今日、父のマンションを訪ねていった。別に用事があるわけでもないが、ちょっとした安否確認です。父はこの7月で90歳を迎えている。しかし、とっても元だ。今日も、ひとりで大阪へ出掛けて、ちょうど帰ったばかりだという。そして、何重にも重ねた紙袋から、大事そうに紙の箱を取り出した。カメラだ。父は、これを買うために大阪へ行った。箱の外箱にはローライフレックスと書かれている。さらに紙の箱を開けて本体を取り出した。懐かしの二眼レンズが顔を出す。父は、レンズカバーを外してはレンズをレンズ拭きで磨き、刷毛で外側のホコリを落とす。ホコリなど無いのに、これは儀式か。本体を開けては、またホコリを飛ばす。上部のモニター板というか、ガラスを外しては、また磨く。私たちは、落としはしないかとヒヤヒヤ見守る。父は嬉しそうに手を動かす。さらに三脚台のアダプターも用意して付けたり外したり。そして、すべてを触れ終えて、ローライフレックスはまた箱の中に収まった。
当分は、毎日、これの繰り返しだろうな。父のローライフレックスにフィルムが収まることは、ないかもしれない。なぜならば、父のおもちゃだから。それが父に元気を与えてくれるならば、それでも良し。
あ、そうそう、ローライを見ていて思ったんですが、露出を計算するのは難しいとして、ピントやシャッター速度を手動で変えられる、デジカメが欲しいと思った。ちょっとオートフォーカスにはうんざりしているので。少しはアナログなデジカメ、ないかな~。売り出さないかな~。
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