卓上ワインダー一錘機・三筋レストア製作
産業機改造・一錘機タイプ・１００Ｖ仕様
そりゃ、便利です。家や事務所・工房でワインダー機が使えれば。作業もはかどります。
でも、家電（１００Ｖ）タイプのワインダーは商社や研究開発所用の特殊？ワインダー。数も少ないし
お値段もそれなりの？価格になります。受注生産での製作では当然の価格対応です。
１０年以上前、コンピューター編み機に就いていけなかったニット工場が大勢？廃業しました。
ニット工場では、色別小割用に「小型ワインダー」を保有してる処も多かった。
機料店に声をかけておけば、単錘ワインダーの「中古情報」も集まってきました。改造要領や部品に
事欠かない自店では、レストアして「格安提供」も出来ました。専門学校や工房さんのネットはスゴイです。
でも、もともと数の少ない機種ですから、そう次から次へと中古機が集まる訳もありません。
対応は中古産業機械を分割し、３錘２錘１錘のワインダーを作りました。しかし産業機ゆえの
フレームの大きさや、重量はやはりネックになります。設置のための場所を選びます。
笑い話でも何でもない、二階の子供部屋？に搬入するため道路で分解、階段を昇って再組み付けしたり
設置場所がお風呂の中って工房さんもありました。都会？での設置場所は貴重なのです。
しかし、都会がゆえに、１００Ｖ仕様・小型ワインダーの必要性・需要があるのも事実です。
次に、サンキンサービスにお願いして、半レストア仕様の綺麗な「卓上ワインダー」を製作してもらいました。
自分では、他製品と比べても、充分格安に抑えたつもりですが、スピードコントロールモーターやフレーム
製作費で１０万の壁は超えてしまった。問い合わせがあっても、半数の人が二の足を踏んでしまう。
やはり、ちょっと使いたい人には、５万の壁ってのもある。便利か？必要か？って事。
結局、「産業機改造の小型ワインダー」の製作依頼は続いています。只、特徴的なのは、工場からの
分割機としての依頼が多くなりました。これには得意？の２００Ｖモーターが使用できるので楽？です。
そりゃ、１００Ｖ用新品モーターや新品ドラム・部品を使用できれば、事は簡単？ですが、客先の要望は
「仕事が出来て、尚且つ、お手頃価格のワインダー」その為には、中古機械と「手間」が必要となります。
「手間賃」と「工料」の区別が解らない職人は、目の前にニンジンがあれば、ひたすら走るだけです。
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