迷宮映画館

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11月のまとめ(2015年)パート2

2015年12月31日 | 日記
後半戦、参ります。

  
⑬ 約束の地

 ヴィゴ・モーテンセン特集の第一弾。表現が難しいので、物語はサイト参照。以下です。
1882年、パタゴニア。デンマーク人エンジニアのディネセン大尉は、アルゼンチン政府軍による先住民掃討作戦に参加していたが、野営地にいた娘インゲボルグが忽然と姿を消してしまう。必死の捜索を続けるうちに広大な荒野で一人きりになった彼は、一匹の犬に導かれるようにして不思議な世界へと迷い込んでいく。
ということで、摩訶不思議な雰囲気が終始。ヴィゴでもってるような作品。ということは・・・。それはさておき、ヴィゴさんは、何か国語までいけるんだ。


⑭ 涙するまで生きる

 これはいたく感激した、ヴィゴ第二弾。別枠で書いたが、お見事な作品だった。機会があったらぜひ見てほしい。


⑮ 人生スイッチ

 山形で上映のときにどうしても見れず、あきらめていたところ、福島で見れると。たまたま時間が合ったということは、「見なさい!」という神の啓示と思って、はじめて福島まで遠出をしました。いやはや、見れてよかった。好き嫌いがはっきり出そうな作品には変わりなし。最初の飛行機の話で、前作のあちゃーーを思い出したけど、なんとも生々しいオムニバスでした。最後の結婚式のが好きだわ。


⑯ 天皇と軍隊

 実は、こっちを見に行くのがメイン。戦後から、現在までのとってもわかりやすい道のり。入門編って感じ。映像は、絶対に使える。欲しい!そこにくっついてるナレーションがフランス語だってのが、シュールだったけど。


⑰ ロバート・アルトマン ハリウッドで最も嫌われ、そして愛された男

 アルトマンが作ってきた映画とともに、彼の人生をたどるという夢みたいなドキュメンタリー。改めて振り返ってみると、かなりの数をを見てきたんだということを思い返した。やっぱ「M☆A☆S☆H」っすよね。「バード・シット」も捨てがたいし、晩年の「ゴスフォード・パーク」なんか、感涙。「フィッツジェラルド」が最後ってのがまたスプレンテッドですわ。稀有な人でした。


⑱ リトル・プリンス 星の王子様と私

 あまり物語に思い入れがない私なので、普通に見させていただきました。子供に無理やり見せてる感の親御さんがいたのですが、どうでしょうね。


⑲ ぼくらの家路

 母子家庭の兄弟。奔放な母親に振り回され、施設に預けられるが、そこでの嫌がらせに耐えかねて、家に帰ることに。帰っても母親はいない。鍵がかかってて、家にも入れない。母に置手紙を託して、弟と二人で、サバイバル生活に・・・。子供の演技に拍手!!目指せ、ダルデンヌ・・・っぽいのだけど、到底程遠いな。どっかに生臭さが匂ってた。ざらざらした突き放し感がもうちょっとほしかったかも。いや、それがないのが持ち味かな。


⑳ 007 スペクター

 シリーズ№1の呼び声も高く、若干高めに期待値で行ったのですが、まあ、普通かな。おまけに、シリーズ最年長のボンドガール・・とか言われてましたが、モニカさんは、ちょっと・・・・。あ、爆破シーンはお見事でした。どっちにしても、007は殺して何ぼでしょう。レイフ様のまともな風が見れるのは、重畳でした。


㉑ 裁かれるは善人のみ

 絶対に名前を覚えられない監督、アンドレイ・ズビャギンツェフの作品。立て続けにズビャさんの作品が見れるなんて、もう夢のようでございます。見てすぐに言った感想が、「エクセレントな胸糞悪さ!」!!!ここまで胸糞悪く描く、そのさまが素晴らしい。

 実際にあった土地の接収事件と、聖書、そして「リヴァイアサン」をもとに、まじに救いのない物語を紡ぎあげた。じゃあ、この話の中に、勝者はいるのか・・・。土地をぶんどり、罪を着せ、権力を振りかざす政治家が勝者なのか。。。そんな小っちゃい人間の絡み合いを完全に突き放すロシアの自然。圧倒的なセリフ回しに、ぐいぐいを有無を言わせずに進んでいく。いやーーーー、すごい、すごいです。そして、バカヤローーです。


㉒ ふたつの名前を持つ少年

 ポーランドのユダヤ人居住区から逃げ出して、壮絶な道のりを歩んだ少年の生い立ちをたどるもの。この邦題から、不朽の名作、「僕を愛した二つの国」を思い浮かべた。どちらも、ユダヤ人の少年が、何とかして生き延びようと、それこそなりふり構わなかったり、助けてくれる人の救いの手にすがったり、裏切られたり、翻弄される。こうやって生き延びた人は、本当にごくわずか。それも、ほんのわずかの運の違いだったりと、とにかく壮絶だ。そして、最後にわかったのが、体験談で、実際の話だったということ。壮絶そのもの。いや、どの話も本物で、壮絶じゃないものなんてない。実話だろうが、そうじゃなかろうが、んなもの、関係ない。。。とつくづく思った。


㉓ あの日のように抱きしめて

 「東ベルリンから来た女」のスタッフが・・・といううたい文句に、はたまたユダヤ人の!ということで、もちろん悲劇、哀劇を思い浮かべないわけがない。その通り、序盤は収容所から命からがら助かった女性が、なんとかして社会復帰しようと、奮闘。そして、自分を死んだと信じている夫に出会うと。で、もっかい夫とやり直す・・・・と思いきや、途中から、これはなんか違うぞ!と。まず、このぼんくら亭主。いくら顔が違うったって、妻をわからんはずないでしょう。百歩譲って、死んだと信じているからたって、しばらく一緒に暮らしてもわからないとは、よっぽどのアホ。で、わかってきたのは、これは復讐でしょう。アホな夫に対するリベンジです。そう思てみてくると、コメディに見えてきてしようがない。ああ、これをコメディを見てしまった私は、なんと不謹慎な。。。。反省。


㉔ ラブ&マーシー

 誰もが聞いたことあり、耳になじんでるグループ、ビーチボーイズの曲の数々。あまりになじみすぎてて、こんな来歴があって、こんな苦難の道のりがあって、こんな壮絶で、こんなにすごいバンドなんだとは、露とも知らなかった。すいません。平身低頭。曲を作ってきた中心人物のブライアン・ウィルソン。すごい才能の持ち主で、すごすぎたのね。先駆的で、突っ走りすぎてたために、いろんな苦悩が降りかかってくる。よくもまあ、乗り越えられたもんだと思うくらい。いやはや、まだまだ世の中、知らないことばっかり。勉強になりました。


以上、24本が11月の鑑賞作品。


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2 コメント

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来年も宜しくお願い致します (西京極 紫)
2015-12-31 17:55:38
今年最後の書き込みです。

007 スペクター : 圧倒的に「スカイフォール」の勝ち!

今年もお世話になりました。
来年も宜しくお願い致します。

よいお年を!
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>西京極 紫さま (sakurai)
2016-01-05 15:25:21
でしたね。
結構期待感を持たせて、これかよ!みたいな。
脚本がいまいちだったわよ。
そろそろダニエルさんも、終わりですかね。
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