三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 8月23日 もう出来ない、作れない?

2015-08-24 | メンテナンスお気楽日記
先週は福井県の山間部「池田町」への出張メンテでした。鯖江インターで降りて20分程走ります。
「能楽の里」と謳っているだけあって、趣のある街並みに観光気分です。

織物工場での作業を終え、せっかくだから、足羽川沿いに下り、美山・永平寺・山中と山間部コースを
帰路に選びました。最近は便利な?コースばかりで、旧街道コースはひさしぶりでした。

街道沿いの楽しみは、山並みや渓流沿いの美しさ以上に、(ざいしょ)の家並みです。

どう考えても、現在では造ることの出来ないだろう、って民家も点在します。もちろん生活家屋です。
迫力?ある建物には、木と壁の妙技と言うか味わいが違います。職人の心意気が感じられます。

こんな時でも、いらぬ心配かも知れませんが、大きさ故に、維持管理や使い勝手まで考えてしまう。


やはり、メンテ職のサガなんでしょうか?繁栄期の大型繊維機械と重ね合わせてしまう。
便利で必要性のあった、産業機械の多くがもてあまし状態で、小型化・細分化が希望されています。

60~120錘で稼働していたワインダーでも、問い合わせは6.12多くて48錘です。
もちろん新品対応は出来ません。中古部品の使い回しで、なんとか維持しています。

必要とされるから、問い合わせがある事は充分理解し、何とかしたいけれど、ないモノはない。
ない、って言うより作れないのが本音かも知れない。技術・コスト・納期がまったく合わない。

この時代「お金に糸目はつけない」って依頼者はまずいない。ものづくりの販売価格には
原価・加工・販売経費などがあり、おのずと常識?価格は決まってくる。


山間部を通過し、市街地に入る。とたんに家並みは、四角い注文住宅が多くなる。
これが、今の生活習慣には一番合っている家なんだ。なっとくはしながらも、ちょっと味気ない。

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