名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

SS2-10 先手石田流持久戦(12)

2024-01-27 | 基本定跡の研究

後手がじっくり駒組をしてから棒金で攻めるのはどうでしょうか。

54歩~53銀~42金とすれば、6筋が手厚くなります。68銀94歩67銀83金56銀

この図の評価値は+124、先手まずまずでしょう。戸部先生の「石田流の基本」に従ってみます。84金と74歩に分岐しますが、74歩は同歩同金65歩

ここで75歩を打てば(AIの最善手)、75同角同金同飛62銀85飛

後手は歩切れが痛く、飛交換しかありません、それで評価値は+318の先手有利。

戻って

72飛には73歩

戸辺先生は73同金、73同桂、82飛、92飛も丁寧に解説しています。どれも先手有利になるので、最善の73同飛だけ見てみましょうか。64歩同銀左85桂

桂損でも飛交換になれば先手有利です。71飛に72歩同飛73歩

62飛に74飛同銀72歩成

63飛62金で決まってしまいます。後手としては62飛は無効なので

ここは (本には書いていない) 52飛のほうが良いのですが、74飛同銀64角

飛歩2と金銀の交換です。69飛67銀63銀の時に61銀を打っておかないと

難しくなります。92飛86角99角成83金

この図の評価値は+542の先手有利。

蛇足ですが、

AIの最善手は73歩ではなくて64角同銀83銀

75歩79飛71飛72歩

61飛74銀成53銀71歩成同飛63成銀

という攻め方で、評価値は+657です。まあどちらの攻め方でも良いのですが。

組みあがってしまえば振り飛車が好きなように攻めることができます。だから石田流が好きな振り飛車党も多いのでしょう。


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« SS2-10 先手石田流持久戦(11) | トップ | 第250回名南将棋大会(壱)結果... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

基本定跡の研究」カテゴリの最新記事