三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 1月28日 漢方医とメンテナンス

2014-01-27 | メンテナンスお気楽日記
お呼びが掛かり、修理のために現場に入ったが、機械がマトモな場合がたまにある。
客からは「お医者さまの顔を見たら、直ってしまったか?」なんて、笑い話にもならない。

確かにメンテナンスは機械のお医者さまかもしれないが、最近は外科治療と言うか
西洋医学でいうと、ケガや病気になってからの治療が多い。正に「修理屋さん」


石川県出進の偉人に「皇漢医学」を書いた湯本求真って先生がいます。
西洋医学が正道とされる時代に、漢方医学を見直し、融合を唱えた先生です。

漢方医学には「四疹」といって、患者を見極めるスベがあります。
「望」「聞」「間」「切」とは、患者を目で観察し、患者の声を聴き、患者に質問する
そして、患者に直接触れる。これはすべて機械のメンテナンスにも欠かせない事柄です。

「壊れる前に直す」これは機械を大切にしていた時代の当然の流れで、機械の異常を
いち早く肌で感じ、原因を究明し、正常(健康)な状態を維持する。

今、こんなことですら出来なくなった現場環境の状態をとても危惧しています。
外注加工の工場が維持出来なくなり、本社移設。担当はパートの女工さん?

機械は作業の為の道具でしかなく、動かなくなれば会社が何とかするだろう。
正直、企業のメンテナンス、もとい修理には手遅れが多いのも事実です。

西洋医学風でいえば、部品の交換や改造によって維持できるかもしれないが、
その機械や部品の供給じたいが、風前のともし火ってことも知って欲しい。

今稼働中の機械の8割いや9割は20~40年物。50年以上と聞いても驚かない。
それらはすべて、作業者の愛情?に見守られ、維持されたことを忘れないで欲しい。

漢方薬は毎日飲めば効用が出ると聞くが、機械作業も毎日の仕事。

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