三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 8月24日 機器づくり?価値判断?

2016-08-24 | メンテナンスお気楽日記
この時節「こんな機械が欲しい、こんな装置が作れないか?」の問い合わせには、ご予算さえあれば
どんな機械どんな機器でも作れます。それこそ、開発費名目で100万請求された業者もありました。

部品選びの知識と情報があれば、金に糸目を付けぬ開発・製作ができます。あとは加工工作です。
ところが、そんな話は、マズ無いのが現実です。100万単位になればビビッてしまう自分もいます。

仮に、その設備費が償却できるかと言えば、答えは、すぐに「NO」です。これは解ります。
只、その仕事が取れる、便利になるだけの事で、その機械で儲けが出るとは考えない方が良い。

「なんとか出来ないか?」それは取りも直さず「低予算で出来ないか?」の相談です。


ある工場で、残糸処理機として「扇風機」を使っています。
強・中・弱の風力?選定。停止タイマーまで付いています。廃品とは言わないまでも不要器利用です。

「首振り機構を利用すれば、綾幅調整ができるかも?ね」でも、必要もないのでそのまま使用。
カセ輪の針金を変形させ、ホームセンターのアングルで柱と糸受けパイプを組みました。

正直「ちょっとナ~」と言われた工場もありました。そこにはそこで、三筋ワインダーを利用した
カセ取り装置として製作しました。もちろん、新規製作と比べれば、グッと格安です。


今「玉巻き器」の相談を受けています。「モーター駆動に出来ないか?スピードコントロール装置
があれば、糸によってコントロールも出来る。定長カウンターがあれば、巻き量も一定する」とのこと。

もちろん出来ます。客先の仕様要望を聞いて、部品を選び、集めれば、後は組み立てるだけです。
うまく中古部品として手に入れれば、格安にもなります。客先の喜ぶ顔を想像して選びます。

で、ネット検索。ついでに「玉巻き器」も検索。!!・・・¥2,400 エッ・・・
小型モーター・減速ギア・ジョイント・取り付け金具・板・スイッチ・・・これでもう2万オーバー
あとは、カウンターにマイクロスイッチで・・・・アー、もう、どうしたたイイのか解らない。

モノの価値判断のズレかも知れないが、簡単には返事が出来ない。もう一度説明からスタート。
本当に必要なのか?機器の価値をどう捉えるのか?お互いの価値判断にズレはないか?

もし、こっちの思い込みで動いてしまえば、大変なことに。産業機仕様として必要なのか、
模型店部品のアドバイスで終わるのか、話し合い・確認が大切です。

欲しいモノを作るのか?必要だから作るのか?その価値判断は大きく違ってくる。


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