三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 12月24日 技を伝えるということ、

2011-12-25 | メンテナンスお気楽日記
これはマズイと感じました。今日訪ねた新規の織物工場での話。
2.3人の女工さんを雇ってはいるが、織機の半分?は稼働していない。

現場には、二代目と思われる40代?のあんちゃんも働いている。なんかトゲがある。
ワインダー整備のため、状態確認をするが「整経で糸が切れる」としか言わない。

しかたなく自分で捲き糸を確認。テールの綾落ちにオニ綾も発生している。
「前は捲けた」と言われても、「糸が変わった」とは質問するまで指示がなかった。

糸に対する知識・技術のはなしはオイオイにしても、肝心の「やる気・聞く気」が見えない。

問題は仕事の楽しさ、モノを作る意欲を知らないまま?なりゆきの二代目?
オヤジが健在のうちは、体さえ動かせば仕事をしている出来ていると思うのも当然。

時代が変わり、景気も変わった。そりゃ儲からない仕事は楽しくない。それも解る。
じゃ、どうしたい。「儲けを出したい」それは、請負加工からの脱却?自社製品の開発?

それは違う!今一番しなければ・守らなければいけないのは、「請負加工の自信」

オヤジはモノを作ってきた、儲けてもきた。作れば売れる時代だったかもしれない、
只、ものづくりの「モノ」にこだわったから出来た仕事。伝えなければいけないことも多いハズ。

ただ機械を動かしていたわけでもない。機械の音、におい。糸のクセ、張。
ものづくりのベストを引っ張り出す、維持するための五感。目に見えない財産。

これを、どう伝えるかは難しく、興味のない人間には「馬の耳に念仏」
目の前にある財産も、不景気風のため親子にカベが出来ている。もったいないと言うより損失ダ。

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