三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 5月3日 工房用ワインダー?

2017-05-04 | メンテナンスお気楽日記
趣味というか、工房さんからのワインダー作りは大変です。
それは、巻きたい糸が決まっていないからです。何でも巻ける?わけでは決してない。

最近は、インタレスした?ファンシーヤーンや和紙を撚り合わせて作った糸まである。
又、それを撚り合わせて一本の糸にしたいとの希望まで。それは、撚糸機の仕事です。

産業機仕様の機械とは、いかに効率良く、同じ品質で、ものづくりが出来るかを追求した装置でもある。

その糸、その仕事しかできない機械だっていっぱいある。たまたま、三筋ワインダーの応用範囲が、広い
だけの話です。三筋だって、ニットとエステルでは、ドラム交換等の仕様選択が必要です。


以前、京都のラメ糸商社から、事務所で使う「分割ワインダー」の相談を受けました。
話をしていると、丸撚り・タスキ・金糸フィラメント糸など、色々の種類糸の分割が希望でした。

希望に沿うためには、コニカル機構が必要と判断し、卓上型シュワイダー機を作りました。
でも、完全ではありません。一つの糸が巻けても、次の糸になれば条件がまったく違ってくる。

その為には、インバーター装置で巻きスピードを調節したり、テンション装置の選択も必要です。
また、その条件を導き出すには、実施テストも必要となる。当然、新しい糸も次々と出て来る・・・


県工業試験所には、三筋ワインダー6錘機を納品しました。各錘の紙管およびドラムがすべて違います。
はっきり言って、全く仕事にはなりません。ただ条件と確認を探るためワインダーです。

それらの仕事?を1錘または3錘の機台でしたい、出来ないか?と言うのが「工房仕様?」です。
やれるかも知れない、やれないかも知れない。やってみないと解らないのが正直な答えです。

只、相談があれば、アドバイスぐらいは出来るかも知れません。
「ラップヤーンを巻きたい」 三筋ワインダーのピックアップガイド(糸口)では、ラップが引っ掛かるのは
目に見えています。対応策を選ばなければならない。昔のビー玉テンションを使ったら、どうなるか・・・

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