迷宮映画館

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すべては海になる

2010年04月04日 | さ行 日本映画
これも見てからずいぶん経ってしまったもので、詳細を失念。
さらっと感想を。

うーん、世間になじまない高校生と、少々世の中にこだわりを持つ書店員との出会い・・・からいろんなことが生まれて行くのだが、あたしはどうもこの佐藤江梨子嬢の演技がだめで、というか、へたくそ(ごめんなさい)に見えてしようがないのだが、そう思っちゃだめだろうか。

胸がおっきいのは売りなのだが、そのいいとこを悪いことのように見せているように思えてしようがない。肩をいからせ、ちょっと猫背で自信なげにたたずむ姿が、彼女の持つ良さを生かしてないように感じるのだ。

この書店員がそういうキャラなのかもしれないが、どうもなじまない。

彼女が担当する書店のコーナーで万引きをした女性がいた。思い詰めてる様子。しかし、捕まえたときに本は持っていなかった。間違ってしまったころから、その女性の家に謝罪に行くのだが、大学教授の夫と、二人の子供のいる家庭は、ほとんど崩壊状態。

そこの息子が、世の中になじまない柳楽君だ。うーん、一皮むけたように思えた。抑揚のない台詞の言い回しはいつもだが、それが今回は役の持ち味になっている。痛々しい感じが作りものでないように感じるのが、一層痛いのだが。

結局のところ、人はそれぞれみな違う。でもそれを容易に受け入れてくれないのが、世間だ。その世間を一人で生きて行くのは困難なのだが、それを困難と感じずに生きて行く人もいれば、少しの歩みすらも難しいと思う人がいる。

その歩みの長さは人によって違ってくるが、皆、前に向かって進んでいることには違いないはずだ。前に向かうのがちょっと難しいと感じたとき、それを助けてくれるものがあればいい。それを見つけることが出来たらいい。それが本である場合が多いかも・・・・ということを気づいて!・・・かな。

と、能書きを並べたが、「すっぱり脱げ!」とは言わないが、佐藤さんの半端な脱ぎっぷりに、もうちょっと覚悟があってもよかったのでは・・・と思った次第。

◎◎○●

「すべては海になる」

監督・脚本 山田あかね
出演 佐藤江梨子 柳楽優弥 要潤 渡辺真起子 白井晃 松重豊


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4 コメント

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こんばんは (KLY)
2010-04-05 23:16:04
そうですね。「すっぱり脱げ!」までは言いませんけど、適当にお茶を濁すならないほうがましです。脱ぐ脱がないというより、本気で女優やってるならアイドルのお姉ちゃんとは違う覚悟は常に持ってるべきだと思う。これはなにも彼女に限らずですけどね。
柳楽くんはねぇ。あのかつぜつの悪さは持ち味なんだろうけど、私にはどうにも下手に見えて仕方ないのですよ。いや、下手というか何だか素人っぽく見えてしまって。狙いでやってるなら素晴らしいと思うんですけどね。
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>KLYさま (sakurai)
2010-04-06 09:19:10
「胸のおっきい女は・・」とか、彼女に要求されてるものって言うのは、そこなんだろうなあと思うのですが、それにしては生かされてない・・と、思うことしきりです。
あたしの高校の友達で、女優になったのがいるんですが、いつかは脱がないといけないと、一度体当たりの演技を疲労したのですが、鬼気迫る覚悟を見ました。
柳楽君は、きちんと演技の勉強をつんだわけでもないまま、もてはやされてしまったのではと想像します。
きちんと勉強した方がいいのではと思いますわ。
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柳楽くん (KON)
2010-04-06 17:08:56
こんにちは。私はひたすら柳楽くんの不思議な存在感に魅せられ、ホロリときてました。あの痛々しくも内に秘めたる何らかのパワーを、今後大人の役を演じる上でいい方に活かしてほしいですね。今が微妙な時期なんですね。こんなことを思う私の目線はきっと「母」。サトエリさんは力不足でしたね残念ながら。要くん、もっとガバーと行けー!!
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>KONさま (sakurai)
2010-04-09 23:17:27
ははは、KONさんのご意見に従って、見ちゃいましたが・・・でした。
柳楽君の存在がとっても重要な要素になってて、それにかぶりすぎたかなぁ。。。という感じでしたかね。
「誰も知らない」は、あの素人っぽいのが、利いてたんですが、これからはどういう風になったらいいのか、わかんないです。
御結婚もなされましたので、大人の演技で頑張ってもらいましょう。
佐藤さんは、ちょっとねえ。
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