2011.10.12発売
由紀さおり・歌 ピンク・マルティーニ・演奏
少し前に新聞のコラムで誰かが取り上げていた。今朝のニュースでインタビューを見て、なるほどと思った次第。海外の中古レコードショップでピンク・マルティーニ氏が「夜明けのスキャット」をいわばジャケ買いし、聴いてその歌声に惚れたというきっかけからしてなんとも素晴らしい偶然の出会いだ。画面ではロンドンの3000人ホールで大きい拍手の渦が映っていた。「どうして海外で受けたと思いますか?」のアナウンサーの問いに「理由はまったくわかりませんねえ。ただ、私たちが英語の歌とか外国語の曲を聴いて歌詞の内容はわからなくても、なんだかいいなあ、気持ちいいなあって感じるでしょう? そういう感覚だと思いますね」と答えていた。我々?中年の?洋楽ファンは、その由紀さおりの答えそのもの、歌詞はわからないけど、なんだかいいんだ、と感じるのがたまたま洋楽ロックポップスであったのだが、それが今逆に輸出されたということか。
歌っているのはアルバムタイトルのごとく1969年のヒット曲ということだ。昭和44年。
テレビではブルーライト・ヨコハマが流れていたが、さおり風になっていて、これもまたいい趣だった。ジャズはアレンジの妙を楽しむけど、歌謡曲はオリジナル歌手の印象がかなり強いので、他人の曲を歌っていいなあと思わせるのはけっこう至難の業である。「今はJPOPと演歌に二極化されてますが、私の立ち位置である歌謡曲が再評価されて、今の若い人たちにも、歌謡曲を聴いてもらいたいですね」と語っていた。確かに昭和40年代の歌謡曲はいい。それは自分の記憶にあるからか。今の若者は今はやりの歌を40年後に聴いて、こういう感慨に陥るのかな。
1. 私もあなたと泣いていい? (兼田みえ子) 三沢郷, 三沢郷,
2. わすれたいのに (バリー・マン)ラリー・コルバー, 奥山伸
3. 季節の足音 (ボーナス・トラック 新曲) - 秋元康, 羽場仁志
4. ブルー・ライト・ヨコハマ (いしだあゆみ) 橋本淳, 筒美京平
5. 真夜中のボサ・ノバ -(ヒデとロザンナ)橋本淳, 筒美京平
6. さらば夏の日 (フランシス・レイ)
7. パフ (PPM)
8. いいじゃないの幸せならば -(相良直美)岩谷時子, いずみたく
9. 夕月 -(黛ジュン)なかにし礼, 三木たかし
10. 夜明けのスキャット (由紀さおり) 山上路夫, いずみたく
11. マシュ・ケ・ナダ -(セルジオ・メンデス&ブラジル66
12. イズ・ザット・オール・ゼア・イズ? - ジェリー・リーバー
フランス語のさらば夏の日、以外は全部日本語だとのこと。あちらの曲も日本語化しているということか。パフはどうして?’63のヒットのようだけど。。
「夜明けのスキャット」
ピンクさんはこのジャケットのを買ったのか? やはり昔は少し細かった?
でも、姉妹コンビだと、私はお姉さんのクラシックの歌声の方が好き。