秋吉敏子&ルー・タバキンコンサート

2016年05月06日 | ジャズ
近場だから行こうか、と軽い気持ちで行きましたが、御年86歳の偉大なピアニストに感服しました。また、直後にBSでタイミングよく番組を見てより興味がわいてきました。水俣を題材にしたものがあり、ナベサダとも交流がある、という情報はジャズを聴き始めた昭和50年頃、自然に耳に入ってくる状況ではありましたが、曲はあまり聴いてませんでした。

会場は9割の入り。60代後半の方が多かったように思います。始まる前、配られたブロフィールをみて、86歳! 夫のルー氏は10歳下なのか、などと思っていると、登場、黒に全身にスパンコールが星のように入った衣装がまたよく似あっている。 おおー、若い、背筋がぴんとしている。軽やかな音。デュオなので左手のリズムとベースラインがこれまた力強い。うーん、自分の母は90歳でわずか4歳しか違わないのに、このジャズ感覚はなんだ。ちょっと右手は音を省いたかと感じる箇所もあったが、この生命力はなんだ。

満州からの引き上げ、別府でのダンスホールでのジャズピアニストとしての採用、アメリカ留学、そして独自の音楽の創造と随所に言葉をはさんでの進行でした。また、ルーさんのフルートも尺八を思わせるものもあり、息もぴったりでした。5.1那須野が原ハーモニーホール

そして、なんと3日にNHKBSで、秋吉氏の半生を自身の曲のスタジオ演奏と、娘さんのマンデイ満ちるさんのナレーションで綴るものがありました。この番組でより一層理解が深まりました。水俣や小野田さんを題材にした「孤軍」など、ジャーナリストだったら文を書いたを思うが、自身はジャズピアニストなので、ジャズ語で書いた、と語ってました。鼓の入った孤軍、これがよかった。番組を見るとこれが74年発表で、きっとここら辺が当時耳に入っていたのだろうが、当時は受け入れる素地ができてなかったのかも。

「ジャズと生きる」という著書もあるようで、ぜひ聴いて読んでみたい。
孤軍
秋吉敏子=ルー・タバキン・ビッグ・バンド
SMJ


ジャズと生きる (岩波新書)
穐吉 敏子
岩波書店
 

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