三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 2月9日 スゴイ!中古機台もあるもんダ。

2017-02-09 | メンテナンスお気楽日記
まずは、電話連絡から始まりました。「ニッターの廃業だが、9°15′のワインダーの売り先は
ないかナ?」「・・・」「悪いけど、スパン糸の両側産業機タイプの引き合いは、まず無いネ。」
「多分、風綿だらけの機台なら、整備手間で儲けなんて、まず出ない。最低価格でも厳しいのが現状。」

事務所に帰り、パソコンを開くとメールが入っていて、写真添付されていました。
「・・・!!」目が点になるとは、こういう状態の事かも知れない。あまりにも違っていた。

機台はピカピカ。ブロワーにリボンブレーカー、ワキシング装置はもちろん、張力漸減装置のレリーズ
テンション。おまけにウースターの節取り装置まで付いている。もう一つの魅力はメスダンのエアー
スプライサーまで付いている。それもレール移動の純正装置。いったい、いくらの設備投資なのか?

何より驚いたのは、工場のきれい差です。機台はもちろんのこと、壁隅にまで風綿ひとつ落ちていない。

奥の方に写っている工具パネルを見て感じました。スパナは一列に並び、ニッパーやレンチも整理整頓で
きれいに並んでいる。社長ひとりの性格でも、ここまでは出来ない。会社が素晴らしから出来る技でもある。

なぜ、廃業になるのかは知る由もないが、この工場環境がなくなる方が惜しまれる。
そんな事も言ってはおられず、なんとか生き残りの方法を考えなければならない。

やはり、良い機械は、良い会社にお世話したいのが信条。
「安い出物があったら教えてョ」なんてもってのほか。すぐにホコリだらけの機台になってしまう。

中古機のお世話の場合は、どうしても工場を見てしまう。あまりにも場違いなお世話も出来ない。
ピカピカの工場に、油汚れの機台を持ち込むことも出来ない。それなりの手間も掛けなければならない。

そりゃ、みんなピカピカの機台であれば、喜ぶことは解ってはいるが、中古機のお世話の場合は、
そんな事も言ってはいられない。三筋の3錘・6錘・12錘だからこそ出来る手間仕事。

「36錘両側機」と聞いただけで、清掃整備は諦めました。機台より整備費の方が経費が掛かるから。
それなりの機台は、それなりの工場を選ぶ。それが、中古機械価格の相場となってしまった。

もう、30年近く、まともな繊維機械なんて製造していない。あるとしても手の届かない価格です。
だから、追々中古情報の依頼が来ます。しかし、仕様条件がピッタリなんて至難の業。まず無理です。

今回の機台情報。感謝したいのは人間です。機械は使う人によって、どうとでも成ります。
たとえ、新品購入でも、一年でホコリまみれになってもオカシクないのが、作業情勢です。

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