少し横文字の入った雑学のあれこれをお楽しみいただこうという趣向です。気軽にお付き合いください。ネタ元は、「英語の雑学王」(デイビッド・セイン イースト・プレス刊)です。それではさっそく・・・
★Los Angeles(ロス・アンジェルス)の本名★
18世紀にスペインの伝道師によって命名された地名で、「天使たち」(原語での読みは、ロス・アンへレス)を意味します。18世紀の半ばにアメリカがメキシコから入手し、今ではカリフォルニア州最大、全米でも第2位の大都市です。正式名称ですが・・・
" El Pueblo de Nuestra Señora la Reina de los Angeles de Porciuncula "
(ポルシウンクラ川の天使たちの聖母の町)という(有難くも)とてつもなく長いもの。
ちなみに、日本では、もっぱら「ロス」と略されますが、" loss(損失)"を連想させることから、アメリカでは、頭文字をとって、L・A(エル・エイ)と呼称するのが普通です。
★ドライブウェイって何?★
昔、アパレル企業・レナウンのCMソングで「ドライブウェイに春が来りゃ~ YE(イェ) YE YE YE~YE YE YE~」なんてのがありました。「ドライブウェイ」というのがよく分かりませんでした。おしゃれな高速道路の一種かな、くらいに思ってましたけど、「私有の車道」のことなんですね。
アメリカなどで戸建の場合、建物の前に、たっぷり庭のスペースをとることが多いです。なので、道路から車庫まで、車の移動専用の私道を設けることが多いんですね。それが、
" driveway "と呼ばれます。CMソングを作った人には悪いですけど、ちょっとイメージ違ってましたね。
★変な地名★
アメリカは広いです。冗談としか思えないような地名が実在します。いくつかをご紹介します。
アリゾナ州 Why (なんで?って、こちらが訊きたくなります)
アイダホ州 Beer Bottle Crossing(ビール樽が横断中ー危ないよっ!)
ミズーリ州 Frankenstein(あの怪物を作り出した博士の名前なんですけど・・それにしても)
ノースカロライナ州 Tick Bite(ノミに噛まれたー痒そう・・・)
バーモント州 Mosquitoville(蚊の村ーこちらも痒そう)
バーモント州 Satans Kingdom(悪魔の王国ーホントにいいんでしょうか?)
テキサス州 Ben Hur(年配者には懐かしい映画「ベン・ハー」。チャールトン・ヘストン主演で、戦車競争のシーンは、迫力満点でした。こちらはその1シーン。
★アルファベットの" e "をまったく含まない小説★
アルファベットの中で、一番よく使われるのが" e "です。この文字をまったく使わない小説が、
" Gadsby " という作品で、1939年ごろ、Ernest Wright(アーネスト・ライト)という作家が書き上げました。文法的にも正しく、不自然なところはありません。彼はタイプライターの" e "のキーをテープで固定していたそうです。きっと、相当なストレスがかかっていたのでしょう、作品が出版された当日に亡くなっています。名前に"e"が2つ入っているのがご愛嬌。お疲れさまでした。
★造語の達人ーシェイクスピア★
かの文豪シェークスピアは、新語の発案者としても有名で、1700語以上の言葉を作り、その多くが現在でも普通に使われています。例えば・・・
bedroom(寝室)、advertising(広告宣伝)、amazement(驚き)、
champion(チャンピオン)、gossip(ゴシップ、醜聞)、birthplace(生誕の地)、
fashionable(流行している)、dawn(夜明け)、blanket(毛布)などがそうです。
ファッショナブルとかチャンピオンとか、馴染みのある言葉もあって、ちょっぴりお世話になってる気もします。
よく使われるこんな言い回しも、彼の発明です。
" Love is blind. " (恋は盲目)
" It was Greek to me. ” (私にはGreek(ギリシャ語)だった=何を言ってるんだかさっぱり理解できなかった)
「恋は盲目」って、彼の「発明」だったんですね。そんな経験はありませんが・・・
いかがでしたか?話のタネにでもしていただければ嬉しいです。
それでは次回をお楽しみに。