さんでんじです。

ブログで思いのまま、自分なりの感想も含めて、発信します。

近所のうどん屋さんが閉店した。

2010-08-01 16:53:00 | Weblog
我が家から歩いて5分のところ、住宅街のはずれに一軒家のうどん屋さんがあった。奈良に引っ越して2年間、時々そのうどん屋の前を通るのだが、はっきり言ってあんまり入って食べてみようとは思わないお店だった。だって駐車場もない、小さな小さな、まるで場末の鄙びた店、という感じだったから。

で、ある時、偶然に人との絡みでそのお店に入る機会があった。ちょうど昼時。店内は、4人掛けのテーブル3つ。奥座敷に4人用のテーブル2つ。小ぎれいとは言いにくい。よくある下町のうどん屋さんだ。で、昼のランチに、小うどんと小どんぶりのセットを注文した。うどんは、ほぼかけうどん。どんぶりは小さい親子丼。そのセットが来た。まず、うどんの汁をひとくちすする。旨い。極上ではないが、まじめな、まじめな、出汁を取っている。で、もひとつの親子丼を口に運ぶ。よく甘みの強い出汁がある、ここのは甘さも控え目でいいダシ加減。鶏肉を一切れ食べる。これは違う。肉の中にしっかり旨味がある。ぱさぱさのブロイラーではない。しっかりと育てられた地鶏の味わいだ。すべて食べ終わって、本当においしい満足のいく味だった。値段も庶民的。

ここより遙かに値段が高くて、しかもおいしくないお店はいっぱいある。それは、だいたいがショッピングモールに入っているレストランや和食のチェーン店だ。そんな店が、一番おいしくない。どうしておいしくないのか。やっぱりコスト削減ですね。たとえば鶏肉自体がそんなにおいしくない店がある。見栄えの良さにこだわって、味が二の次なんですね。チェーン店ならば、数十店もあるから、どの店も同じ味のレベルを維持するには難しいのだろう。それは、一般的なファミレスでも同じで、コスト削減によって味の低下が日常化している。つまり外食チェーンのレストランは、食べるに値しないと、私は思っている。

話は戻るが、せっかく発見した近所の、おいしいうどんやさんが、店を閉めてしまった。やはり立地条件や、私が直感的に感じた外見などに要因があったのだろう。でも、おいしい店の、法則というものを見つけた。それは一軒家であること。チェーン店ではなく、多店舗展開していないこと。むろん、そんな店は、いっぱいあるだろうが、そんな店を探していきましょうか。どうせなら、おいしいものを食べたいから。

90歳の父のおもちゃ。

2010-08-01 01:27:28 | Weblog


今日、父のマンションを訪ねていった。別に用事があるわけでもないが、ちょっとした安否確認です。父はこの7月で90歳を迎えている。しかし、とっても元だ。今日も、ひとりで大阪へ出掛けて、ちょうど帰ったばかりだという。そして、何重にも重ねた紙袋から、大事そうに紙の箱を取り出した。カメラだ。父は、これを買うために大阪へ行った。箱の外箱にはローライフレックスと書かれている。さらに紙の箱を開けて本体を取り出した。懐かしの二眼レンズが顔を出す。父は、レンズカバーを外してはレンズをレンズ拭きで磨き、刷毛で外側のホコリを落とす。ホコリなど無いのに、これは儀式か。本体を開けては、またホコリを飛ばす。上部のモニター板というか、ガラスを外しては、また磨く。私たちは、落としはしないかとヒヤヒヤ見守る。父は嬉しそうに手を動かす。さらに三脚台のアダプターも用意して付けたり外したり。そして、すべてを触れ終えて、ローライフレックスはまた箱の中に収まった。

当分は、毎日、これの繰り返しだろうな。父のローライフレックスにフィルムが収まることは、ないかもしれない。なぜならば、父のおもちゃだから。それが父に元気を与えてくれるならば、それでも良し。

あ、そうそう、ローライを見ていて思ったんですが、露出を計算するのは難しいとして、ピントやシャッター速度を手動で変えられる、デジカメが欲しいと思った。ちょっとオートフォーカスにはうんざりしているので。少しはアナログなデジカメ、ないかな~。売り出さないかな~。