三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 12月4日 こたつ?卓上糸紡ぎ装置

2014-12-03 | メンテナンスお気楽日記
機械屋さんは相談されると、どうしてもモーターやベアリングを屈指した装置を考えてしまう。
そのほうが、便利で効率も良く、楽に作業が出来るから。

確かに「糸紡ぎ」は、手仕事で、その不均等が味?になることも、充分理解はしている。
しかし、暖炉や囲炉裏?の前で糸紡ぎ機を回しているなんて、絵本に出てくる様な世界。

ものづくりの現場はもっとシビアな筈。生地や織物の経糸・横糸を作るには何百何千メートルの
糸が必要となる。まさか、その為に一日中紡ぎ機の前に座っていることも考えられない。

その為には、機械で出来るところは機械で、もちろん手作業のかげんが必要なところは手作業。


まずは機械で出来ること。紡いだ糸をボビンに捲き上げることは出来る。しかし手の動き(しごき)
と回転スピードの兼ね合いが難しい。等速ならば均一な糸になってしまう。

そこで使うのがコントロールモーター。ミシンの足踏みスイッチなら手作業とは別の動作で
糸を捲く(引っ張る)スピードを調整できる。足を離せば止まるのだから。

強く撚りを掛けたい時には、送りを遅くすればイイ、要は手かげん?で機械を操作する。


いつも言っている事だが、機械は道具であって、操作するのは人間でなければならない。
ボタンを押せば完成品が出てくるなんて、お客さんだけが思っていること。

例えば、鉄工所が使っているNC旋盤、加工指示書を持っていかなければ、まず断られる。
昔の様?に広告の裏に絵を描いて「こんな感じで・・」なんて誰も乗ってきてくれない。

「野鍛冶」と呼ばれた鉄工所のオヤジは、それこそ何でも出来た。出来たと言うより手仕事の技。
もちろん機械や道具も使うが、何をどうすれば、どんな加工が出来るか、考えながらの作業だった。

「ものづくり」は考えながら作るから楽しい。量産機の繰り返し部品の様にはなりたくない。
もちろん量産機にも考える事はいっぱいある筈。品質管理であったり経費節減。考えなけりゃ。ネ。


で、「卓上糸紡ぎ機」の話。
桐生のサンキンサービスのボスである三立応用加工(株)のおもしろ機械工房がお客の相談を
形にしたそうだ。やはり「機械屋」はものづくりが楽しいようダ。どんな糸が出来るのか興味深々。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_

ブログランキングに参加しています!1日1回クリックをお願いします!!
↓↓↓↓↓↓↓↓
人気ブログランキングへ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。