三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 6月1日 中古整備機の限界?

2018-06-01 | メンテナンスお気楽日記
                         3錘機4台・6錘機3台・12錘機5台の在庫?

さぁ、困ったことです。まともな?中古部品がありません。出て来ません。
ロータリドラムはもちろんのこと、糸道ガイドも選別の余地がない。キズが確認されます。

いくら「ケバひとつ出ない」と言われても、それは、同じ糸のあたりが、たまたま引っかからなかっただけで、
嫁に出て、違った仕事をするとなれば、多少の戸惑い?は出て来ます。「出戻りですから・・」とも言っても
おれず、多少の化粧直しと素直な性格で送り出さなければならない。

ところが、素直さを求めても、そのキズは深い。そりゃ、嫁に行って、すぐ帰って来る娘は稀で、
30年、いや40年50年経ってから、戻って来るのだから。連れ合いが動けなくなったので、暇を出された。


繊維生産現場が「高齢者産業」と言われているが、繊維機械の方も、もうとっくに高齢機械。
少子化どころか、平成になってからの機械が稀な現状。働きづくめで、おやじの方が先に倒れてしまった。

それを、まだ、次の嫁ぎ先に世話をするのだから、顔のしわ(機械のキズ)は推して知るべき。
ボロ隠しでは、その日のうちにヒマを出されてしまう。せめて「素直さ」だけは選別しなくてはならない。


ところが、中古機械から中古部品を選別することが、非常に難しい状況になっています。
単に「新品部品と交換すれば。」と言われても、部品製造工場も在庫・ルートもないのが現状です。

もちろん、製造は可能です。しかし単価は想像以上です。2倍3倍が当然の価格?として提示されます。
10個100個の注文では、取り合ってももらえません。量産機の消耗部品は、数を作ってナンボです。

三筋ワインダーの中古お世話価格は、錘あたり1,5~2万が相場?です。それは、中古部品を選別しての
整備価格です。もちろん、交換部品の原価価格はゼロとして計算している。

そこに、糸道ガイド一本500円を何本、それに、あれとこれ、新品交換していたら、えらい価格になる。
ロートドラムでは、ことは深刻です。中古機としては組み込まれているが、新品交換すれば一錘1万5千円。
新品機台50万60万の時代?ならば、当然の価格だが、中古機販売では、二も足を踏まれる。

ドラムメーカーの営業担当者に「もう、そろそろ限界だから、注文が増えるョ」と言って久しい。
ウソを付いたとは思ってはいないが、予測は見事に外れてしまった。


と、まあ、三筋の看板を挙げている以上は、いつでも?ワインダーのお世話はできる様にはしています。
しかし、これまでのようにパッパッと?客先仕様の組み替えるのも、難しいこともご理解下さい。


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