三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 12月3日 三筋仕事?

2010-12-03 | メンテナンスお気楽日記
「三筋仕事」という変な符号があります。もともとは運送屋さんたちが使っていました。

村田・神津のワインダー機や撚台・準備機の移設工事に際して、他社とくらべ、
三筋ワインダーは簡単お手軽ということらしい。

確かに高さ・奥いき1メートル、横幅だって12錘の標準機で3.3メートル、
トラックの積み下ろしも、工場配置も楽だし、台車一台あれば走り回る?

場所を取らずにお仕事が出来る。自分の倉庫にだって10台以上詰め込んである。

ところが機械の移設工事が少なくなった今は、職人さんが「三筋仕事」と言う。
これも、一時間以内の軽作業・簡単修理のことをいうらしい。

自分の仕事の8割は一時間以内で終わる。結果的に一日4~5軒回らなければ売上ができない。
撚台や準備機の職人さんみたいな、一日仕事が羨ましいと思ったこともある。

しかし、考えてみれば一人でも多くのお客さんと話をするということは、
それだけ多くの情報を手に入れるチャンスが有るということ。

今の仕事は、待っていてもお客は来ないし、来店されても部品在庫もない、
お客の探している品物や情報をいち早く提供するためには、ネットワークが必至。

「三筋仕事」にはメンテナンス収入に加え情報ネット収入があると思えば気が楽。と、言い訳

メンテお気楽日記 12月2日 大きな玩具?

2010-12-03 | メンテナンスお気楽日記
                    村田No7R.2整理用自動ワインダー
時々「工場を整理するから相談にのってほしい」との依頼が来る。
ワインダーだけなら、なんとか少しでも?イイ対策を提案出来るのだが・・・

大抵の場合は、出入りの機料店をメインに、各業種の専門店に情報を流す。
しかし、今の時期、もったいない機械だと解っていてもなかなか商談にはならない。

自分にとっても機料店にとっても、売れない機械は買えない。
部品取りを考慮しても、大半の機械は処分、姿かたちが無くなってしまう。

機械が無くなるということは、ベルト一本の売り上げも無くなるということ、
機料店にとっては死活問題のはずなのだが、正直、機械を生かす術がない。

話がちょっと変わるが、
今日、撤収工場で「村田マッハミニ5連機」を見つけました。
どの機料店も5錘に対して、ガ体が大きすぎる?とかで手を出さなかったのこと。

確かに贅沢すぎる機械で、糸をセットすれば不良節を取りながら、機械が自動で糸をつなぎ、
一定の大きさの巻き玉を人手をかけずに供給できる。バブル時代の高級機?

メンテナンスの難しさも、充分解っていたが、あまりにももったいない。技術屋の血が騒ぐ。
ン百万の機械をン万円で話をつけ、機械倉庫に入れることにした。

たぶん、話が出ない限り機械を触っている時間はないと思う。それまでは倉庫の飾り?
でもなぜか満足感もある。大人の玩具?大きなプラモデルを手に入れた感じ。