三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 7月24日 紙管もいろいろ

2013-07-23 | メンテナンスお気楽日記
              写真はプラスチック糸管です。PP管と言い再利用に適しています。

先日は失礼しました。支払い日であることもあり、ついボヤキばかりが先行
言わなくてもイイことまで、ブログにまでぶつけてしまった。

で、本日は冷静さを取り戻して、お仕事・糸編の記事を書きます。

ワインダー作業の消耗品は、糸を巻き上げるための紙管が必要となります。
メンテナンスをしていても、小ロットのお世話を頼まれることもたびたび。

でも、ここでも以前は14円程度だった品が、輸入品ならば7円でも手に入る。
工場とすれば加工賃が厳しい中、消耗品代を下げたいのが当然の選択。
だから、国内生産していた加工工場が極端に減った。備品商店も廃業。

そんななか「高温セットに対応できる紙管を世話して欲しい、でも植毛加工は
後の事故につながるので、サラ加工の紙管を探して欲しい」撚糸屋さんからの依頼。

これが難しい。海外生産品は当然?売れ筋商品ばかり、特殊用途の製品は作らない。
無理に?国産工場にたのめば、単価が客要望とかけ離れてしまう。

やはり、輸入品から探さなければならない。まず中国製は紙自体の問題があるので避けたい
韓国産は厚手製品は聞いたことがない。台湾製は紙質は良いが表面加工品しかない。
価格の安い?台湾製を行程変更して欲しいが、それなりのロットと時間が必要。

いろいろ相談しているうちに機屋さんからオモシロイ話が聞けた。

「セット紙管は潰れた方が、糸が安定している。撚り止めの内外層の差が生地のヒケ事故
につながる。確かに潰れれば糸ロスはでるが、潰れなければ伸びきったまま製品になる」

ここでも、撚糸業界と織物業界の不和音・すれ違いを感じざるをえない。
撚糸加工屋さんは、少しでもロスの出ない良い糸を提供するための努力をしているのだが
たぶん?それは中に入る商社営業の目でしか無いのかもしれない。

追伸/紙管の潰れ方にもイロイロあって、現場の意見とは奥が深~くておもしろいョ


_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_

ブログランキングに参加しています!1日1回クリックをお願いします!!
↓↓↓↓↓↓↓↓
人気ブログランキングへ