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第438回 私流デジタル・メモ術

2021-09-10 | エッセイ

 社会人になるまでは、メモらしきものを作ったことがありません。
 中学時代の生徒手帳にも時間割を書いておく程度で、卒業までほとんど真っ白でした。学生時代、買った本の記録(購入月日、タイトル、著者程度)をノートに記録し始めました。「う~ん、これだけ買って、読んだのか」と感慨に耽る程度の効用ですが、これは、後ほどご紹介する方法で、今も続けています。

 社会人になって、さすがに必要に迫られ、スケジュール管理とか、連絡先など最低限の情報はメモするようになりました。それでも、メモを取るのはなんとなく面倒、忘れたら忘れたで仕方がない、というズボラな気分だったようです。
 そんな気分が変わったのは、社会人生活の後半くらいから普及が進んだパソコン、インターネットがきっかけです。

 仕事の方でも、それなりに使いこなしていましたが、プライベートな分野で、それらのツールを使って,残しておきたいメモとか、役立つ情報の整理に目覚めました。

 さっとペンを走らせれば済むことを、わざわざパソコンを立ち上げて、キーボードから入力する・・・・考えてみれば面倒な作業ですが、不思議と苦になりませんでした。自分のヘタな文字と向き合う必要がなく、追加、修正なども、紙面を汚さず簡単に、そして整然と出来るのがなにより魅力でした。

 もっぱら実用的な目的で始めたのが、展覧会の開催情報です。大事な展覧会を見逃さないために始めました。美術雑誌、新聞などの情報をこまめにチェックして、早め早めに追加したり、整理する作業は結構楽しいものでした。

 ネット書店を利用するようになって始めたのが、「気になる本」というメモです。かつては、新刊本はその場で買っておかないと、入手困難になることがよくありました。でも、新刊、古書を問わずネットで買える時代になって、そう焦って買う必要はなくなりました。時間が経てば、古書で入手可能になったり、文庫化されて安くなったりとかえって便利になりました。

 そこで、「気になる本」メモです。読んだ本からとか、書評、広告、店頭などを情報源に「気になる本」を記録しておくようにしました。新刊書点の店頭でのチェックは欠かせませんが、メモを見返して「そういえば」と買う気になることもあって、役に立っています。

 数年前から始めて、ハマっているのが「日記」メモです。リタイヤ生活に入って、ほぼ決まりきったルーチンのような生活を送っています。現下の状況で、そう劇的な出来事も起こりません。
 だからこそ、こんな本(新刊、古書を問わず)をゲットした、家人から言われてこんな用事をした、などのちょっとしたトピックを記録する快感があります。

 また、何も書くことがなさそうな日は、日記のネタにするために、あえて、当ブログ用のネタ整理とかのアクションを起こすことがよくあります。本末転倒なんですけど、なんとなく流されがちな日々の暮らしのアクセントになっているのは事実です。

 さて、デジタルメモを取るために、現在、愛用しているのが"Google Keep"というアプリです。
 iosとアンドロイド用のアプリがあり、PCのブラウザからも利用できます。今時、複数の端末を使い分けている方が多い(私もその一人)ことでしょうが、Googleアカウントさえあれば、いずれの端末からもメモにアクセスできるのが重宝です。私の立ち上げ画面(Android版)の一部です。

 ラベルの作成、編集が簡単に出来るのが便利です。1ラベルで1枚のメモでもいいですし、日記の場合は、例えば、「日記2021」のラベルの中に、一日につき一枚のメモを書き足していく形にしています。使い勝手もよく、おススメです。

 さて、デジタル・メモ愛用生活の中で、手放せないのが、アナログ・メモです。 ネットのサイトを利用するためのIDとパスワードを記入した手書きメモです。よく利用しているサイトでも、安全のため、それらの入力を求められることがありますから手放せません。
 かくして、デジタルとアナログの併用で、私流のデジタルライフを楽しんでいます。

 いかがでしたか?皆様のデジタルライフ充実のためのヒントにでもなれば幸いです。それでは次回をお楽しみに。