オーディオ小僧の食いのこし (AUDIO BASIC MOOK21)牧野 良幸共同通信社 2009.4このアイテムの詳細を見る |
「僕の音盤青春記」に続いて、今度はオーディオ版青春記である。
副題が~ソノシートからホームシアターまで、昭和~平成オーディオクロニクル
~アポロ11号、大阪万博・・そしてオーディオブーム! あの頃が懐かしくよみがえる
そうだ、オーディオブームだったのだ。そういえば昭和51,2年頃、NHKで「オーディオ入門」とかいう番組があって、揃えるべきオーディオを指南していました。
60年代のspレコード、ソノシート、70年代のFM番組とエアチェック、FM誌の隆盛と終焉、そしてデジタル時代へと氏のオーディオ生活の変遷が氏のイラストと文で綴られる。このイラストと文がなかなかよいのです。誌面が過ぎ去った幸せなアナログ時代へのタイムマシンのようです。
牧野氏のオーディオクロニクル、まずはオープンリールのテープ。これは音楽用のでっかいのではなく、家庭電化製品である。昭和40年あたり、家庭で家族の声とかを録音するのです。これがまた我が家と同じ。牧野氏は「うんち」とか言って楽しんでいたらしいが、ここで初めて聴く自分の声の驚き、”尋常でない恥ずかしさ” 私は祖母が具合が悪くなって、あわてて祖母の昔話を録音したりしましたが結局その後3年くらい無事でした。
FM誌面も隆盛時は4誌面もあったのですね。私は「FMレコパル」を買ってました。エアチェックの項目では、・新しいFM誌を買ってくる~2週間の番組表で録音したい番組表を選ぶ~赤の色鉛筆でその番組表を囲む~どのテープを使うか決める~その日になるまでソワソワして待つ、おおーそっくりですねー。いざ番組が始まっても解説者の声が入ってしまったり、あと10秒というところでテープが切れてしまったりと、それは気苦労が多いものでした。そのあとの曲名書きもまた楽し・・ と懐かしいあの頃がよみがえります。レコパルはジャンル別にマークがついてた気がします。
2001年7月から「FMfan」に連載を初め、同12月に休刊となった後は「オーディオ・ベーシック」に移って連載をし、現在も連載中。この経過が正にオーディオ事情になってます。
著者マッキーこと牧野良之さんのblog
>いざ番組が始まっても解説者の声が入ってしまったり、あと10秒というところでテープが切れてしまったりと、それは気苦労が多いものでした。
番組表に載ってる時間と手持ちのテープの残量と計算しながら 僕も録音(エア・チェック)をしてました。
僕は、FMレコパル⇒週刊FM⇒FMFanとFM誌の購入変わっていきました。「FMステーション」が出ていたころは、エア・チェックもしなくなっていたかな。
あのマーク、かわいい顔でしたよね。私はナマズだと思ってました。そうそう、時間もちゃんと書いてありましたね。
購入誌はなんか逆コースですね。私は確か、FMFan→レコパルに変えて、エアチェックしてたのは81年位までなのでFMステーションはよく知らないですね。レコパルは一時スピーカーの下敷きにしていて何冊かとってあったんですが、今は無いです。載ってる音楽家の漫画も楽しみでした。