第51弾をお届けします。
<マクド>
「「マクド」のどこが大阪弁なん?」とのツッコミを承知の上で取り上げます。
若い頃、東京でしばらく仕事をしていて、久しぶりに関西に戻ってきた時、地元の人が「「マクド」へ行って、どうたらこうたら」と話してるのを耳にしました。
話の流れから、ハンバーガーチェーンの「マクドナルド」のことだとはすぐ分かりましたが、「何たる略し方!!」と半ば呆れ、半ば感心しました。
6文字の前半3文字を取ればそうならざるを得ません。しかし、「ど」で切りますかね。「ど根性」「どスケベ」「「ドタマ(=アタマ)」のごとく大阪・関西人が「ど」を好むのは分かってるんですけど・・・・
そして、イントネーションです。これまた、「低・高・低」といういかにも「もっさり」(泥臭い)した大阪・関西的発音になります。初めて聞いた時、なんかよく似た言葉があったなぁ、で思い出したのが「おいど」です。大阪の商家などでは「お尻」を上品にこう呼びます。イントネーションも同じですから大阪で主流になるはず。
ご存知のように全国的には、「マック」という略称が普通です。スマートだし、言葉としてのキレもいいですから。実は、日本マクドナルド社が、2017年に、「マック」と「マクド」の使用実態を調べているんですね。それによると、(予想通り)「マクド」が優勢な地域は、大阪を中心とした関西圏、三重県、四国の一部だといいます。
「マック」で全国的に統一してもらえたら、との会社の想い(あくまで希望レベルでしょうけど)がほの見える調査です。でも、関西はともかく、大阪人はずっと使い続ける気がします。
<べった>
2018年9月5日付の東京新聞にこんな記事が載っていました。
「文部科学省の全国学力テストの結果が公表されたが、罪作りといえば、罪作りだ。政令指定都市では、大阪市が2年連続で最下位だった。吉村洋文大阪市長は、「「べった」を続けている状況で、抜本的な学校大改革をしないと抜け出せない」と発言している」というもの。そして、「べった」とは、大阪弁で最下位を意味する、との注が(なにしろ「東京新聞」なので)あります。う~ん、確かにコテコテの大阪弁です。吉村さんも、あえて使って、市民への親近感と切迫感をアピールしたフシがあります。なかなかの役者です。
そういえば、小さい頃はよく使ってました。「運動会の競争、一生懸命走ってんけど「べった」やった」のように。で、この言葉はバリエーションが多いのも特徴です。
まずは、「べた」「べべ」「べべた」などが代表例です(「べべ」は地方によってはアブない言葉ですので、ご注意ください)。また、大阪人が好きな「ど」を付ける手もあります。「どべ」「どべた」「どんべ」「どんけつ」など、こちらも多彩です。
そうそう、別系統で、「いんけつ」という言葉があります。もとは、おいちょかぶ賭博から出たもので、一番弱い数字の1(いち)を指し、最下位を意味するようになりました。学生時代、麻雀の場で、「あかん、また「いんけつ」や」などと、私も、対戦相手も使っていたのを思い出します。ただし、「いんけつ」は、順位だけでなく、どうしようもない悲惨な状況にも使えます。「借金で首が回らんようになって、ホンマ、「いんけつ」や」のごとく。
全国的に通用する日常的な言い方だと「ビリ」くらいですが、なんで大阪弁はこんなに多彩なんでしょう?思うに、大阪人特有の自虐趣味ではないでしょうか。最下位などというみっともない状況を、自虐的に告白して、笑いを取りにいく・・・そんなサービス精神、ユーモア感覚のなせるワザかな、とも考えたりします。
いかがでしたか?それでは次回をお楽しみに。
<マクド>
「「マクド」のどこが大阪弁なん?」とのツッコミを承知の上で取り上げます。
若い頃、東京でしばらく仕事をしていて、久しぶりに関西に戻ってきた時、地元の人が「「マクド」へ行って、どうたらこうたら」と話してるのを耳にしました。
話の流れから、ハンバーガーチェーンの「マクドナルド」のことだとはすぐ分かりましたが、「何たる略し方!!」と半ば呆れ、半ば感心しました。
6文字の前半3文字を取ればそうならざるを得ません。しかし、「ど」で切りますかね。「ど根性」「どスケベ」「「ドタマ(=アタマ)」のごとく大阪・関西人が「ど」を好むのは分かってるんですけど・・・・
そして、イントネーションです。これまた、「低・高・低」といういかにも「もっさり」(泥臭い)した大阪・関西的発音になります。初めて聞いた時、なんかよく似た言葉があったなぁ、で思い出したのが「おいど」です。大阪の商家などでは「お尻」を上品にこう呼びます。イントネーションも同じですから大阪で主流になるはず。
ご存知のように全国的には、「マック」という略称が普通です。スマートだし、言葉としてのキレもいいですから。実は、日本マクドナルド社が、2017年に、「マック」と「マクド」の使用実態を調べているんですね。それによると、(予想通り)「マクド」が優勢な地域は、大阪を中心とした関西圏、三重県、四国の一部だといいます。
「マック」で全国的に統一してもらえたら、との会社の想い(あくまで希望レベルでしょうけど)がほの見える調査です。でも、関西はともかく、大阪人はずっと使い続ける気がします。
<べった>
2018年9月5日付の東京新聞にこんな記事が載っていました。
「文部科学省の全国学力テストの結果が公表されたが、罪作りといえば、罪作りだ。政令指定都市では、大阪市が2年連続で最下位だった。吉村洋文大阪市長は、「「べった」を続けている状況で、抜本的な学校大改革をしないと抜け出せない」と発言している」というもの。そして、「べった」とは、大阪弁で最下位を意味する、との注が(なにしろ「東京新聞」なので)あります。う~ん、確かにコテコテの大阪弁です。吉村さんも、あえて使って、市民への親近感と切迫感をアピールしたフシがあります。なかなかの役者です。
そういえば、小さい頃はよく使ってました。「運動会の競争、一生懸命走ってんけど「べった」やった」のように。で、この言葉はバリエーションが多いのも特徴です。
まずは、「べた」「べべ」「べべた」などが代表例です(「べべ」は地方によってはアブない言葉ですので、ご注意ください)。また、大阪人が好きな「ど」を付ける手もあります。「どべ」「どべた」「どんべ」「どんけつ」など、こちらも多彩です。
そうそう、別系統で、「いんけつ」という言葉があります。もとは、おいちょかぶ賭博から出たもので、一番弱い数字の1(いち)を指し、最下位を意味するようになりました。学生時代、麻雀の場で、「あかん、また「いんけつ」や」などと、私も、対戦相手も使っていたのを思い出します。ただし、「いんけつ」は、順位だけでなく、どうしようもない悲惨な状況にも使えます。「借金で首が回らんようになって、ホンマ、「いんけつ」や」のごとく。
全国的に通用する日常的な言い方だと「ビリ」くらいですが、なんで大阪弁はこんなに多彩なんでしょう?思うに、大阪人特有の自虐趣味ではないでしょうか。最下位などというみっともない状況を、自虐的に告白して、笑いを取りにいく・・・そんなサービス精神、ユーモア感覚のなせるワザかな、とも考えたりします。
いかがでしたか?それでは次回をお楽しみに。