2年前の7月に、奈良市街の三条通にある池田含香堂で買った奈良団扇です。私たちが買い求めたのは、手漉き和紙に鹿とモミジを透かし彫りにしたシンプルな図柄。日本の団扇って、柿渋で染めたのが多いんだけど、柿渋はちょっと暑苦しいのかも。
奈良団扇は、なにより軽くって、団扇の面全体が紙で覆ってるから丈夫なんです。よく竹の柄に近い方が紙で覆っていないものがあるけど、扇いでいるうちに竹が折れてしまうんだよね。だからその点、奈良団扇はその部分も紙で覆ってあるから安心。この団扇は2100円。高いといえば、確かに値段は高い。もっと複雑な天平模様が全面に施してあるものは、数倍高いのだから。ま、普段使いをするならこれで十分。ほら21年間使えば、1年につき100円だから、安いものです。よく広告の入ったプラスティック骨の団扇があるけど、持ちやすさや使いやすさは断然違いますよ。
奈良団扇は、柄が丸い棒状なのがいいね。クルクルと回せるから。板状だとそうはいかぬ。大事に使って3年目の夏。あと18年使うぞ~。プラスティックの広告団扇もあるけど、やっぱり重いね。奈良団扇は軽い、軽い。風が気持ちいい。