三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 11月21日 外注工場のありがたさ

2016-11-22 | メンテナンスお気楽日記
11月の後半、朝の6時6時半といったら、まだ薄暗い季節です。

犬との散歩コースに、三軒の糸へん加工工場があります。一軒は女工さんを雇っているが、後の二軒は
家内作業です。薄暗い散歩道の中、三軒とも、明かりが灯っています。機械音も聞こえます。

「朝飯前の一仕事」ってことかと、気にもならないが、よくよく考えたら「ありがたい」工場です。
夜なべ・朝がけ。納期に対応するため、約束を守るため、時間を惜しまず作業をこなす。
不良巻きが出れば、再仕事手間も当然のことの様にやっているのが「外注委託工場」です。


企業の「工場内機械」では、こんな事は出来ない。8時半過ぎから作業に入り、4時にはパートさん達が
帰宅します。時間内ノルマ?優先となり、糸の品質、機械の管理もおろそかになりがちです。

当然、機械の稼働時間が少なければ「納期遅れ」が発生し、巻き糸の事故率も高くなります。
そもそも、女工さんに機械管理まで望むこと自体無理です。メンテのおっちゃんがいてこその時代でした。


外注委託工場の、信頼性とありがたさ?も充分解ってているハズなのに、廃業の流れは止められない。
高齢化問題だけではない事も、解りきっているのに、対応の遅れが足かせとなり、後継者が育たない。

外注委託工場の技術やテクニックを、自社設備で出来るか?って事も、大きな課題です。
そもそも、伝える手段がないのも現実です。テクニックは人の手によって伝わるべきモノです。

メンテの意見を言わせてもらえば、3~40年と使ってきた機械が、あと10年いや5年持つかと言えば
返事のしようがない。おそらく部品供給もままならず、廃棄処分が正解だろう。

外注委託工場からの修理依頼は、自分自身にも考え込む事も多かった。
「モーターの音がオカシイだろう」「このベアリングが熱をもっている」それ程でもない?事例が気になる

そのことが、製品の品質、しいては機械管理をも維持していた。

「亡くなって分かる親のありがたさ」なんても言ってられない、これからは、現実として自分自身が、
子を育て、ものづくりを育て、維持していかなければならない立場でもある。

答えは「どうしたいか?どうすれば?」を自分自身で考え、実行しなければならない。

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