JR両国駅北側の江戸東京博物館から東に進むと、こじんまりした神社がありま
す。これが野見宿禰神社(のみのすくねじんじゃ)です。この神社は明治17年
(1884)に創建されました。同神社の東側に高砂浦五郎(初代高砂親方)の部
屋があった時、浦五郎の尽力で元津軽藩の屋敷跡に、相撲の神様として野見宿禰を
祀りました。
昭和27年(1952)11月、日本相撲協会によって、歴代横綱の名を刻んだ
石碑が建てられました。一基は初代明石志賀之助から第46代朝潮太郎までが刻ま
れています。もう一基には第47代柏戸剛から68代朝青龍までが刻まれ、追刻で
きるようになっています。
玉垣の石柱には、力士や相撲関係者の名が刻まれているほか、今でも本場所前に
は関係者らが祈祷行事に訪れるなど、角界が厚く信仰する神社であります。さて、
次は誰の名が刻まれるのでしょうか。(墨田区教育委員会)