散歩道

自閉症のマサシとの日常の出来事、感じたことなど思いつくままに書いています。

言葉には気をつけましょう!

2007年09月21日 | Weblog
1ヶ月位前、夕食に「いわしの煮つけ」を作りました。
しばらく煮込まなくてはならないので、その間にちょっとパソコンをしようと思いました。自分では覚えているつもりだったのに、パソコンに熱中して忘れていたのです。

マサシが「いわしは…」と心配そうな顔をして言いに来たので、はっと思い出してすぐ台所に行きました。でももう鍋にこげついてしまった後。
洗っても洗っても、こげつきは取れなかったので、後日新しい鍋を買いました。本当に気をつけなくてはいけないですね。

そして先日また「いわしの煮つけ」をしましたが、煮込んでいる間、ちょっと他の用事をしていると、マサシは「いわしはいつ火を止めるか?」と聞いてきます。「まだまだ…」と言うと、ちょっと安心したみたい。
でも少ししてパソコンに向かうと「いわしは…」と、また聞いてきました。

実は前回、鍋をこがした時、私は忘れていた自分が悪いのについ、「もう少し早く教えてくれたらよかったのに…」と言ってしまいました。マサシが何度も台所に行ったりしてたみたいなので。
マサシを責めるつもりで言ったのではなく、軽く冗談半分に言ったことだったけど、マサシにしてみれば“自分の責任”みたいに感じたのかもしれません。だからまた鍋をこがしたら大変!と思ったのでしょう。

こちらが何気なく言った言葉でも、相手にとっては重く受け止められたり、傷ついたりすることがあります。まして自閉症の子には皮肉やジョークが通じません。
相手の言葉のニュアンスから、軽い冗談だと判断するのはとても困難なことなのです。
笑いながら「バカだな…」と軽く言っても、「自分はバカだと言われた!」と本気で落ち込んだりします。
こういうことは今まで何度もありました。自分に向けられた言葉が原因でパニックになったことも数えきれません。

言葉には気をつけたいものです。

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