バブル景気と言えば、1990年頃だったと思うが、繊維機械もその頃がピークだった。
張力漸減装置(デクリーズ機構)やオニ綾分散装置(ツー&フォー)等が当たり前の様に機台に組み込まれ
全自動ワインダーってのも開発された。紙管が自動で補給され、勝手に?糸を巻く、定量になれば、糸を切り
ベルトコンベヤーで定位置に、すべて人手無しの作業ができる。窓のない工場すらあった。
「作れば売れる」と言うよりも、「金に糸目を付けぬ」開発が可能だった。客先から「こんなコト出来ないか
?」なんて言われれば、何でも作ってしまう。日本の知恵と技術には、今更ながら驚嘆する。
ところが、知っての通り、バブル崩壊も早かった。せっかく作った新規開発機械も1号機・2号機でストップ。
試作とは言わないまでも、機械は「数」を作ってこそ、使ってこそ、「完成品」となる。
客先での、使い勝手と、材料の選択の繰り返しによって「定番機械」が完成されてきた。それがバブルが翻弄され
開発機どころの話では無い。ワインダーメーカー自体が休業・廃業に追い込まれる事態となった。
当然、機械は部品の集結です。メーカーの看板だけでは製品は完成しません。下請け工場・部品工場があっての
製品のカタチを成す。下請け工場・加工職人がいなくなれば、行き着く先は目に見えている。
売れるから作る。儲かるから仕事。儲からない仕事は誰もしたくない。いや出来ないのが本音です。
部品工場をはじめ、繊維加工工場。今、大変なことになってます。さあ、どうするのか?どうなるのか?
話がドンドンずれていく。定番機械を作らなく?なって、もう30年近くなっています。
いくら、需要があっても、作ってない機械の中古情報なんて、それこそ「お宝探し」です。
で、今回の依頼は「丸編みネット機の試験機」です。染色工場での内層・外層の色の差を確認する為などに
「編み検査」としての需要です。得意分野ではないが、どの工場の片隅に何があった覚えています。
さっそく交渉し、譲ってもらう事になり、専門職人に整備を依頼しました。ところが、職人が驚くほどの
「贅沢な機械」との事でした。製造は1997年。まだまだメーカーに馬力のある時期の製品でした。
21色の糸口を1本(色)にして、納品します。せっかくの部品や装置を取り外しての改造です。
「田舎道をベンツで走る様なものだ」でも、軽トラが無ければ、歩いて畑に行かなければならない。
「適材適所」それが道具選び・機器選びの基本だが、繊維機械の中古情報に際しては、限りなく厳しい。
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張力漸減装置(デクリーズ機構)やオニ綾分散装置(ツー&フォー)等が当たり前の様に機台に組み込まれ
全自動ワインダーってのも開発された。紙管が自動で補給され、勝手に?糸を巻く、定量になれば、糸を切り
ベルトコンベヤーで定位置に、すべて人手無しの作業ができる。窓のない工場すらあった。
「作れば売れる」と言うよりも、「金に糸目を付けぬ」開発が可能だった。客先から「こんなコト出来ないか
?」なんて言われれば、何でも作ってしまう。日本の知恵と技術には、今更ながら驚嘆する。
ところが、知っての通り、バブル崩壊も早かった。せっかく作った新規開発機械も1号機・2号機でストップ。
試作とは言わないまでも、機械は「数」を作ってこそ、使ってこそ、「完成品」となる。
客先での、使い勝手と、材料の選択の繰り返しによって「定番機械」が完成されてきた。それがバブルが翻弄され
開発機どころの話では無い。ワインダーメーカー自体が休業・廃業に追い込まれる事態となった。
当然、機械は部品の集結です。メーカーの看板だけでは製品は完成しません。下請け工場・部品工場があっての
製品のカタチを成す。下請け工場・加工職人がいなくなれば、行き着く先は目に見えている。
売れるから作る。儲かるから仕事。儲からない仕事は誰もしたくない。いや出来ないのが本音です。
部品工場をはじめ、繊維加工工場。今、大変なことになってます。さあ、どうするのか?どうなるのか?
話がドンドンずれていく。定番機械を作らなく?なって、もう30年近くなっています。
いくら、需要があっても、作ってない機械の中古情報なんて、それこそ「お宝探し」です。
で、今回の依頼は「丸編みネット機の試験機」です。染色工場での内層・外層の色の差を確認する為などに
「編み検査」としての需要です。得意分野ではないが、どの工場の片隅に何があった覚えています。
さっそく交渉し、譲ってもらう事になり、専門職人に整備を依頼しました。ところが、職人が驚くほどの
「贅沢な機械」との事でした。製造は1997年。まだまだメーカーに馬力のある時期の製品でした。
21色の糸口を1本(色)にして、納品します。せっかくの部品や装置を取り外しての改造です。
「田舎道をベンツで走る様なものだ」でも、軽トラが無ければ、歩いて畑に行かなければならない。
「適材適所」それが道具選び・機器選びの基本だが、繊維機械の中古情報に際しては、限りなく厳しい。
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