あるとき、突然、一人の男性の眼が見えなくなる・・。光が失われるのではなく、すべてが真っ白になる。原因はまったくわからない。
見えなくなった彼にかかわった人々が次々に同様に見えなくなり、それはものすごい感染力をもった病気として、強制的に隔離されてしまう。
その病院に次々に送り込まれてくる病人たち。何も見えない。突然、闇ではなく、白い世界に放り込まれてしまう。
見えない世界に必要なものは何なのか?秩序か、ルールか、それとも絶対的な権力か、暴力か・・・・。そして、その中に一人だけ、見える女がいた。見えない世界を一人だけ見ている目。それは・・・・壮絶な世界だった。
ぜひ、読みたいと思っていた本だったが、読む前に映画となってしまった。
もし、人間が、突然盲目になってしまったら、いったいどうなってしまうのか??考えただけでも、戦慄が走るが、それが如実にわかる。
一人では何もできない。いかに一人の人間というものが、無力なものなのかが表わされる。しかし、病院に隔離されてしまったあとの生活は、目が見えないということが重要な要素ではなく、狭い世界で、いかに人間が生きるべきなのかを見せているような気がした。
化膿してしまった傷一つ治せず、トイレは使いものにならない。食い物は強いものが手に入れ、弱いものは従わざるを得なくなる。見えないが本能は変わらない。
そんな様子をただひとり、見える女性が見つめる。すべてを見ている。むき出しのエゴも、本能も、愛も、汚物も、すべてだ。なぜ彼女が見えているのかが問題なのではなく、それを見つめている人がいる、と言うことが重要なことのようだ。
見えないということだけで、いかに人間は無力になってしまうかと言うことを痛感したが、もともとの盲人はどうなるんだろう・・・と言うことが頭に浮かんだ。
ちゃんと登場。なるほどなるほど。
役者のうまさが際立つ映画だったが、誰にも名前が付いていない。それは何の符号なのかはわからなかった。
見えないということは、闇であるということのはずだ。白い見えない世界を想像すると、頭がおかしくなってしまいそうだ。狂いだしたり、自ら命を断とうとする人たちが次々と出てきそうな気もするのだが、結構みな紳士然として、生きようとする思いを容易には捨てていない。
そういった人間の力を表そうとしたのかもしれない。
◎◎◎●
『ブラインドネス』
監督 フェルナンド・メイレレス
出演 ジュリアン・ムーア マーク・ラファロ アリス・ブラガ 伊勢谷友介 木村佳乃 ダニー・グローヴァー
見えなくなった彼にかかわった人々が次々に同様に見えなくなり、それはものすごい感染力をもった病気として、強制的に隔離されてしまう。
その病院に次々に送り込まれてくる病人たち。何も見えない。突然、闇ではなく、白い世界に放り込まれてしまう。
見えない世界に必要なものは何なのか?秩序か、ルールか、それとも絶対的な権力か、暴力か・・・・。そして、その中に一人だけ、見える女がいた。見えない世界を一人だけ見ている目。それは・・・・壮絶な世界だった。
ぜひ、読みたいと思っていた本だったが、読む前に映画となってしまった。
もし、人間が、突然盲目になってしまったら、いったいどうなってしまうのか??考えただけでも、戦慄が走るが、それが如実にわかる。
一人では何もできない。いかに一人の人間というものが、無力なものなのかが表わされる。しかし、病院に隔離されてしまったあとの生活は、目が見えないということが重要な要素ではなく、狭い世界で、いかに人間が生きるべきなのかを見せているような気がした。
化膿してしまった傷一つ治せず、トイレは使いものにならない。食い物は強いものが手に入れ、弱いものは従わざるを得なくなる。見えないが本能は変わらない。
そんな様子をただひとり、見える女性が見つめる。すべてを見ている。むき出しのエゴも、本能も、愛も、汚物も、すべてだ。なぜ彼女が見えているのかが問題なのではなく、それを見つめている人がいる、と言うことが重要なことのようだ。
見えないということだけで、いかに人間は無力になってしまうかと言うことを痛感したが、もともとの盲人はどうなるんだろう・・・と言うことが頭に浮かんだ。
ちゃんと登場。なるほどなるほど。
役者のうまさが際立つ映画だったが、誰にも名前が付いていない。それは何の符号なのかはわからなかった。
見えないということは、闇であるということのはずだ。白い見えない世界を想像すると、頭がおかしくなってしまいそうだ。狂いだしたり、自ら命を断とうとする人たちが次々と出てきそうな気もするのだが、結構みな紳士然として、生きようとする思いを容易には捨てていない。
そういった人間の力を表そうとしたのかもしれない。
◎◎◎●
『ブラインドネス』
監督 フェルナンド・メイレレス
出演 ジュリアン・ムーア マーク・ラファロ アリス・ブラガ 伊勢谷友介 木村佳乃 ダニー・グローヴァー
マーク・ラファロの下に集まる面々は比較的冷静な思考を保ってましたが、施設内に蔓延する狂気と暴力の惨状はすごかった・・・。
白さがもっと大きな何か、精神を破たんさせるよな何かを生み出すんじゃないか・・みたいなものを勝手に期待してしまってたんですね。
あれじゃ、ただの見えないということなので。
ああいう状況で、持っている力をいかに使うかが、人間性を問いますね。
今晩は☆★
確かに闇といえば、イメージは黒いですね。
コメント頂いて、あぁ~なるほどと思い直したような・・・。白い闇ってどんな感じなんでしょうね?一応パニックサスペンスらしいですが。あの冷静な行動だと、パニック状態ではないですよね。ミストと重なるような気もしましたが、ラストはハッピーエンド?のようでしたしね。結局目の見えない状態は回復される原因も定かではないですし。分からないことだらけでした。
あれじゃ、別に白くなくても、ただの闇でもいいのかなあと。
パ二ックが起きるというよりも、人間のエゴと本能が出る・・・・という感じでしたね。
全世界!!と言う割には、小さかったし。
なんか微妙な映画でした。
あいかわらずの遅い反応、お許しください。
この映画は…鑑賞から時間の経った今となってはなんだか嫌な印象しか残っていないです。
オチがモヤモヤしたどっちつかずだったおかげでか?メッセージ性なども受け取れなかったです…結局何を描いた映画だったんですかね?
あと、この映画とは関係ないのですが、
私のブログからこちらへ(今更ながら)ブックマークさせていただきました。
もしもマズイ場合はご連絡ください。
では、また来させていただきます。今後とも宜しくお願い致します。
そういうのもあえて、印象ふかくていいのかもしれませんが、本来のテーマからは、ちょっとずれてたような気もしますわ。
BM、ありがとうございます。
私もぜさせてくださいませ。
いろいろ忙しくて、返事が遅くなってスイマセン。