三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 5月18日 ビリ止め・綾止め装置総動員

2013-05-17 | メンテナンスお気楽日記
                「猫毛受け皿」糸綾がコーンの下の周るのを防ぎます

なんて、厄介な糸なんだ!分割を請け負った撚糸屋も商社担当者もまっ青。

コーンを立てれば、サラサラと綾が落ちてくる。糸を緩めればビリが出来る。
分割仕事が出来たとしても、整経・織機又は編み屋さんは、どうするんだろう?
いらぬ心配?するよりも、まずは依頼されたお仕事、お仕事。

まずは、綾止め。給糸を立てれば綾が落ちるということは、重力を考えて横取り給糸
すれば、下には落ちないがペッグを組める、壁や棚のスペースがない。

立て取りで綾を押さえる為には、外周テグスループビリボーが有効だが、これも
大きなペッグ棚が必要になる。猫毛ペッグ皿はコーン裏に綾が周ることはないが
外層の綾バレは防げない。

ミカンネットストッキングネットで包み込む方法もあるが、けっこうテンションが
掛かり、テンション斑も発生する。

様は、外周綾を軽く支えるだけでイイのだが、ポリ袋ケーク袋でも掛け方によっては
効果を期待できる。なるべくなら経費の掛からない方法が依頼主の希望。

次に、ビリ止めであるが、糸が止まった時や給糸ムラがある時しか発生しないので
いかに給糸を安定させ、テンションを一定に捲き上げるかがポイント。

ここでも紙管用リングキャップゲートガイド・ヒストリーガイド等の装置はあるが
様はコーン前・テンション装置前にビリを消せ(伸ばす)ば問題は解決。

一番安価?な装置はスプリングテンサーであるが、調整が手加減であることが難点
指先で軽く糸をしごく(はさむ)感覚と言っても、ネジ調整が微妙。

幸か不幸か?二つの対策が相乗効果となり、仕事のめどが見えてきた。
客先は喜んだが、自分の売り上げになるものは何も無い。SPテンサーも工場に
あるものを使った。アドバイスや知恵を工料請求するのに、また悩む。

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