦法本来の攻め方を考えるならば、この54歩~83金の組み合わせです。十分に戦えるでしょう。


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